普段お子さんとの会話の中で褒め言葉や指示がなかなか伝わらない、または以前よりも癇癪を起こすようになったという経験はありませんか?実はお母さんの言い方次第ではネガティブな感情をため込んでしまっている可能性があります。ここでは母子分離不安っ子がネガティブな感情をためない為のポイントをお伝えします。
1.母子分離不安っ子がネガティブな感情を引き起こすわけ
子どもとの会話の中でこんなことはありませんか?
✔︎褒めているのになかなか伝わらない
✔︎指示が通らない
✔︎子どもが急に怒り出したり癇癪を起こす
実はこのような子どもの姿はお母さんの話し方が原因で起こっている可能性があります。
お母さんがいくら肯定していたとしても表情が怖かったり、子どもの顔を見ないで話をしたり、声のトーンが低ければ子どもはネガティブな感情を引き起こしてしまいます。
さらに追い討ちをかける言い方にも注意が必要です。
せっかく子どもが行動に移せたのに「最初からそうしてね」「お母さんの言った通りだったでしょう」などと皮肉を言ってしまえば結局お説教になってしまいます。
子どものやる気を奪い、お母さんが喋ると注意ばかりするというネガティブな感情が蓄積されてしまうのです。
2.母子分離不安の息子の癇癪がひどくなった過去
実は私も自分自身の言動が息子のネガティブな感情を助長させてしまっていた一人でした。
自分のイライラを態度に出してしまったり、何度言っても聞かない息子に強い口調で言ってしまったり、時には責め立てる言い方をしていました。
すると息子は自分を否定されたと感じ、攻撃的な態度をとるようになったり癇癪もひどくなっていったのです。
ちょっとでも注意をすると怒ったり、激しい癇癪を起こし攻撃してくる息子の姿に疲れ果てていました。
自分自身の言動が息子のネガティブな感情を引き起こし、癇癪を助長させてしまっていたことには気づかなかったのです。
3.敏感に察知する母子分離不安っ子
特に繊細で敏感な分離不安っ子は、言葉では褒めていても表情や声のトーンで心から出た言葉ではないことを敏感に察知します。
ですので、お母さんの表情が怖かったり、注意が多くなっていたり、せわしない声かけをしていると子どもの記憶にネガティブな感情が蓄積されてしまいます。
分離不安っ子のネガティブな感情を蓄積させないためには日常生活の中でのお母さんの表情や穏やかな声かけが大切なのです。
4.ネガティブな感情をためない為の3つのS
ネガティブな感情をためない為に大切な3つのSとは、
◆Smile・・・笑顔で
◆Slow・・・矢継ぎ早でなくゆっくりと
◆Sweet・・・優しい声で
母子分離不安っ子の不安を安心に変えていくには言葉に頼らないコミュニケーション(非言語情報)がとても大切です。
子どもの脳は大人と違ってまだ未熟です。
ですので言葉の意味よりも、お母さんの声のトーンや声色、表情が先に処理されてしまいます。
お母さんがいつもにこにこ笑っている、優しい穏やかな声で話してくれる、それだけで子どもは嬉しいものです。
繊細な分離不安っ子にネガティブな感情を蓄積させない為にも今日からさっそく3Sを心がけてみませんか?
執筆者
発達科学コミュニケーション トレーナー
たなだりみ