きょうだい揃って母子分離不安⁈それぞれの子どもの心を大事にするとっておきの対応とは?

読み聞かせ
「ママと離れたくない」と行き渋り、家では母親の姿が見えないと大騒ぎする母子分離不安の子ども。手がかかるその子の陰で、お利口さんなきょうだいが突然同じように行き渋って、ママべったりになった状況に困っているママはいませんか?きょうだい揃って母子分離不安になってしまった時、それぞれの子どもの心を大事にする対応をしてほしいと思います。
 
 

1.きょうだい児はお利口さんだと思っていたのに

 
 
母子分離不安の子どもって、手がかかりますよね。
 
 
ママは常に射程圏内でないとパニックになるので、「ママ、ママ」と呼ばれ自分でできることも「ママやって」と言う。
 
 
こんな状況では、常にママは母子分離不安の子どもにかかりっきりになってしまいます。
 
 
きょうだいがいらっしゃるご家庭では、母子分離不安の子どものかかりっきりになっている状況に、罪悪感を感じていらっしゃるママもいるのではないでしょうか?
 
 
上の子が母子分離不安であれば、甘えたいお年頃の下の子に我慢させてしまっていることもあるかもしれませんし、下の子が母子分離不安であれば、ママとの時間を取られた上の子が我慢しまっていることもあるかもしれません。
 
 
母子分離不安の子どものきょうだいのほとんどは、常に「ママといたい」という気持ちをグッと我慢して、わがままも言わずに「いい子」でいる子が多いように感じます。
 
 
きょうだい
 
 

2.突然、母子分離不安になった妹

 
 
私の子どもたちは、年子の兄妹の2人きょうだいです。
 
 
息子は、小さいころから多少の行き渋りがあり、そのうち良くなると思っていたら年長になって本格的にひどい行き渋りをするようになりました。
 
 
その頃のといえば、「私は幼稚園大好きだから行くよ」と行き渋ることなど全くなく、私にとってとてもお利口さんでした。
 
 
そんな娘に、私は「あなたがそう言ってくれるの助かる」と言って褒めていましたが、今思えば、心のどこかでこの子まで行き渋ったら大変だからと、幼稚園に行ってくれるよう誘導していたように思います。
 
 
娘が「行きたくない」と言えないような言い方をして、気持ちを我慢させていたのです。
 
 
発達科学コミュニケーションの肯定する対応で息子の行き渋りが落ち着き、無事、小学校へスムーズなスタートを切ることができた矢先、「幼稚園行きたくない」と突然行き渋り始めた娘。
 
 
まるで、次は私の番!とでも言うかのように。
 
 
それから家の中でもママ、ママ攻撃がはじまりました。
 
 
娘が、時々休む兄をうらやましく思っているのはわかっていましたが、行き渋りが始まるまではそれほど我慢していたことに、そのときの私は気付かなかったのです。
 
 
寂しい気持ち
 
 

3.きょうだい児のSOSに気付けていますか?

 
 
分離不安の子どものママ、ママ攻撃は、本当に大変で、1分も自分の時間なんてない状態。
 
 
自然と分離不安の子どもへの注目が多くなってしまいますよね。
 
 
もしかしたら、きょうだい児には「ちょっと待ってね」とできることをしてもらっていたママも多いかもしれません。
 
 
そして、「○ちゃんはママ、ママって言わなくて助かるわ」と褒めながら、子どもが『私もママに甘えたい、私も幼稚園に行きたくない』と無意識に言えないように我慢させていることもあるかもしれません。
 
 
きょうだい児のこの我慢に気付いて対応してあげないと、心にさみしい気持ちを抱えたままある日突然、分離不安の症状が出てくることがあります。
 
 
ママから「お利口さんの自分」だけ認められていると感じているきょうだい児は自己肯定感が低くなっている状態。
 
 
必死に「ありのままの自分を肯定してほしい」とSOSを出しているのかもしれませんね。
 
 
我慢している子
 
 

4.早く気付いてあげないと大人になってメンタル症状を引き起こすことも

 
 
娘は幸い、行き渋りや癇癪など態度で、気持ちを教えてくれました。
 
 
でも、小学校高学年くらいになると、悩みを外に打ち明けなくなっていく傾向にあることがわかっています。
 
 
それは、客観的に自分を見ることもできるようになっていく年頃なので、「わたしもさみしい。わたしも構ってほしい」なんてことは、年齢が上がるほど言いづらくなります。
 
 
特に幼少期に、甘えたいのに甘えられず、我慢してお利口さんに過ごしてしまうことは、脳の感情部分の発達においても良いこととは言えません。
 
 
感情の部分の脳は、気持ちを制御したりコントロールするときにも使われるため、ずっと我慢していることは、適正な発達が進みにくい状態になってしまいます。
 
 
幼少期に家族を大切にされる経験が社会性へと繋がるので、その気持ちを持てないまま大人になると、20代30代でメンタルを崩すこともあるのです。
 
 
子どもの脳
 
 

5.気持ちを吐き出させる対応

 
 
娘の行き渋りが出て、初めて娘の気持ちに気付いた私は、まず気持ちを吐き出させることを徹底しました。
 
 
行き渋りが出たときは、「そうだよね」という共感の言葉に続いて、「この前までお兄ちゃんが行きたくないって言ってたから、ママを困らせないように、我慢してくれてたんだよね。ありがとう。
 
 
あなたも行きたくない日もあったよね」と、抱きしめながら、気持ちを慮って言葉にしてあげました。
 
 
『ママはわかってるから安心して』と感じてもらうため、わかりやすく言語化しました。
 
 
また、お兄ちゃんをお迎えに行く前に、娘を先にお迎えに行って、ほんの少しの時間を毎日優先させてあげました。
 
 
この対応を続けていくと、娘の行き渋りは次第に落ち着いてきました。
 
 
息子の行き渋りは、脳の特性による分離不安が原因でしたが、娘の行き渋りは、寂しさによるものでした。
 
 
それでも、共感して肯定してあげるという対応は同じです。
 
 
もし、分離不安の子どもにきょうだいがいるなら、その子にも共感と肯定の対応で、「寂しい思いをさせてごめんね。いつもありがとう」と、行き渋りを引き起こさないようにしてあげて下さい。
 
 
そしてもし、私と同じようにきょうだい児に行き渋りなどの症状が出てしまったなら、決して責めず今すぐ対応して大きくなるまで持ち越さないようにして下さいね。
 
 
読み聞かせ
 
 
執筆者:
発達科学コミュニケーション トレーナー
増満咲奈
 
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