知的好奇心旺盛のギフテッドの実験脳が発達するママの魔法の声かけ~基礎編~

知的好奇心が旺盛すぎる発達に凸凹があるギフテッド男子の止めたくなる遊びに困っていませんか?危ないと感じる遊びを体験学習へ導いて、自分で学べる頭を作れるんですよ!ドンドン自分で学べるヒントとそれに伴う危険回避術をお伝えします。

【目次】

 

1.ついつい注意したくなるギフテッド(2E)男子の遊び方

 
 
 皆さんのお子さんは、どんな遊び方をしてますか?
 
 
 階段の上から色々なものを落とす。
プラレールを激突させる。
水を見るとところ構わず、ものを流す。
おしゃれをしててもどろんこに飛び込んでいく。
 
 
 こんなことが日常茶飯事なのではないでしょうか?
 
 
 実はうちのギフテッド(2E)の長男もよくこんな遊びをしていました。
 
 
 ギフテッド(2E)って、何?と思った方は、こちらをお読みください。
 
 
 
 目を離した途端に危険なことをやりだす。 いくら止めてもその遊び方をやめない。
 
 
 危ない理由を説明しても「あ!そっか」と分かってるんだか、分かってないんだか…
 
 
ギフテッドの子育ては、本当に刺激的でエキセントリックです。
 
 
 お友だちはプラレールをぶつからないようにして遊んでいるのに、うちの子は激突させてる。うちの子のおもちゃはどれも壊れそうな音がしてる。
 
 
うちの子、大丈夫?
 
 
 遊びを見ているだけでお母さんは、ハラハラドキドキで疲れてしまうことないですか?
 
 
 私は、常にドキドキハラハラしていました。
 
 
 白状します。恥ずかしながら私、危なく見える遊びを止めていました。
 
 
 プラレールがぶつかり合って、モーターから嫌な音がすると「壊れちゃうよ!」と注意。
 
 階段から物が落ちてきたら、「危ないでしょ!誰かにぶつかったら、どうするの!」と叱る。
 
 
 そんな毎日を過ごしていました。
 
 
 注意しても、叱っても、何をしても聞かない長男に疲れて果てていました。
 
 
 
 
 しかし、発達科学コミュニケーションと出会い、発達に凸凹がある子は叱っても注意してもやめられないということを知りました。
 
 
 そこで、そもそも、この子はなんでこんな遊び方してるんだろう?とじっくり観察してみることにしたんです。
 
 
 すると、あることに気が付きました。
 
 
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2.その遊びを止めると口だけ男になる危険アリ!

 
 
 この遊びって、何のためにやっているんだろう?本当にやってはいけないことなのかな?とよく観察してみると、あることがわかりました。
 
 
 実は、この遊び方は物理の実験なんです。
 
 

◆①階段の上から、物を落とす

 
 
 階段の上からいろいろなものを落とす遊びは、落としてみてどのように落ちていくのかを観察する落下実験
 
 
 知的好奇心が強いギフテッド(2E)の子は、落としたら壊れるということよりも、落としたらどうなるんだろう?という知的好奇心が勝っているんです。
 
 

◆②プラレールを激突させる

 
 
 どちらのプラレールが早いかを確かめるための原動力についての実験。早い方が追い付くので、激突のタイミングでどちらが早いかどちらのモーターのパワーが強いのかが分かるのです。
 
 
 モーターが壊れることには気が向きません。
 
 

◆③なんでも水に流してみる

 
 
水が流れているところを見つけると自分の帽子だろうがなんだろうが流してみるのは、水の流れを見る水力実験
 
 
 水が流れていく先は、まだ想像できません。
 
 
 なんでも水に流してしまう子への声かけヒントは、こちらも準備中です。
 
 

◆④おしゃれしてても、いつの間にか泥だらけ

 
 
こういう子は、汚してしまうよりもどろんこ大好き!この泥で何ができるだろう?水の力に耐えられるのは?と考えるなんと設計の基礎になる実験なのです。
 
 
 
 
 そうです。この遊びたちは、本やテレビから得た情報ややってみたいとひらめいた考えを試していたのです。
 
 
 実は、この工程がお子さんを口だけ男にしないために、とっても大事なのです。
 
 
 あなたの周りにはいませんか?口だけ男。口は出すのに自分では何もしない人。正しい方法がわかってるのにやってみない人。
 
 
 実は、ギフテッド(2E)男子は、この口だけ男になりやすいんです。
 
 
 賢く物事を効率的に行うことが上手な一面、手先が不器用で失敗することが多いギフテッド(2E)男子。正しい方法がわかっていても自分でやってみることを恐れています。
 
 
 そう!やり方がわかっているのに失敗することを恐れてやらない、口だけ男になってしまうのです。
 
 
 ではどうしたら口だけ男にならなくなるか?というと、遊びの中で「やってみる」ことなんです。
 
 
 遊びの中でたくさんのことを試していくうちに、実際にやってみるとどうなるのか、どうしたらうまくできるようになるのかがわかります。
 
 
 上手くやる方法がわかれば、失敗を恐れる必要はないですよね。
 
 
 「遊び」という失敗OK!の場でたくさんの実験を繰り返すことで、ギフテッド(2E)男子の行動力がぐんと高まるのです。
 
 

3.遊びの中で実験脳を発達させよう

 
 
 ある研究者の方に理系男子に必要な能力は?と聞くと『想像力』との答えが返ってきました。
 
 
 研究者は、この実験をしたらどうなるかを想像して実験していかなければいけないので、想像力が必要とのことでした。
 
 
 あれ、発達凸凹の子って想像力がないんじゃなかった?と思った方、それ正解です。
 
 
 もともと、発達に凸凹のある子は想像力が乏しいと言われています。
 
 
 しかし、脳は繰り返し行っていることに対して回路を作ります。この回路が発達することにより、できることが増えるのです。
 
 
 小さい頃の遊びの中で実験を繰り返すうちに、実験結果を予想する回路=実験脳も発達していきます。
 
 
 
 
 そこで、実験脳を育てる声かけヒント!
 
 
 その実験中に、次なる一手を教えてあげてください。
 
 
 例えば、プラレールの衝突実験をしているときに、
 
 
息子:「ママ、こっちのプラレールのがはやいよ!」
 
私 :「へー!そうなんだ!なんでわかったの?」
 
息子:「このプラレールがこっちのプラレールに追い付いたから!」
 
私 :「なるほど、よく気が付いたね!」
 
 
とほめます。 そして、次なる実験のヒントを与えます。
 
 
 私 :「じゃあ、こっちのプラレールに荷物を載せたらどうなる?」
 
 
 ここで子どもは試してみようとしますが、そこは少し待って、「どうなると思う?考えてみて。」と考えるように促します。
 
 
 どんな答えが出ても「なるほどねぇ。じゃあ、どうなるかやってみよう!」 と言って、実験を再開します。
 
 
 このとき、間違った答えでも否定はしないでください。実験して自分で確かめていることが大切です。
 
 
 こうすることによって、予想して実験するということを習慣化し、実験結果を予想する実験脳が育ちます。
 
 
 さあ、この実験を進化させていくとどこまで学びが広がるのでしょうか?
 
 
 この体験学習により、我が家の息子は動力について興味を持ち、勝手にロケットエンジンについて学び始めました。
 
 

4.危険回避のために決めておきたいルール

 
 
 実験脳の育て方は、分かっていただけたと思います。
 
 
 一方で、実験脳を育てるためとは言っても、物を壊してしまったり、危険な目に合ったりすることはやめて欲しいですよね。
 
 
 そこで、実験をするときのルールを決めて欲しいと思います。
 
 
 なぜ、その遊びをやっているのかを見極めてルールを決めます。そのときに注意して欲しいのは、なぜそうしなければいけないのか、やってはいけない理由を理解してもらうことです。
 
 
 我が家のプラレールの激突実験でのルール
 
 ルール① お家以外でプラレールをぶつけてはいけない。
 ルール② ぶつけていいのは、自分のプラレールだけ
 ルール③ お友だちが一緒にいる時は、ぶつけない。
 
 
 物を大切にすることは大事です。だから、実験をするためにプラレールをぶつけるてもいいというのは、特別ルールです!
 
 
 
 
 仲のいいママ友さんでも、プラレールをぶつけることに抵抗がある方は多いと思います。きっと、好奇心が旺盛でない子のお母さんからしたら、嫌悪感さえ抱く人がいるかもしれません。
 
 
 だから、お家の中で自分のプラレールを使って、自分だけの楽しみとして実験してもらうことが大切です。その行動がトラブルになり、実験と言う楽しみを奪わないためにもルールをきちんと理解してもらいましょうね♪
 
 
 このように、なんでもかんでも禁止するのではなく、ルールを守ればやりたいことができると教えてあげること。
 
 
 そして、知的好奇心を満たしてあげることが重要です。
 
 
 さあ、あとは、お母さんが壊れてもいいと思えるプラレールを用意して、お子さんの知的好奇心を満たしてあげてくださいね。
 
 
 これから夏から秋に移り変わり涼しく過ごせるようになる時期です。快適に脳を働かせることができる時期だからこそ実験脳を育てて、お子さんを行動力を育てていきましょう!
 
 
 
 
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執筆者:神山彰子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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