勉強がわからないときどうする?親の教え方で子どもの意欲もアップする非常識な勉強法

勉強がわからないときにどう対応すれば子どもは賢くなるでしょうか?ただやみくもに教えて子どもが癇癪を起こしたりしていませんか?子どもが安心して自分でわからない勉強にも立ち向かう対応方法をお伝えします!

【目次】

1.勉強がわからないって悪いこと?

 
 
皆さんのお家では子どもが勉強をしているとき、わからない問題があるとどんな反応をしますか?
 
 
・イライラして癇癪を起こす
 
・泣きべそになり「お母さん手伝ってー!」と言う
 
・やる気がなくなり「もうこんなのやらない!」と言う
 
・フリーズして、その後遊び出す…
 
 
等々、まだ小さなうちは自分でわからない勉強を解決しようという姿勢は、なかなか身についていないのではないでしょうか。
 
 
お母さんから見ると、
 
 
「ちょっと落ち着いて考えればできるでしょ。」
 
「たしかめすれば間違えないでしょ。」
 
「わからなかったら調べればいいでしょ。」
 
 
 
 
と、簡単に見えることでも、子どもにとってはわからない勉強というのは、大きな敵が目の前に立ち塞がったような感覚になっているようにも見えますね。
 
 
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2.勉強中になんでそんなに怒るの?

 
 
我が家には、小学生で不登校になった中学生の長男と、小学生の長女がいます。
 
 
2人とも元々勉強は嫌いです!
 
 
ですが、長男は自分のペースで勉強します。長女も学校の宿題やテストがあるのでそのタイミングに合わせて勉強しています。
 
 
過去には「勉強しなさい」とチクチクと言っていて嫌われてしまったのですが、今では何も言わなくても勉強するのでとても親としては楽なのです。
 
 
しかし、とても困っていたことがありました。
 
 
それは、勉強でわからないところが出てきた時に、怒ったり、イライラしたりすること。
 
 
子:「わからない〜」
母:「見せて〜、どこがわからない?」
子:「ここ」
母:「ここ?ここの何がわからない?」
 
 
以前の私は、こんな風にわからないところを説明してもらうように聞いていました。
 
 
だけど、子どもはわからなくてイライラしている状態。そこで落ち着いて説明してくれることができませんでした。
 
 
さらに、こちらから教えてあげてようと解説をして、
 
 
「ここはどうなると思う?」
「次は何すればいい?」
「これはこうでしょう?」
 
 
というように細かく理解できているところを確認していこうと思うのですが、
 
 
「なんで⁈全然わかんないんだけど!」
「教え方がわるいんじゃない?」
「いいから答え言ってよ」
「ごちゃごちゃ説明はいいから、余計にわかりにくい」
「もうあっち行って!」
 
 
と言われる始末…ついつい私もイラッとしてしまい、
 
 
「はいはい、じゃあ自分一人で勉強してくださいね〜お母さんはもう知りません!」
 
 
突き放してしまうような言い方をしてしまうこともありました。
 
 
なんでそんなにわからない勉強に対して嫌悪感を持つんだろう?
 
わからない勉強でも、のほほんんとしている子もいるのに…
 
わからないことがわかるようになるのが面白いのに…
 
 
 
 
勉強のわからないところをわかるようにすることの面白さがわかるようになるためにはどうしたらいいのだろう?
 
 
と、子どもたちに怒られながら試行錯誤するようになりました。
 
 

3.勉強の「わからない」は、最高のチャンス!

 
 
勉強には間違いはつきものですよね。
 
 
そして、間違えたときこそ最大の学習効果が得られる最大のチャンスです!
 
 
自分がわからないことをわかるようにするのが勉強です。わからないことがわかるようになると嬉しい!と感じます。
 
 
しかしいつしか、
 
 
テストの点が悪くならないように、
みんなと比べて遅れないように等、
 
 
何かと比べてしまい、そんな喜びがあることを知らずに育ってきてしまった…
 
 
そんな子ども達は我が家の子だけではないのではないでしょうか?
 
 
もう一度言います。間違ったときが成長するチャンスです!
 
 
 
 
ただし、なんとなく答えた回答や、わからなくてあてずっぽうで答えた回答ではなく、しっかりと考えて自分なりの答えを出したときに間違いは学習効果が高くなるのです。
 
 
だから、子ども達には、わからない勉強に出会っても、逃げずに解決しようと挑んでほしいのです。
 
 
けれども、
 
 
不安が強い子や、失敗を恐れる子。
 
パッと答えを出すことが好きでじっくり考えることに慣れていない子。
 
 
そんな子ども達にとってわからない勉強に出くわすだけで、ストレスがかかり冷静に勉強に向き合えなくなってしまいます。
 
 
絶対にこの問題がわかるようになる!
 
 
ということがわかり、安心して問題を解いて正解する経験を積んでいけば、子どもはぐんぐん自分で勉強を進められるようになります!
 
 
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4.非常識な勉強の教え方

 
 
我が家の子どもの反応を見ながらたどり着いた、わからない勉強でも負けずに立ち向かうサポート方法はこちらです!
 
 
・「わからない」と言われたら笑顔で反応する。
・先に答えを教える。
・できているところを肯定する。
 
 
この3点を意識してサポートすることにしました。
 
 

◆「わからない」と言われたら笑顔で反応する。

 
 
「勉強がわからない」と、超ネガティブな感情を抱いている状態の子どもに、まずはお母さんが笑顔で反応します。
 
 
「わからない」と言われたら、
 
 
「うんうん!」
「聞いてくれたのね!どこかな?」
「わからないときがチャンスだよ〜!」
 
 
と笑顔で反応します。もしも、家事で忙しい時間でもこの笑顔は必ずやってほしいです。
 
 
子どもがイライラしているときにお母さんまでイライラして応答してしまうと、お互いにイライラが増していってしまいます。
 
 
お母さんの笑顔で気持ちを落ち着けてあげましょうね。
 
 

◆先に答えを教える。

 
 
私は解説する前に、子どもにどちらかを選んでもらいました。
 
 
「答え言う?」
「解説する?」
 
 
解き方がわからないのに答えを言ってしまっていいの⁈と思うかもしれませんが、答えが出ないことが不安でパニック状態ならば、ひとまず答えを知って安心したほうが良いと思います。
 
 
 
 
答えを先に教えた場合は、子どもが安心してから解き方を説明するようにしました。
 
 

◆できているところを認める。

 
 
「ここまで合ってるね!」
「この書き方いいね!」
 
 
とできているところを褒めます。
 
 
「ここはできているから、次にこんな風にやれば答えになるよ!」
 
 
と伝えます。
 
 
このようにできているところを伝えることで、子どもの中でも自分ができることと、できないところを区別することができるようになっていきます。
 
 
「僕、いつも計算でミスするね。」
 
「文章読むのが面倒だから問題の意味がわかってなかった。」
 
 
などと、勉強面での苦手なところをお母さんに言ってくれるようになったら大チャンス!
 
 
「そうなんだ!これが苦手って感じているんだね〜」
「苦手に気づいたときがチャンスなんだよ!」
 
 
と伝えてあげましょう。
 
 
すると、子どもは自分ができないことに気づくようになります。しばらくは、「苦手だからやらない」というスタンスかもしれません。
 
 
しかし、次第に苦手だからやろうという意識が芽生えてくるのです。
 
 
もしもお子さんの状態がとても不安定な場合、答えさえ知れればいいんだと思って解き方や答えを出す解説にまで興味を示さない場合もあるかもしれません。
 
 
そのときは、答えを直して終わりでも良いと思います。
 
 
できているところを認め続けると、次第にお母さんの説明にも耳を傾けてくれるようになりますよ。
 
 

5.安心すれば自分で勉強をはじめます!

 
 
このように、子ども達が勉強がわからずイライラが高まっているときでも、まずは安心させてあげる対応をしたことで、
 
 
勉強がわからないことでのイライラが減り、わからないところはどこなのかがわかるようになりました。
 
 
 苦手な部分を自分から勉強するようなこともするようになりました!
 
 
自分で考えてチャレンジしたときに苦手だったことがちょっとできるようになると、嬉しさも倍増です!
 
 
子どもが納得していないのに、
 
 
「計算苦手だから100マス計算!」とか、
「文章題が苦手だから読書するよ!」とか、
 
 
大人が良かれとやっていることは子どもにとって納得できていなければ効果が半減してしまいます。
 
 
子どもが「苦手な事を克服するぞ!」という意欲をもって苦手へチャレンジしたときは、絶大なるパワーで乗り越えることができます。
 
 
 
 
皆さんも、勉強がわからないときは、勉強を教えることよりも気づきを与えるような関わり方をしてみませんか?
 
 
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執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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