凸凹キッズの癇癪を習慣化させないための4つの対応策 

繰り返される凸凹キッズの癇癪。それに対応するお母さんは本当に大変!!︎お母さん自身も心がポキっと折れてしまいそうになりますよね。実は癇癪を繰り返していると「脳の癖」になってしまい、ますます癇癪が激しくなってしまいます。癇癪を習慣化させないためにも家族の対応が大切です。
 
 

1.凸凹キッズの癇癪を繰り返させてはいけないわけ

 
 
日常的に起こる子どもの癇癪に悩んでいませんか?
 
 
小さいうちは言葉で上手く伝えられないために癇癪を起こす子も、言葉の発達と共に落ち着いてきます。
 
 
しかし、発達に凸凹のある子はそうはいきません。
 
 
凸凹キッズの脳は感情を司る部分(扁桃体)の発達がゆっくりな子が多くいます。
 
 
扁桃体とは情動や社会性に関わる場所を言いますが、不安恐怖によって活性化すると言われています。
 
 
また凸凹キッズの脳はネガティブな記憶を残しやすいという特性もあります。
 
 
ですので不安な経験ネガティブな記憶が忘れられずに扁桃体の中に溜まっていき、一度癇癪を起こすと過去の嫌だった記憶も呼び起こされてさらに激しい癇癪となって現れるのです。
 
 
癇癪が当たり前になってしまうとそれを引き起こす脳のルートが発達してしまい癇癪が癖となってしまいます。
 
 
ですから凸凹キッズの癇癪を繰り返させてはいけないのです。
 
 
 
 

2.猛獣のように荒れ狂った息子

 
 
わが家には発達に凸凹のある小学3年生の息子がいます。
 
 
小さな頃から育てにくさを感じていましたが、外では特に目立った様子がなかったため、不安を抱えながらも成長と共に落ち着いてくるだろうと期待していました。
 
 
しかし小学校に入学してからは今までよりも癇癪が酷くなり、家族に対して攻撃する姿も見られるようになってきました。
 
 
息子の癇癪はおさまるどころか激しくなり、毎日のように繰り返されていました。
 
 
やめてほしい行動を少しでも注意をすると猛獣のような鋭い目つきで体当たりしてきたり追いかけ回して攻撃してくるようにもなりました。
 
 
正直息子に対して恐怖さえ感じていました。
 
 
息子は一番の味方である私に否定され、誰にも分かってもらえずに苦しい思いを沢山抱えていたのだと後になって分かりました。
 
 
 
 

3.癇癪を習慣化させないための4つの対応策

 
 
私のように特性に対する対応の仕方が分からず、理解不足による叱責を続けてしまうと凸凹キッズはどんどん自信を失い、二次的な問題に発展してしまう危険があります。
 
 
ですので親子のコミュニケーションで子どもが癇癪を起こしづらい脳を作っていくことが大切です。
 
 
では、癇癪を習慣化させないための4つの対応をお伝えします。
 
 

◆日常生活の中で肯定をする

 
 
日常生活の中で子どもの行動を認め、肯定してあげてください。
 
 
子どもの行動をそのまま実況中継するだけで良いのです。
 
 
「起きたね。おはよう」
 
「顔洗ってサッパリしたね」
 
「はみがきしたね」
 
などです。
 
 
特に男の子は聞くことよりも視覚が得意な子が多いので、お母さんが笑顔で穏やかに話したりジェスチャーを使ったりなど視覚で褒めると伝わりやすくなると思います。
 
 
日々の肯定で子どもにポジティブな記憶を入れていってくださいね。
 
 

◆日常的にスキンシップをたくさんとる

 
 
スキンシップをすることで、情緒を安定させ親子の愛着関係を深めるホルモンが分泌されます。
 
 
ですので日常的にスキンシップをしていると「自分は大切にされている」と感じることができ、攻撃性や癇癪も減ってきます。
 
 

◆感情に巻き込まれない

 
 
子どもが癇癪を起こしたら感情に巻き込まれず毅然とした態度で待ちましょう。
 
 
決して感情的になってはいけません。
 
 
お母さんのイライラした態度強い口調が癇癪をひどくするスイッチになっている場合があるからです。
 
 
そして子どもが落ち着いたら「落ち着いたね」と声をかけてすかさず褒めましょう。
 
 

◆共感の声かけで子どもの気持ちを受け止める

 
 
「悲しかったね」「さみしかったね」「悔しかったね」など子どもの気持ちを言葉にしてあげましょう。
 
 
お母さんに気持ちを分かってもらえたら子どもは安心し落ち着いてきます。
 
 
お母さんのゆっくり穏やかな話し方子どもの心を安定させていきますよ。
 
 
私はこの4つの対応を徹底していったことで息子は自信を取り戻し、癇癪を起こすことがなくなりました。
 
 
お子さんの癇癪で悩んでいる方はぜひ試してみてくださいね。
 
 
 
 
発達科学コミュニケーショントレーナー 
執筆者:たなだりみ
タイトルとURLをコピーしました