母子分離不安っ子のチックの原因と対策を徹底解説!

子どもが無意識にしている体の動きが気になるというママはいませんか?それはもしかしたら「チック」症状かもしれません。母子分離不安の子どもと「チック」の関連性や原因をママが正しく理解して、適切に対応できるようになりましょう。
 
 

1.子どもが無意識にしている体の動きが気になる!これってチック?

 
 
繰り返し目をパチパチさせたり、咳払いをしたりする…。
 
 
その行動は増える時もあれば、減る時もある。
 
 
そんなお子さんの様子を心配されているママはいませんか?
 
 
その行動はもしかすると「チック」かもしれません。
 
 
チックは、まばたきや咳払い、首振りや奇声など、本人の意思に関係なく繰り返し出てしまう疾患です。
 
 
体の一部にみられ、繰り返し言葉や動きで出ることが多く、癖の一種とも言われています。
 
 
チックは症状の出方として、「運動性チック」「音声性チック」に分けられます。
 
 
(運動性チック)
 
 
まばたきが多い・顔をしかめる・首を振るなどの行動が見られます。
 
 
(音声性チック)
 
 
咳払い・鼻すすり・「アッ、アッ」や「ンンン」という声を出すなどの行動が見られます。
 
 
更に、チックは単純チックと複雑チックに分けることができます。
 
 
(単純チック)
 
 
主に上記のような単純な行動がでます。
 
 
(複雑運動チック)
 
 
体の後方にそらす、拍手、ジャンプ、四肢の屈伸など、より複雑な日常動作を繰り返します。
 
 
また、複雑音声チックは、無意味な言葉や悪い言葉を繰り返したり、おうむ返しをすることがあります。
 
 
チックの発症年齢は18歳以下とされますが、4〜11歳で発症することが多く、特に7歳前後に多いと言われています。
 
 
チックは1~ 2ヵ月で消えることもありますし、多くは1年以内に消えてしまうことがほとんどです。
 
 
 

2.チックの原因について正しく理解しよう!

 
 
お子さんにチックの症状が出ていることに対して
 
 
「ストレスがたまっているのかしら?」
 
 
「私の育て方が悪い?」
 
 
と心配に思われているママは多いことでしょう。
 
 
昔はストレス親の育て方が原因でチックになるとよく言われていました。
 
 
もしかしたら、そのなごりで現在も医師や学校の先生からそのような説明を受けたことがあるママもいるかもしれませんね。
 
 
しかし、最近の研究では、チックの原因は、脳の働きの偏りによって起こると言われています。
 
 
要するに、生まれつきチックを起こしやすい脳の特性を持っている人がいるということなのです。
 
 
しかし、チックの原因が生まれつきの脳の仕組みだとしても、ストレスや不安が全くの無関係というわけではありません。
 
 
ストレスや不安がチックを起こすきっかけとなる場合は大いにあるからです。
 
 
チックが出ているお子さんの3分の1がストレスや不安が引き金となって症状が出始めると言われています。
 
 
残りの3分の2はきっかけがなくても症状が出始めるそうです。
 
 
子どもが学校で嫌なことがあったり、行事前などで不安なことがある時などチックが出やすくなるのは…
 
 
ストレスや不安自体がすべての原因ではなく
 
 
元々チックを起こしやすい脳の特性を持ったお子さんが、ストレスや不安が引き金となってチックが出たと理解するとよいでしょう。
 
 
チックが出たら、子どもの心が不安定になっていることを気づかせてくれるサインだと思って、様子を見てあげてください。
 
 
決して、育て方や環境は直接の原因ではないことを知っておきましょう。
 
 
 
 
 

3.きょうだい揃ってチックを発症した我が子たち

 
 
不安はチックの直接の原因ではありませんが、発症したり悪化させるきっかけにはなります。
 
 
ただでさえ、不安傾向の強い母子分離不安の子ども。
 
 
チックを起しやすい体質のお子さんが母子分離不安である場合、チックを発症する確率は高いと言えるでしょう。
 
 
我が子はきょうだい揃って、チックを発症しました。
 
 
上の子は、小学校入学して間もなくの頃、「瞬き」としてチックが現れました。
 
 
問題なく小学校の生活を楽しんでいるのだと思っていましたが、本人なりにがんばっていたのでしょう。
 
 
小学校の生活に慣れてきた、1学期の終わり頃にはチックは全く見られなくなりました。
 
 
上の子は、それっきり一度も出ていません。
 
 
下の子は、分離不安症です。
 
 
分離不安と診断が出る前の4歳頃から、「咳払い」という動作でチックが現れていました。
 
 
特に保育園の行事の前や進級の時には決まって出ていたので
 
 
「あ、そろそろチック出るな。」と予想ができるほど、私自身がチックと上手に向き合えるようになっていました。
 
 
また、母子分離不安症の診断が下りた小学校1年生の時期は、登校拒否感覚過敏、そしてチックがいつも以上にに頻繁に出ていました。
 
 
今思い出しても、ゾッとするほど、母子ともに大変な時期でした。
 
 
 

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4.母子分離不安の子どものチック、対応の鉄則!

 
 
母子分離不安の子どもにチックの症状が出始めたら、とにかくママは過度に気にしないのが鉄則です!
 
 
あえて、スルーしましょう。
 
 
チックはほっとした時に出やすいので、学校より家で症状が強く出る子が多いです。
 
 
特にママと一緒にいる時は、子どもが一番ほっとしている時。
 
 
ママの前でチックをよくするので、ママが気にしてしまう気持ちは痛いほどよくわかりますが…
 
 
「また、やってる!」「それ、やめたら?」などの言葉は禁句です!
 
 
症状に着目して、周りが指摘してしまうと、子どもは行動を強く意識してしまいます。
 
 
そうなると、逆に緊張が増してしまったりと悪影響を及ぼしてしまいます!
 
 
学校や保育園・幼稚園で、周りのお友達が気になってしまうような行動をしている場合は、先生にも事情を説明し、フォローしてもらうことも大切です!
 
 
また、母子分離不安の子どもは、ママの不安を敏感に察知します。
 
 
ママの不安が子どもにも伝染してしまうと、元も子もありません。
 
 
チックに対して不安な気持ちも十分わかりますが、悪化させないためには、何度も言うようですが、ママが気にしないことが一番です。
 
 

チックになってしまう子は、生まれつきチックになりやすい脳の特性を持っているのですから、チックにるのはしょうがないと捉えましょう。

 
 
「ま、しょうがない!チックと付き合っていくか!」くらいの気持ちでドンと構えてみてください。
 
 
 
我が家の下の子は、現在もチックとお友達です。
 
 
行事直前になると必ず咳払いとしてチックは現れますが、行事に慣れてきたり、本人の中で整理ができてくると、自然とチックは消えていきます
 
 
私は「あ、またチック出てるな。少し多めに甘えさせてあげよ!」と、チックを甘えのバロメーターとしてみています。
 
 
あまり、神経質にならず、上手にチックと付き合っていきましょう。
 
 
尚、生活に支障が出るほどの症状があったり、長く症状が続いている場合は、病院へ相談することをお勧めします。
 
 
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