分離不安が原因で子どもと一緒に学校に付き添っているお母さんも多いのではないでしょうか?本当は付き添うのがしんどいのに我慢していませんか?母子登校・付き添い登校について改めて考えるきっかけになればと思います。
1.分離不安の定義に納得がいかない
・「分離不安」とは、養育者との関りをしっかり持たなければならない時期に良好な関係を築けない状態で育ってきてしまったことが原因で起こる。
・低年齢の不登校や不安障害などに関係してる。
・不安気質が強い子どもや愛情不足の子どもの場合、過剰な不安を持ってしまうことがある。
このような定義が「分離不安」についての記事に書いてありました。
この定義に納得されるお母さんはどれくらいいるでしょうか?
分離不安の強い子どもの子育ては本当に大変ですよね!
朝から一緒に学校に登校して、今日は門までという約束をしていても、その約束は果たされずに終わることもしょっちゅうあるでしょう。
げた箱で離れられるのか?教室で離れられるのか?
精神的にも身体的にもお母さんへの負担はとても大きい!

分離不安の強い子どもを育てているお母さんは、誰よりも子どものためを想い、誰よりも子どもに愛情を注いでいる方がほとんどです。
それなのにこのような定義を目にしてしまうと自分を責めずにはいられないのではないでしょうか?
絶対に!!決して!!自分の子育てを責めないでくださいね。
分離不安を解消するために
・スキンシップを増やしましょう
・一緒に過ごす時間を取りましょう
・授業も一緒に付き添ってあげよう
・勉強は見てあげましょう
と書いてありますが、この解消方法に惑わされて、もっと一緒に!もっと愛情を!と勘違いして自分を犠牲にすることはしないで下さいね。
もう既にお母さんは十分お子さんのために愛情を注いでいますから。
なぜこんなことをお伝えしているかというと、過去の自分も同じようことでとても苦しんだからです…。
2.自分を責めて苦しんだ過去…。
わが家の息子は、強い分離不安のために不登校や登校しぶりが始まりました。
何か情報を得たいと思い探しましたが、母子登校・付き添い登校の情報については見つかりませんでした。
書籍を探しても、ネット検索をしてみても母子登校・付き添い登校を解決するための具体策が見つからない。
母子登校・付き添い登校は「欠席」扱いにならないので、学校現場や社会的にも課題視されにくいという問題があります。
なので母子登校・付き添い登校中のお母さんは、誰にも相談出来ずに1人で頑張りすぎているケースが多いのです。
実は私もそうでした… 。
本当にずっとずっと辛かったです。
以前の私は自分の子育てをずっと責め続けていました。
なぜならば私の息子は人一倍不安が強く、いつでもどこでもお母さんにべったり。
そんな姿を見た人達からは、「あなたが甘やかすからいけないの」と私はいつもそう言われてきました。

その度に子育ての自信をどんどん失っていきました。
そして息子が小学4年生の時、さらに不安が強くなり24時間、片時も私から離れられなくなりました。
トイレも一緒。お風呂も一緒。学校の授業も一日中ずっと付き添いをしていたのです。
私はお母さんだから。
私が何とかしなきゃ。
私がもっと頑張らないと。
私だけが我慢すればいい。
勝手に一人だと思い込み勝手に一人で戦っていました。
だけど本当は「もうママやめたい!」と何度も心の中でそう叫び、今すぐ誰かに助けて欲しくて、本当に辛い気持ちでいっぱいでした。
そんな私も暗いトンネルから抜け出すことが出来たのにはいくつかのポイントがあったと思っています。
次でその説明をしていきますね。
3.母子登校・付き添い登校から抜け出すためにやって欲しいこと!
母子分離不安から抜け出すために思い切ってやってみたことは、
①第3者に相談する
②「母子登校・付き添い登校を止める!」と子どもに宣言する
です。
他にも細かいことは色々とあるのですが、大きなポイントとしてはこの2つになります。
♦①第3者に相談する
よく「様子を見ましょう」という言葉だけをもらい、診察が終わってしまったというお話を耳にします。
私も「様子を見ましょう」の経験者の一人です。
今の状況を何とかしたくて、藁にもすがる思いで受診してこの言葉で終わり、というような場所では何も解決しません。
様子を見ていて解決することなんて何1つないんです!!
そのことをお母さん達に知っていて欲しいと思います。
なので、そのような時はまた他の相談機関を探すことをお勧めします。

例えば、
・子ども家庭支援センター
・児童相談所
・スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー
など、何かしらの手立てを示してくれるところを探していきましょう。
「いたがきひまり」もその相談場所の一つです。
必ずそのような場所はありますので諦めないで下さいね。
♦②「母子登校・付き添い登校を止める!」と子どもに宣言する
子どもと学校に行くことは本当にお母さんにとって精神的・身体的には相当ハードなものです。
お母さんが潰れてしまうことだけは避けて欲しいと思います。
そうなる前に「学校へは行かない」という選択肢もあって良いのではないでしょうか。
子どもにも
「学校に行くのが辛いなら行かなくてもいいんだよ」
「学校に行かない選択をしてもあなたはあなた」
「そんなあなたも大好きだよ」

と、子ども本人に選択を託し、どのような答えをだしても受け止める気持ちで対応しましょう。
学校に行かないと何もかもが終わってしまうと不安になるかもしれませんが、大人に有給休暇があるように子どもにもそのような時が必要なのかもしれません。
それはもちろん一緒に学校に行っているお母さんにも言えることです。
今回はお母さんが思い切って行動するためのポイントをお伝えしました。
先ずは付き添っていたお母さんが学校へ行かないという選択を自分自身が受け入れ、少しでも気持ちが軽くなれたらと思います。
お母さんが元気になり家の中で笑顔で居ると、新しい風が吹き、前に進む一歩がきっと生まれると思います。