学校や園に行きたがらない子どもが行ってしまえば「楽しんでいる」は本当?ママの見過ごしNG対応とは?

学校や保育園に行きたがらず行くまでが嫌で辛そうだけど、行ってしまえば普通に楽しんでいるという子どもはいませんか?親はただの甘えで片付けてしまいたくなりますが、それは子育ての落とし穴です。子どものSOSを見過ごさない対応についてお伝えします。
 
 

1.「来たら普通に楽しんでいますよ」を本当に信じますか?

 
 
不安の強いお子さんや分離不安のお子さんを育てていると、憂うつな気分で朝を迎えることってありますよね。
 
 
そんな状態でも何とか園や学校に送り届ける毎日。
 
 
保育園や幼稚園の先生、小学校の先生からは、
 
 
「学校に来ちゃえば元気ですよ!」
 
 
「園に来ちゃえば楽しく遊んでいますよ!」
 
 
「他の子と変わらず普通にしていますよ!」
 
 
という言葉を言われると、あのイヤイヤは何だったんだ??と思いながらも、どこかホッと安心してしまいますよね。
 
 
 
 
ママたちはその言葉を信じて、また次の日には無理やり子どもを先生に預けたり、泣くわが子を強引に先生に引き渡すといったことを繰り返してしまいます。
 
 
しかし、先生たちの言葉を本当に信じても大丈夫でしょうか?
 
 
実はその言葉を真に受けてしまうのはとても危険なんです!!
 
 
学校に来ちゃえば元気!の裏返しは、
 
 
「頑張って、頑張って元気に振舞おうと我慢している」
 
 
が真の姿なんです。
 
 
つまり、お子さんが「学校に行きたくない」「行くのが憂うつそう」という態度や訴えは子どもからのSOSだとママは心得て欲しいのです。
 
 

2.子どものSOSを見過ごすNG対応

 
 
子どもからのSOSを見過ごし無理やりに学校や保育園などに連れて行ってしまうと「学校や保育園=嫌なところ」と脳に刷り込まれてしまいます。
 
 
不安が強い子は、だんだんと学校や保育園などという場所がネガティブなものとなっていきます。
 
 
そして、そのネガティブな記憶が蓄積されてしまうと、次第に登校しぶりや登園しぶりが酷くなり、登園拒否や不登校などへとつながっていきます。
 
 
つまり、
 
 
子どもからのSOSに気付かぬ振りをする
     ↓
半ば強引に学校や園などに連れて行く
     ↓
預けてしまえば普通にできるので預けてくる
     ↓
また、翌日…。行きたくないと言うけど気付かぬ振りをして預けてくる
 
 
このようなサイクルを繰り返していくと、いつの日か必ず不安の強いお子さんの不安は更に強くなり、家の中でもママから離れられなくなり母子分離不安が悪化していきます。
 
 
 
 
はじめは、人見知りや場所見知りから始まりますが、
 
 
うちの子、
 
 
ちょっとわがまま…。
なかなか言うことを聞かない…。
なんだかちょっと育てにくい…。
他の子となんだかちょっと違う…。
 
 
という感覚が沸いてくるかもしれません。
 
 
ですが、その「ちょっと」に気づかないふりをして、間違った対応をしてしまうと、不安はどんどん大きくなっていき、後の対応がとても大変になってきます。
 
 
なので、ママがちょっと「アレ?」っと感じたら、先延ばしにすることなくすぐに対応をして欲しいと思います。
 
 

3.子どものSOSに気付いた時の親の対応

 
 
子どもが登校しぶりや登園しぶりをした時は、無理やり連れて行くのではなく、これからお伝えする対応をとって欲しいと思います。
 
 

◆①気持ちの聞き役に徹する

 
 
もし子どもが「学校行きたくない」などのSOSを出した時は、まずは聞き役に徹して、子どものSOSを全て受け取ってあげてください。
 
 
子どもの言うことに対して「それは違う!」「こうしたらいいよ!」と言うのではなく、とにかく聞き役に徹するが原則です。
 
 
ママは「何で行きたくないのか?」などの原因追及をしたくなりますが、正直何で行きたくないか分からないという子どももいます。
 
 
私たち大人でも「なんとなくダルい…」「なんとなくやる気が出ない…」という時がありますよね。
 
 
そんな時に周りの人たちから、「雨が続くからやる気が出ないんじゃない?天気病じゃない?」と言われると、「なんとなくそうかもしれない…」という気持ちになってしまいます。
 
 
 
 
しかし、それが本当の理由かどうかはわかりません。
 
 
なんとなくそれを理由にしてしまっている、という感じになりますよね。
 
 
それは子どもも一緒です。
 
 
親が「〇〇な理由で学校に行けないの?」と言えば、子どもはその答えに気持ちを寄せて行き、「そういう理由かもしれない」となります。
 
 
そうなってしまうと本来の気持ちを子どもが吐き出すことができなくなってしまうので、一旦色々と言いたい気持ちはありますが、そこはグッと堪えましょう。
 
 
「そっかー」「そうなんだね」「他には?」と、とにかく子どものSOSを出し切ってあげましょう。
 
 
「よく話してくれたね!」「よく自分で言えたね!」肯定しながら聞いてあげて欲しいと思います。
 
 

◆②子どもと作戦会議をする

 
 
子どもがSOSを出し切ったな!と思ったら、次の対応で大事になってくることが、「子どもと作戦会議をする」ということです。
 
 
お子さんに「一緒に作戦会議をしよう!」と伝えてあげてください。
 
 
この後どうしたらいいか、お子さんと一緒に考えてあげて欲しいのです。
 
 
間違ってもこの時に、「学校に行った方があなたの将来のためになる!」なんてことは言わず、子どもの視野を広げてあげるような話し方をしていくのがポイントです。
 
 
例えば、動物が好きな子どもには
 
 
「なんで学校に行くのかわかる?」
 
 
「それはね、ゾウを救うためなんだよ!」
 
 
と伝えてあげましょう。
 
 
 
 
「学校の社会の勉強をすると、環境問題がわかるようになるから、アフリカで絶滅しそうなゾウが1頭救えるかもしれないよ!」と言うのも良いでしょう。
 
 
学校に行くことが大事なのではなく、何のために学校に行くのか?が大事です!
 
 
そんな視野の広いコミュニケーションができるママになると、親子のコミュニケーションがもっともっと楽しくなるはずです!
 
 
子どもとのコミュニケーションは正しいことよりも、楽しいことを話すのが鉄則です!
 
 
そんなコミュニケーション上手なママになっていきましょう。
 
 
結果的に園や学校をお休みすることになっても良いと思います。
 
 
その時は思いっきり休んで!親子で楽しいコミュニケーションを取りながら子どもの好きを一緒に楽しんでみると良いですね。
 
 
 
 
 
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