ADHDグレーゾーンや発達障害と診断されたけど、療育先はどこもいっぱい。今すぐ対応してほしいのにどうしたらいいの?そんなお悩みありませんか?実は五感をフルに使うクッキングがピッタリなんです!声かけの仕方、お母さんの見る視点などご紹介いたします。 |
【目次】
1.ADHDグレーゾーンは早期療育と言われるのに、すぐに対応してくれないことに悩んでいませんか?
2.息子には早期療育が必要なはずなのに、診察まで半年後の現実
3.息子の特性にマッチしたクッキング
4.今、注目される家庭療育はクッキングが最適
1.ADHDグレーゾーンは早期療育と言われるのに、すぐに対応してくれないことに悩んでいませんか?
お子さんの発達障害や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの発達の困りごとがあったとき、「療育」について調べる方も多いのではないでしょうか。
療育とは、発達の困りごとがある子や特性が気になる子に、心理療法士、作業療法士、言語療法士などの専門家が、お子さんの困りごとに合った見立てを立て、一人ずつ、または小集団の中で、できる事を増やし、自立して生活していけるように支援するプログラムのことです。
しかし、ここ数年は発達に困りごとのあるお子さんが急増し、療育センターや市などで受けられる療育は、発達障害の診断を受けている子。コロナの影響でさらに人数は限られているようです。
診断名がついていなくても、学校で対応しきれないほどの困りごとのあるグレーゾーンの子に限られてしまっています。
家庭での困り感のあるお子さんの対応は、おうちに丸投げされているのが現状です。
しかも、療育を受けられてたとしても、サービス利用するまでにさまざまな手続きをしなければなりません。
そして、やっとサービス開始できても、よくて週1~2回、地域によってはどこも定員オーバーで月に1回受けられたらいい方。療育サービスの質も地域によって差があるのが現状です。
今を解決したい課題に対して、効果がなかなか感じられない。「このままこの療育で子どもに効果があるの?」と不安をかかえていらっしゃるお母さんも多いのではないでしょうか。
2.息子には早期療育が必要なはずなのに、診察まで半年後の現実
私の小2の息子は、入学後、教室に入ることができず、1日中校庭で遊んでいる状態でした。そして、思い通りにならないと手の付けられない癇癪を起こすようなりました。
ネットなどで悩みの解決方法を検索していると、困りごとには「療育」が必要ということがわかりました。
そして、療育できる療育センターや放課後デイなどに問い合わせましたが、診察していないと療育センターは利用できない。だけど、診察まで半年待ちとのこと!
この子の衝動性は今、解決しないといけないのに…。
どうしていいのかわからず、さらに本やネットで検索するしかありませんでした。
そして、衝動性のある子には、体幹を鍛えることが大事と本に書いてあったので、効果的といわれるトランポリン、回転いすをやってみることにしました。
体幹以外にもトランポリンには、脳の働きが活発になることで 「記憶力」「集中力」「理解力」 を高める効果
回転いすには、落ち着きのない子は鈍感と言われている前庭感覚を鍛える効果
があります。
脳の成長を加速させるため!とトランポリンを朝100回、帰宅後100回、寝る前100回。回転いすに息子をのせて、100回してから学校へ行かせることを徹底しました。
息子も、最初は楽しそうでしたが、私が義務のようにやらせていたので、次第に「またやらないといけないの?」というように。
けれど、「今、療育をやらないと、この子の問題は解決しない!」と思い、息子が楽しめるようにと天井に風船をつけたり、勢い良く回したりしました。
しかし、2ヵ月間やり続けても効果が感じられないばかりか、我が家は集合住宅のため、下に住んでいる方から騒音の苦情…。
息子の衝動性をおさえたいことで頭がいっぱいで、周りさえも見えなくなっていました。
療育=衝動性が収まって普通になると思っていた私は、精神的にも体力的にも疲れ果ててしまいました。
3.息子の特性にマッチしたクッキング
そのような中、ネットで検索していたとき、パステル総研の記事が目に留まりました。
問題行動する原因や、解決方法が具体的に書かれていたことで、ここの記事を実践していけば何とかなるかもしれない!と思いました。
そして、吉野先生の著書「子どもの未来を変えるお母さんの教室」を読み、今からできる具体的な内容に一筋の光が差したように感じました。
藁をもすがる思いで発達科学コミュニケーションを受講すると、コミュニケーションを変えただけで、3週間で息子に素直さがでてきました。
そして、発コミュを日常的にやっていくと、息子の特性をより、理解できるようになってきたのです!
そのようなときに料理が療育になると知り、息子の食べることが大好きなところ、ブロックを組み立てるなどの作ることが得意なところと料理がマッチすると感じました。
発コミュを実践し、親子のコミュニケーションを改善しながら息子と向き合ったことで、息子にとって何が向き不向きなのかがわかるようになってきたのです。
そして、クッキングをするようになって3週間後、一番の悩みだった学校問題が激変しました!
4.今、注目される家庭療育はクッキングが最適
学校問題が解決する療育方法の一つとして、私がオススメしているのが、発コミュ×10分クッキングです。
クッキングは五感をトレーニングできると、家事療育方法としても用いられています。
10分以内でできる簡単クッキングなら、今すぐできますし、子どもの「作ってすぐ食べたい!」という目的型の療育方法にもなります。
息子が喜んで作る簡単レシピを1つご紹介させていただきますね。
◆くるくるくるサンドイッチ
1.ラップの上に食パンをのせる
2.食パンにジャムをぬる
3.ラップごとくるくる丸める
これで、療育になるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、手と脳にはとても深い関係があるんです。
手は、第2の脳、外部に出た脳などと言われることも多く、特に指先はを成長期にたくさん動かすことで、脳の成長が加速すると言われています。
さらにお母さんの肯定的なコミュニケーションをプラスすることで、さらに加速することができるのです。
◆クッキングのときの声かけ例
食パンをのせる→のせれたね!
ジャムをぬっている→ここにたくさんジャムがあって甘そうだね
くるくる丸める→おいしそうだね!
お母さんが肯定しながら実況中継し、療育という視点をもつことで、子どもの脳の成長を加速することができます。そして、子どもが楽しめる療育方法をお母さん自身が考えられるようになります。
以前の私のように、必死にがんばる療育はお母さんの表情も固くなり、子どものためと思っても心を窮屈にしてしまいます。
クッキングで楽しく簡単に!笑顔でお子さんの脳の発達を加速してあげてくださいね。
自信がない子どもの行動を促すにはこれ!
執筆者:かわきたりの
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)