直しても、直しても、また崩れる。 私は「プレハブの子育て」をしていました

困りごと解決

「明日の準備はした?」

「宿題、まだ終わってないよ」

「ゲームは、もう終わりの時間だよ」

忘れ物をしないように、
何度も声をかける。

宿題ができるように、
隣に座って教える。

ゲームをやめられないから、
時間を決めて管理する。

挨拶ができない。

片づけられない。

言われても動かない。

できないところを見つけるたびに、

「このままでは、この子が困る」

「今のうちに、できるようにしてあげなければ」

と、必死に手を加える。

ママがここまで手をかけるのは、
子どもを支配したいからではありません。

この子が将来、困らないように。

自分がそばにいなくても、
生きていけるように。

そう願っているからです。

以前の私も同じでした。

勉強が苦手な次女のためと思い、
足りないところを見つけては、

言い聞かせる。

練習させる。

先回りする。

失敗しない形に整える。

私が声をかければ動く。

私が隣にいればできる。

それを「できるようになった」
思っていました。

ところが、一つ直したと思えば、
別のところで問題が起きる。

学校ではできても、
家に帰ると崩れる。

小学生の頃は何とかなったのに、
思春期になると通用しない。

私は子どもを育てているつもりで、

見えている不具合を、
その場その場で修理し続けていたのです。

雨漏りを見つけたら塞ぐ。

壁が壊れたら板を打つ。

傾いたら、外から支える。

どれだけ良い材料を使っても、
土台をつくらなければ

ひとたび嵐に見舞われたら
跡形もなく崩れてしまいます。

プレハブなのは、
子どもではありません。

子どもを早く「できる形」にしようとして、
私が重ねていた関わり方です。

その場しのぎ。
目先の問題をなんとかすることに必死でした。

ですが、子どもに本当に必要なのは、

ママの指示がある時だけ
正しく動けることではありません。

うまくいかない時に立ち止まり、

自分で考え、

自分で選び、

失敗しても、
もう一度やり直せることです。

その力は、

「早くして」

「ちゃんとやって」

「何度言ったら分かるの」

と、外から動かし続けるだけでは育ちません。

私が最初に変えたのは、

子どもを動かす言葉ではなく、
子どもが自分で考えられる関わり方でした。

できなかったことを指摘する前に、
今できていることを言葉にする。

すぐに答えを教える前に、
子どもの考えを聞く。

親が決めてしまう前に、
最後の選択を子どもへ返す。

すると我が家でも、

私が決めていた勉強や
スマホとの付き合い方を、

子ども自身が考え、
決める場面が少しずつ増えていきました。

すぐに何でもできる子になったのではありません。

うまくいかなかった時に、
考え直す。

自分から助けを求める。

もう一度やってみる。

そんな小さな変化が
増えていったのです。

もし、子どもの
「できていないこと」を見つけたら、

直す言葉を出す前に、
一度だけ、こう聞いてみてください。

「どうしちゃった?」

宿題なら、

「何があったらやりやすい?」

返事がすぐに出てこなくても、
急いで答えを教えずに待つ。

今日、完璧な答えが出なくても大丈夫です。

子どもに、

「自分で考えていい」

という時間を渡せたら、
それで今日の土台づくりは完了です。

しっかりとした土台ができたら、
その上に大きな城を築くことができる。

城とは、
何があっても崩れない完璧な子ではありません。

雨や風で揺れても、

失敗しても、

自分で戻り方を考えられる子です。

城は、一日では完成しません。

見えない地面を掘り、
小さなコミュニケーションを重ねる時間が必要です。

時間がかかるからこそ、

完成した土台は、
ずっと子どもを支えてくれます。

私は、

子どもの「できない」を
つぎはぎして整える教育ではなく、

子どもが自分で考え、
選び、
動き、
揺れても立て直せる力を育てる。

そんな確かな教育を、

辛い子育てを乗り越えて
人生を変えたママたちと一緒に広げていきます。

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