どもりが気になって人前で話すことが苦手な吃音の子どもに話さなくても良いように配慮してもらっているお母さんはいらっしゃいませんか?その配慮は不要です。配慮ではなく話せるようになる方法をお伝えします。
【目次】
1.人前で話すことが苦手などもる子に話さなくても良いように配慮してもらっていませんか?
2.吃音の子どもには合理的配慮はしない、その理由
3.子どもに気付かれずどもりを治しちゃう!その方法とは?
◆どもっても気にせず話しができる場面を作る
◆周りの人は話しの中身に集中して待つ
◆「伝わった!」で自信をつける
1.人前で話すことが苦手などもる子に話さなくても良いように配慮してもらっていませんか?
人前で話すことが苦手というどもる(吃音の)子どものために、
例えば
・園のお遊戯ではセリフをなくしてもらう
・授業中あてない
・音読させない
・スポーツなどの習い事で掛け声を免除してもらう など
人前で話さなくてもよいように配慮をしてもらうことをお願いしているママは要注意です!
吃音を本当に克服したい!というお子さんへはこの合理的配慮は有効な対応ではない場合があります。
これからその理由についてお伝えしていきます。
2.吃音の子どもには合理的配慮はしない、その理由
人前で話すことが苦手な吃音の子どもには話さなくても良いように配慮してもらった方が良いように感じます。
が 、それが実は逆効果な事があります。
その理由について次にまとめてみました。
・どもりそうなことばを言い換える
・話すのをやめる
・話し方の工夫を伝える などは
・どもってはいけないんだ
・どもることは恥ずかしいことなんだ
という気持ちにさせて話す機会をかえってうばってしまいます。
これでは良かれと思っての配慮が残念ながら逆効果となってしまうのです。
3.子どもに気付かれずどもりを治しちゃう!その方法とは?
人前で話すことが苦手な子どもが気づくことなくお家でお母さんが吃音を治しちゃう方法があったら試してみたくありませんか?
これからその方法をお伝えしていきます!
◆どもっても気にせず人前で話しができる場面を作る
・どもってもなんでも話したいことがあれば話す!
・どもっても話さなければいけないことがあれば話す!
気にせずそれができるようになると吃音は自然になくなっていくからです!
まずは周りの人がおおらかに吃音を気にせずいてくれたら、
どもっている本人は 「この人吃音を気にしていない。じゃ、気にせず話そう」 という気持ちになれるのです。
すでに気にしている吃音の子どもに「気にしないで話してごらん」なんて言っても、それはなかなか難しい話。
まずは周りにいる私たちが本当に吃音を気にしないで接することがとても大切なんです。
◆周りの人は話しの中身に集中して待つ
人前で話すことが苦手でどもって話にくそうにしていても周りの人は話し終わるのをただ待っていてくれればいいのです。
ただ待つ、それだけ。
・吃音が出て話しにくそう
・かわいそう
・代わりに話してあげよう
・話さなくて良いようにしよう
なんていう配慮は吃音の子どもには一切いらないのです。
どもってもゆったり、にっこり話の中身に集中して待つことがとても大切です。
◆「伝わった!」で自信をつける
どもって話すことが苦手でも気にせず話す場面が増えることで吃音の子どもの「伝わった!」と言う経験をどんどん増やしていきましょう!
そして話せたことを見逃さずスグ褒めます!
言葉にできなければグッジョブサインなどでもOK!
「伝わったよ」という事をどんどん経験させて成功体験を増やしましょう。
そうすることでお子さんの話したいという気持ちが育ってきます。
周りは話の中身に集中して終わるのをただ待つを繰り返します。
話し方の練習を意識してやっていなくても話す場面が増えることで子どもに気付かれずどもりを治せてしまいますよ!
いかがでしたか?
話すことが苦手だと合理的配慮をしてもらっている間はそれができません。
どもっても気にせず話せたという成功体験を吃音の子どもがたくさん積んで、それが自信となり、話す事が苦手から楽しい!になると良いですね!
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執筆者:おざわ つきこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)