非常識な発想が分離不安っ子の“できた!”を増やす!宿題イヤイヤには子どもの好きを与えてみよう!

とにかく宿題がイヤ!宿題の時間になると豹変する分離不安っ子。そのたびにお母さんはイライラを通り越して疲労困憊しますよね。宿題って毎日出されるので、宿題の時間が憂鬱になっている分離不安親子に捧げる宿題克服法です!
 
 

1.反復練習が苦手な分離不安っ子

 
 
小学生になると勉強の基本である、漢字と計算の宿題が毎日出されますよね。
 
 
漢字は書き順通りになぞってから、何回もくり返して書く課題が多いと思います。計算は、たくさんの計算式やひっ算をドリルに沿ってひたすら解くという単純作業ですね。
 
 
コツコツと同じことに取り組むことを好む子どもがいる一方で、苦行でしかないという子どもも多いと思います。
 
 
 
 
分離不安っ子は知っています。宿題はつまらいものであることを。反復練習の単純作業は分離不安っ子にとって、まったくワクワクしません。
 
 
当然ながら、宿題をやろう!という意欲はわいてきませんし、宿題の時間になってもエンジンはかかりません。そんな状態のときに、お母さんからの宿題やりなさい攻撃は、分離不安っ子にとっては苦痛な時間に感じてしまいます。
 
 
単純なくり返しを嫌がるのには理由があります。
つまらないから子どもの脳の記憶機能が働かないのです。人の脳は何度もくり返すことで重要な情報であると認識され、記憶として脳内に保存されるというメカニズムになっています。
 
 
しかしながら、宿題のように嫌な気持ちが先行してしまうと脳の情報処理の効率が落ちてきてしまうのです。
 
 
学生時代の勉強は、くり返すことで確実に習熟度が高まるので宿題は重要なのですが、いかに楽しくやれるかがポイントになります。
 
 

2.宿題の時間=癇癪だったわが子

 
 
私の息子は小学校2年生になってから、突然宿題を嫌がるようになりました。鉛筆を持つだけで機嫌が悪くなり、私に対しての攻撃が始まる日々でした。ひどいときにはドリルを床に投げつけたり、ノートを破いたりして手がつけられないほどの癇癪を起こしていたのです。
 
 
おそらく小2になって、漢字の量が増えたことと画数の多い漢字への苦手意識が強くなったこと、計算はひっ算や式をノートに書き写して計算するという工程が増えたことが原因だったように思えます。
 
 
毎日の宿題の時間が地獄のようで、本当に憂鬱でした…。こんなにイヤイヤやっても頭に入らないのでは?と思いつつも、宿題はやって当然という考えを捨てきれず分離不安息子と格闘しながらやらせていたのです。
 
 
 
 
私が発達科学コミュニケーションを始めてしばらく経ったころ、自分自身の考え方が少しずつ変わってきたことに気がつきました。私はもっと楽に子育てをしよう、息子にはもっと楽しく宿題をやってもらおうと思ったことをきっかけに、とんでもない非常識なことを思いついたのです。
 
 

3.非常識な発想こそが子どもを動かす

 
 
私が思いついた非常識なこととは…
 
 
「YouTubeを流しながら宿題をやる」
 
 
とても非常識ですよね。YouTubeに夢中になって、それこそ頭に入らないのでは?と思いますよね。
 
 
子どもに何を流したいのかを選ばせることがポイントです。分離不安っ子はよく分かっています。宿題をやらなければいけないことも、どんな動画だと集中できないことも。
 
 
息子は、
「ゲーム中継だと集中できないから、好きなドラマやアニメの主題歌を流したい」と言いました。
 
 
試してみると癇癪はほとんどなくなり、宿題へのハードルがぐっと下がりました!息子の場合は視覚的な情報がほしいので動画を流しましたが、子どもによっては音楽だけを流すことも効果的かもしれません。
 
 
そして3か月後には、なんとYouTubeがなくても宿題ができるようになりました!
 
 
 
 
子どもの好きを与えて宿題をやるきっかけ作りは最初だけ。固定観念にとらわれず、子どもの未来を考えてみませんか?
 
 
 
 
執筆者
発達科学コミュニケーション
トレーナー みやがわあゆみ
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