ピンチをチャンスにする行動力をつける!切り替え上手になるための声かけのタイミングとは

一つのことに夢中になってやめられないお子さんに指示が通らず、ため息をついていませんか?声のかけどきを知っていれば切り替え上手になり、行動力がアップします。夢中になっている脳の動きを止めずにコミュニケーションを活発にしましょう。
 

【目次】

 

1.ピンチをチャンスに変える時が今です!

 
 
ここ2年ほど、新型コロナ感染拡大で私たちの生活は大きく変わりました。今もなお多くの場面で我慢を強いられていますね。
 
 
このような状況下で一番影響を受けやすいのが子どもたちです。
 
 
以前の学校では、みんなで机を向かい合わせにして班ごとに話し合ったり。
 
 
上級生は下級生と手を繋いで移動などお世話をしよう。
 
 
運動会では応援団が大きな声を出してみんなの指揮を高め、場を盛り上げる。
 
 
給食もお喋りしながらわいわい、唯一この時間を楽しみにしている子どももいましたね。
 
 
 
 
家庭でも大きな旅行はおあずけなど…。
 
 
何かしら我慢が続きながらもがんばっている子どもたち!
 
 
この停滞した空気や不安を掻き立てるニュースが気持ちを沈めてしまうこともあります。
 
 
だからこそ、このピンチをチャンスにしていきましょう!
 
 
そのために必要なのが行動力です。行動するべき時にパッと切り替える力についてお話しします。切り替え上手は行動量が増え、コミュニケーション力も上がります
 
 

2.自分の時間を大事にできる子どもが切り替え上手になってほしい理由

 
 
想像してみてください。
 
 
お子さんが夢中になって遊んでます。
 
 
片付けの時間になって、
 
 
「おしまいだよ〜〜!」
 
 
と言われてるのですが、遊びがやめられません。
 
 
あるあるですね!
 
 
私たちも夢中になっていると人の声が届かない時ってあると思います。
 
 
しかし、切り替えが苦手なお子さんはこの傾向が強い!
 
 
何が悪いのではなく今、夢中になっていることの刺激が強くて、他のものが入ってこない状況なのです。
 
 
必要に応じて行動を切り替える力を授けたいですよね。
 
 
なぜ、切り替えられないのか?それは、
 
 
集中している!
没頭している!
没入している!
 
 
そういう状態だからです。
 
 
特に、繊細なお子さんや、あるものに対して集中力が高いお子さん、不安が強いお子さんは自分との会話が得意なんです。
 
 
自分の世界が大好き
 
 
これは、とってもいいことなんですよ!きっと才能あふれるお子さんでしょう。
 
 
ですから、この集中力に切り替える力をプラスできたら行動力が飛躍的に上がります。
 
 
では何を気をつければいいのでしょうか。次の章で説明します。
 
 
 
 

3.没頭し続ける我が子への関わり方2つの秘訣

 
 

◆没頭している子どもに対して心がけるべきこと

 
 
好きなことに夢中になっている姿はそれ自体は好ましいことですが、一つ心に留めておいてほしいことをお伝えします。
 
 
それは、ずっと1人にはしないでくださいということです。
 
 
1人の時間ばかりだと人とのコミュニケーションの脳のエリアが刺激されません
 
 
没入という状態から抜け出せずに、どんどんハマりこみ、どんどん人の声が聞けなくなってしまうのです。
 
 
コミュニケーションの脳エリアがコミュニケーション苦手!と判断してしまい、よりコミュニケーションを取らなくなってしまいます。
 
 
ですから、切り替えが苦手コミュニケーション力に不安があるお子さんには特に会話・コミュニケーションを大事にしてください
 
 

◆夢中になっている子どもに声をかけるタイミングを逃さない

 
 
夢中になっている子どもが次の行動に移ってほしい時、大事なのは…伝わるように話しかけるお母さんの声かけです。
 
 
効果的なコミュニケーションスイッチを押すべき切り替えのタイミングをお伝えします。
 
 
それはズバリ
 
 
目がキョロっと何かに動いた時にすかさず話す!
 
 
ことです。夢中になっているお子さんをよーく観察してあげてください。
 
 
目がキョロっと何かに動いた時、これは今まで夢中になっていた活動が一区切りついて、満足した合図。
 
 
小休止できるタイミンングです。脳の活動がいったん切り替えをしても大丈夫になった証拠なんです。
 
 
ここで一つ。タイミングばっちりで声をかける時、笑顔で肯定することを心がけてくださいね。
 
 
伝わりやすく、脳に届くようにするには笑顔で肯定は絶対条件です。
 
 
これは表情を読み取り、声のトーンを感じとる方が、お話の内容よりも早く脳に届いてしまうためなんです。
 
 
そして切り替えの指示は短く、わかりやすくしましょう。
 
 
 
 
ぜひ気楽な気持ちでやってみてください。
 
 
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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