1人でトイレに行けない!不安強めの発達障害の子どもがトイレを克服する方法

1人でトイレへ行けないうえに、ズボンの上げ下ろしもママにしてもらう子どもがいます。自分の思うようにトイレができなければかんしゃくを起こすなどわが家の息子も大変でしたが、ご褒美作戦で解決することができました!今回はその方法をお伝えします。
 

1.発達障害の子どもが1人でトレイに行けない理由とは?

 
 
発達障害や母子分離不安の子どもが極端にトイレを嫌がったりすることありませんか?
 
 
トイレに1人で行かない、必ず付き添いが必要。おまけにズボンを自分で下ろさず「早くやってよ」と怒って要求してくる。
 
 
さらに、おちんちんをチェックしないためおしっこが飛び散り、そのせいで自分が濡れてかんしゃくを起こす。
 
 
なぜトイレに行くだけなのに、こんなに一大事になってしまうのでしょうか?誰でもひとりで行くことができるのに何でこんなに嫌がるのでしょうか。
 
 
それには発達障害の特性が関係しています。
 
 
発達障害・グレーゾーンのお子さんや分離不安のあるお子さんは、不安が強くどうしても1人で行動ができずに常にお母さんが傍にいないと何もできないというお子さんがいます。
 
 
それは子どもが別の部屋に行く時やお母さんが家事で子どもの傍を離れようとした時などにも見られますが、特に1日何度も行く必要があるトイレに関しては、「何だか怖い…」と言って何度も付き添わないといけなくなります。
 
 
また、発達障害・グレーゾーンのお子さんは感覚過敏を併発することも多くあるため、
 
 
潔癖でおちんちんやおしっこを極端に嫌がる
聴覚過敏によるウォシュレットのモーター音が怖い
嗅覚過敏による匂いが気になる
視覚過敏による照明の明るさが合わない
 
 
など、当たり前にトイレに行ける人には分からないようなところで悩み苦しんでいる場合があります。
 
 
そして、特にこだわりが強く見られるお子さんは、ルーティン通りにできないことがあるとそれが不安になり、パニックを起こすことがあります。
 
 
かつてトイレで自分が思うようにいかずにパニックになった経験などがあると、同じ失敗をしたくない!と思ったり、またパニック状態になったらどうしよう?と不安が先に立ち、ママについてきてもらうことで危険を回避するといった動きをしようとします。
 
 
そのため毎回トレイに行く度、ママに付いて来てと言っているとも考えられます。
 
 
 
 

2.わが家の息子も1人でトイレに行けませんでした

 
 
母子分離不安のわが子は、 年長になりますが、ひとりでトイレに行けませんでした。
 
 
毎回、トイレの度に「ママついてきて。」と呼ばれる日々。
 
 
そんな息子にいつまで付き添わなくてはいけないの?と不安が募っていました。
 
 
漏れそうになるギリギリまで我慢して、やっとトイレに連れて来れたのに、ズボンを下ろすのもママ任せで、「でちゃう~」「早くやってよ!」怒りながら、ママがズボンを下ろしてくれるのを待っている状態でした。
 
 
おちんちんを自分でちゃんと持たないから、 おしっこがいろんなところに飛び散り、足が濡れて泣いたり、 かんしゃくまで起こしていました。
 
 
たかがだトレイぐらいで…と思われるママもいるかもしれませんが、実はされどトイレなのです!1人でトレイに行けない問題をいつかそのうちできるようになるからと放っておいてもなかなか行けるようにならない事実をご存知でしょうか?
 
 
それについては次で説明していきます!
 
 
 
 

3.トイレ問題から二次障害へ発展することもあります

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもや母子分離不安のある子どもによくある「トイレ問題」ですが、このような不安を、皆さんは子どもが大きくなるまで放っておきますか?
 
 
実は小学校・高学年や中学生になっても悩んでいるお母さんは世の中にいます。
 
 
その場合、問題となる根っ子の部分はとても深く、トイレに1人で行けないことがきっかけとなり、不登校に発展してしまったり、その他にも様々な問題が生じて解決するのに時間がかかってしまうことがあります。
 
 
なので、対処するのは、幼児の「今」が一番なんです!
 
 
幼児のうちに、小学校低学年のうちにトイレに1人で行けない問題は積極的に解決しておきたいことなのです!
 
 
 
 
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4.トイレにひとりで行けるようになるご褒美作戦

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもや母子分離不安の子どもが、 1人でトイレに行けるようになるには、ご褒美のポイントを貯めて成果の見える化をすることで解決できます。
 
 
自分のことを自分でやったらポイントをゲット!ポイントはご褒美の為に貯めます!
 
 
親は、
 
 
・1回トイレに1人で行ったら何ポイントにするかを決める。
・目標のご褒美まで何ポイント貯めるのかを決める。
・ポイントが貯まった時のご褒美を決める。
・目に見えるところにポイントシートを掲示する。
 
 
とってもシンプルで簡単!すぐ始められます!簡単だけど、ものすごく効果が期待できるんです。
 
 
わが家の息子はこのシートに取り掛かるために目標設定をして、カ月かからずにあっという間に 自分ですべてのトイレ問題を解決できました。
 
 
わが家の場合は、
 
 
・1回トイレに1人でいけたら3ポイント
・目標にするポイントは300ポイント
・ポイントが貯まったら、本人がずっと欲しかったゲーム機のソフトをゲット!
・ポイントシートは息子と相談して、リビングのソファの近くに掲示
 
 
親子でモチベーションがきれないような無理のないポイントを設定することがポイントです! 
 
 
ご褒美のゲーム機については悩みましたが、今では受け入れて本当に良かったと思います。息子は本当に欲しいゲーム機の為にめちゃくちゃ努力して頑張っていました。
 
 
今では、ひとりでトイレに行けるようになり、ママに声をかけずにひとりでトイレを済ませてくれることが増えました。
 
 
また、トイレや自分の足が汚れないように、 自分でおちんちんの状態を確認しているので、トイレが汚れなくなりました。
 
 
生きていくために必要なスキル習得の為に、小さい頃から対応していきたいですね。
 
 
 
 
執筆者:緒野はる
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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