優先順位がつけられない発達障害の子どもの理由とつけ方の3ステップトレーニング

 

優先順位がつけられない発達障害のお子さんに悩んでいませんか?解決しないまま大人になると、将来仕事をする上でお子さん自身が苦労する部分になります。今からできる優先順位の3つのつけ方トレーニングで、将来への不安を解決していきましょう!
 

【目次】

1.今それをやるの?という事ばかりで困るという事はありませんか?
2.なぜ優先順位がつけられないの?発達障害の子どもの理由とは
3.今から優先順位のつけ方トレーニングをすれば大人になってから困らない!
4.簡単3ステップのお家トレーニングをご紹介します
①一度にいくつも指示を出さない
②順位をつけて話す
③行動の優先順位を考えさせる

 
 

1.今それをやるの?という事ばかりで困るという事はありませんか?

 
 
学校から帰ってきた発達障害のお子さんに、「手を洗おうね」「ランドセルを片付けようね」「服をかけようね」と毎日声をかけているのに、全く聞こえていない様子でゲームやおやつに一直線!と言う事はありませんか?
 
 
ママからすれば、幼稚園の頃からずーっと毎日伝えているのに、なかなか定着しない動作にイライラしたり、同じことばかり伝えるのはもう疲れた!と言うのが本音ではないでしょうか?
 
 
 
 
いいかげんに指示しなくても、やるべきことからサッとやって欲しいと思うと同時に、この子がもっと大きくなったら、テスト勉強や、受験勉強など自分から取り組んだりできるんだろうか?
 
 
大人になったら、仕事の手順などしっかり自分で組み立て進められるのだろうか?と将来の事まで心配になるお母さんの声も良くお聞きします。
 
 
そこで、今回は優先順位がつけられない発達障害のお子さんにオススメの、簡単3ステップトレーニングについてお伝えします!
 
 
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2.なぜ優先順位がつけられないの?発達障害の子どもの理由とは

 
 
発達障害のお子さんで、特に注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性がある場合、衝動性の強さや不注意傾向などの特性から、物事の重みづけが苦手な場合があります。
 
 
例えば、
・学校から帰ったらすぐにリビングのゲーム機が目に入る
 →ゲームをしたくなる
 
 
・すぐに手を伸ばせる場所にタブレット端末がある
 →YouTubeを見たくなる
 
 
特に、ADHD傾向のお子さんは自分の興味のあるもの、興奮しやすいもの、熱狂できるものには、強く惹かれる姿が見られます。
 
 
 
 
その一方で、手を洗う、片付けるなどのルーティンワークには、新しさもワクワクもないので、なかなか心がかき立てられないため、行動として定着しにくいのです。
 
 
今、目の前に見えているやりたい事に注意が向いてしまう事は、お子さんの特性と捉えておくと、「じゃあどうしたらいいのか?」と対策が考えやすくなりますので、作戦を立てていきましょうね!
 
 

3.今から優先順位のつけ方トレーニングをすれば大人になってから困らない!

 
 
我が家の小学3年生の発達障害の長女も、衝動性と不注意の傾向があります。
 
 
そして、目から入る情報の方が先に脳内で処理をされる視覚優位タイプなので、好きなものが目に入ると、耳からの情報が入りづらいという事があります。
 
 
そのため、学校から帰ってきて、妹がまず手を洗いに行く姿にはお構いなしで、読みたかったマンガの本にまっしぐら。
 
 
その姿を見ては、私が一つ一つの動作を毎日指示しても、一向にやるべきことが定着していかない…将来自分で考えて動ける大人になれるのだろうか?
 
 
さまざまな人と関わりながら、いろいろな指示を同時進行で進めていく事が求められる仕事をこなすことができるのだろうか?心底心配でした。
 
 
 
 
なぜなら、大人になってから職場でも優先順位がわからずに、仕事の進め方で苦労している人を、何人も見てきた経験があったからです。
 
 
そしてみんなと同じ仕事をするにも、人一倍注意される事が多かったり、ミスをしてしまう為、適応障害やうつになってしまう人もいました。
 
 
そこで、大切なことは子どものうちからトレーニングをすれば、苦手さはあっても、その苦手にどのように対応すればいいか?と言う対応方法を子ども自身が身につけることで、パニックにならずに済むと言う事です。
 
 
だからこそ、子どものうちにはじめたい、ママとできるトレーニング方法について、我が家で取り組んできた事についてご紹介しますね。
 
 

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4.簡単3ステップのお家トレーニングをご紹介します

 
 
まずは、そもそも大人の優先順位と、子どもの優先順位は違うので、お子さんがどういう順番だったら取り組みやすいかについても考慮しておくことも大切です。
 
 
もし、ママはおやつは宿題の後!と思っていても、ご褒美が先にあったほうがスムーズに宿題に取り組めるのであれば、取り組む順番にはこだわらないと言う方法もあります。
 
 
その上で、優先順位を考えられるようになる為の、大切な3つのステップをお伝えします!
 
 

◆①一度にいくつも指示を出さない

 
 
まずは、学校から帰ってきたシーンを想定してみましょう。
 
 
・手を洗う
・ランドセルを片付ける
・服をかける
 
 
という3つの指示を一度に伝えるのではなく、家に入る前に一言「まずおうちに入ったら何からする?」とママから一言なぞなぞのように出題してみてください。
 
 
すると、一旦立ち止まってお子さんはいつも言われている言葉を思い出します。
 
 
その返答を待って、「〇〇する!」と答えたお子さんの行動をまず1つクリアできるかどうか見守りましょう。
 
 
もし家についてすぐに行動にうつすことができたら、思いっきり褒めてあげてくださいね!
 
 
 
 
最初からスムーズにできない場合ももちろんあると思いますが、その時も叱らずに「あれ?何からやるんだったっけ?」と穏やかに伝えます。
 
 
そうする事で、自分から思い出して行動にうつすことができますので、お子さんの行動を待ってあげてくださいね。
 
 

◆②順位をつけて話す

 
 
順位をつけて話すというのは、いくつもやるべきことが並んでいる時は、大切なものや、取り組みやすいものから始めるなど、どれからやるのか順番をつけることが必要だということを教えるという事です。
 
 
最初からお子さん一人で考えるのは難しいので、例えば宿題と習い事の練習の二つをする必要がある場合、どちらを先にやった方がいいのか?についてママの考え方をお子さんに伝えます。
 
 
(例)「 習い事のピアノは16時からだから、まず先にピアノの練習をして、帰ってきてから宿題するってどうかな?」
 
 
「先に宿題でもいいんだけど、そうするとピアノの練習の時間がなくなってしまうよね?どうしようか?」
 
 
こんな風に一度はママの考える、進める順番についてお子さんに伝えます。
 
 

◆③行動の優先順位を考えさせる

 
 
先ほどの話を踏まえて、お子さんに今大切な事は何か?今日寝るまでに終えればいいものは何か?という2つの軸がある事を伝えて、
 
 
「ピアノの練習と宿題どっちからやる?」
 
 
と聞いて、お子さんに優先順位を考える事をさせます。
 
 
ここで、宿題からやる!と言ったら、ぜひお子さんの決定を尊重してあげてくださいね。
 
 
「いいね!自分で決められてすごいね!じゃあやってみよう!」
 
 
という感じで、お子さんの決めたことは肯定していきます。
 
 
ここでお子さんの意志を否定してしまうと、宿題へのモチベーションまで下がってしまい、結果どちらにも手が付かないということになりかねません。
 
 
ピアノの練習をせずにレッスンに行ってみて、お子さんが「練習してくれば良かったな」と感じれば、次からは優先順位を自分で変えられるようになっていきます。
 
 
ですので、まずは自分で進める順番を考えられたという事を褒めてあげる事で、だんだんと自分でやるべきことの優先順位をつけられるようになっていきます。
 
 
この3つの方法を実践してきたことで、今では我が家の小学3年生の娘は、学校から帰ったらこの流れを指示がなくてもこなせるようになりました。
 
 
・まずおやつを一つ食べる
・宿題をする(丸つけ解き直しまで)
・翌日の持ち物準備
・タブレット教材の勉強
・その後は好きなマンガや動画の時間
 
 
もし、今お子さんが物事の優先順位を決めるのが苦手そうだなと感じていらっしゃったら、今の困り事を大人にまで引きずらないように、ぜひおうちでできるトレーニングを試してみてくださいね!
 
 
 
 
成瀬まなみ
成瀬まなみ
この記事を書いた人

 

発達科学コミュニケーション マスタートレーナー
成瀬まなみ

 

元経営学大学院(ビジネススクール)勤務:企画・生徒支援

 

 

癇癪・行き渋り・不登校など、学校がつらい子に悩む小学生の保護者に向けて、

脳科学・発達科学にもとづく家庭での関わり方で、子どもが「自分で切り替え、選び、動ける状態」へ回復していくサポートを行っています。

 

 

これまでに個別相談400件以上、4年間の支援実績。

自身も、子どもの癇癪・登校しぶり・不登校を経験した母のひとりです。

 

 

当時は「学校に行かせなきゃ」と必死でした。ですが、ビジネススクール勤務で出会った、自分軸を持ったリーダーたちの姿から、本当に大事なのは、学校に行かせることより“自分で考え、選び、動ける力”だと思い直し、関わり方を見直しました。

 

 

すると約1ヶ月で回復のきっかけをつかみ、学校復帰へ。

その後は志望校に出会い中学受験に挑戦。夢に向かって頑張れる子へと成長していきました。

 

 

こうした経験をもとに、家庭のコミュニケーションを通して子どもの脳の発達を将来の「働く力」へつなげる「おうちキャリア教育」を発信しています。

 

 
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執筆者:成瀬まなみ
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
 
 
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