分離不安の子どもは自分で決めることが苦手です。自由時間を与えられた時、何をして過ごしたらいいのか分からないということがあります。我が家で実践している自由時間を楽しいお手伝いの時間にチェンジする、おすすめの対応策をお伝えします。
1.家事や仕事にママは常に忙しい。さらに分離不安っ子のママは子どもがいつも一緒。なかなか家事ができません。
我が家もそうです。
分離不安っ子の三男は私の姿をいつも探しています。
私の気持ちは、 家事・仕事、あれこれ、することたくさんあるのになぁ。
何でもいいいから好きなことをして一人で過ごしてくれないかなぁ。
「ちょっと一人で遊んでてよ」
「ママ、今忙しいから待って」 と伝えても、
「何したらいいか分からない〜」
「ママがいないとイヤだ〜」 という状況になります。
家事+子どもに振り回される毎日でしんどい、、、 毎日そう思っていました。
2.分離不安の子どもは自信がない??
我が家の三男は発達障害自閉スペクトラム症(ASD)の特性を持っています。
小学校1年生の夏休み明けに学校に行くことが難しくなり、
1日中私にべったり、トイレにも1人では行けない状況になりました。
・自分の気持ちがうまく伝えられない
・遊びが広がりにくく、自由時間の過ごし方が分からない などの
人との対応の苦手さや、見通しがない状況になると不安が強く出てきます。
分離不安の子どもは、自分に自信が持てていない状況です。
3.ママのそばから離れないのであれば、お手伝いを選んでもらおう!と対応策をチェンジ!!
どう対応すれば自信がついてくるのか。
それは「できていることに注目し、肯定する」ことです。
自分でできた!という気持ちが育ってくれば、やってみよう!という気持ちがどんどん出てきます。
掃除なら一緒にできそうかなと思い、お願いしてみました!
子どもに伝える時に気をつけることは、
①笑顔で伝える
②近くで伝える
③穏やかな声で伝える
子どもの脳では、言葉の中身よりも、非言語情報(表情・声色・語調)が先に処理されます。
・笑顔で伝えることで、簡単にできそう!とプラスの感情が湧きます。
・近くで伝えることで、自分に言われているんだ。と認識します。
・穏やかな声で伝えることで、褒め言葉が脳に伝わりやすくなります。
まずは
「ホウキで掃くお手伝い」
「雑巾を絞るお手伝い」 どっちがいい?
「ホウキを使う〜」と選択することができました。
「選べたね」
「さすが〜」と肯定します。
一緒に掃除に取り組むことで全ての行動に肯定の声かけができます。
「いい感じ!」
「きれいになってるよ」
「助かる〜」 とタイミングよく褒めることで好ましい行動が長続きします。
「じゃあ次は雑巾だね?」と子どもから声がかかりました。
最初にホウキで掃くことと雑巾を絞ることの選択をしているので、
次は雑巾だな!っと思えたようです。
4.「小さなできた」をたくさん作るお手伝いを提案することで、「もっとお手伝いしたい!」を引き出せました!
近くにいた妹も参戦して、終始楽しそう!!
妹にこうするといいよ!と教える姿も見れました。これってすごいことです!
「今日は一日大掃除しようか!」という発言には感動!!でした。
ママからの提案をひとつひとつ選択することで、
自分で決めた。お手伝いできた!という小さなできたを積み重ねることができました。
この積み重ねが、自信の記憶となります。
子どもの小さなできた!を感じることができ、
喜んでお手伝いを頑張る姿は元気をもらえますね。
執筆者:堀このみ
(発達科学コミュニケーション)
(発達科学コミュニケーション)