お正月の帰省が憂鬱…「帰省ブルー」なHSPママが気疲れしない年末年始の過ごし方とは?

帰省ブルー
「帰省ブルー」とは妻が夫の実家に帰省する時の憂鬱な感情を表した言葉です。年末年始の帰省に対して憂鬱になっているママはいませんか?HSPのママは気をつかいすぎるため、義父母との付き合いで気疲れしてしまう方も多いと思います。本記事は、楽しいはずのお正月を憂鬱に感じてしまっているHSPママへ。少しでもお正月が楽しく過ごせるように…気疲れのしない過ごし方をアドバイスさせていただきます。
 
 

1.年末年始の帰省を憂鬱に感じているHSPママへ

 
 
今年の年末年始は、実家に帰省を予定していますか?
 
 
昨年は新型コロナウイルスの影響を受けていた時期だったので、帰省を控えていた方も多かったと思いますが、今年は気兼ねなく帰省ができるようになりましたね。
 
 
1年の締めくくりである大晦日や新年を家族で迎えることができるって、とても幸せなことですよね。
 
 
しかし、実際「年末年始の帰省が憂鬱…」と内心思っているママも多くいらっしゃるのではないでしょうか?
 
 
本記事は、楽しいはずのお正月を憂鬱に感じてしまっているHSPのママへ。
 
 
少しでもお正月を楽しく過ごしていただけるように…HSPママが気疲れしない帰省時の過ごし方についてアドバイスさせていただきますね!
 
 
憂鬱な妻
 
 

2.「#帰省ブルー」という言葉をご存じですか?

 
 
「帰省ブルー」という言葉をご存じですか?
 
 
「帰省ブルー」とは妻が夫の実家に帰省する時の憂鬱な感情を表した言葉です。
 
 
ここで、「帰省ブルー」に関する調査の結果をご紹介しますね。
 
 
この調査はゼネラルリサーチ株式会社が、「義理の実家に帰省する妻」と「帰省してくる嫁を待つ姑」を対象に実施した調査です。
 
 
調査の結果…
 
 
「夫の実家に帰ることが憂鬱ですか?」という問いに
 
 
・とてもそう思う(30.6%)
・ややそう思う(34.8%)
 
 
6割以上の方が、義理の実家に帰省することを憂鬱に感じていことがわかったそうです。
 
 
また、その理由として
 
 
・気を使うことがストレス(80.1%)
・休みなのに休めない(40.7%)
・義理の家族とうまくコミュニケーションが取れない(29.1%)
・食事や環境が合わない(24.6%)
・夫のサポートが得られない(24.5%)
・長距離移動や長時間移動が負担(18.0%)
・家事の手伝いをさせられる(13.5%)
・プライバシーが守られない(13.5%)
・自分だけ粗末に扱われているように感じる(12.8%)
 
 
などの意見があげられたそうです。
 
 
この調査を見てあなたはどう感じますか?
 
 
すべての意見に共感できるのは私だけでしょうか?
 
 
親戚の集まり
 
 

3.1年に2回の帰省が憂鬱で仕方なかった…

 
 
かつて、私も年2回の帰省に対して憂鬱に感じていたママの一人でした。
 
 
「帰省ブルー」を感じながらも、覚悟を決めて毎回帰省したものです。
帰省前は、胃が痛くなることもしばしばで…正月料理を楽しむどころではありませんでした…。
 
 
私が帰省に対して憂鬱な感情を持っていた理由は、前述のアンケート結果がすべてです。
 
 
特に『気を使うのに疲れる』ことが一番嫌でした。
 
 
多くの場合、義父母との関係があまり良くない状態で、帰省に対して憂鬱な感情を持つのでしょうが、私の場合、義父母はとても良い人で、嫁姑関係は良好。
 
 
私は義父母に対する不平や不満は全くありませんでした。
 
 
それなのに、なぜ私は夫の実家に帰省することが憂鬱だったのでしょうか。
それには、私のHSPという気質が大きく関係していると思います。
 
 
HSP
 
 

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4.HSPママが帰省を憂鬱に感じてしまう理由

 
 
HSP(Highly Sensitive Person)とは、日本語で「ひといちばい敏感な人」。
 
 
アメリカの心理学者 エレイン・アーロン博士が提唱しました。
 
 
HSPは
 
 
・人の気持ちや表情、場の空気などを敏感に感じ取る
 
・光や音、匂いや気温などの環境の変化に敏感
 
・刺激や痛みに敏感
 
・感受性が豊か自分の気持ちに敏感
 
 
などの生まれ持った気質を持っています。
 
 
HSPはその敏感な気質がゆえに、慣れていない環境では神経がたかぶる傾向があり、神経系の興奮が長引き、疲れやすくなると言われています。
 
 
HSPの私はその気質が故に、帰省を憂鬱に感じてしまうのです。
 
 
例えば、HSPの私は帰省時、こんな場面で疲れてしまいます。
 
 
✓義父母や親戚と会話する時、どんなことを話せば相手が喜んでくれるか。必要以上に考えてしまいます。
 
✓いつもとは違う環境で生活することに、どっと疲れてしまいます。
 
人が多く集まる場所が苦手で、頭痛がします。特にお酒を飲んだ人の匂いが苦手です。
 
✓男女平等がまだまだ浸透していない正月の過ごし方に嫌気がさします。男性はお酒を飲み、女性ばかりが働かされているお正月が大嫌いです。
 
 

私には、長年、帰省に対して上記に示したような『ネガティブな記憶』が埋め込まれてしまっているため、「帰省ブルー」となってしまったのでしょう。

 

 
▽HSP/HSCについてもっと知りたい!▽
【HSCチェックリスト】ひといちばい敏感な子ども10の特性と育て方のポイント
【HSCチェックリスト】ひといちばい敏感な子ども10の特性と育て方のポイント
HSC=ひといちばい敏感な子どもは、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士によって提唱された言葉です。本記事では、私がこれまでHSCとして育ってきた経験やHSCの子どもたちと関わってきた経験から、10の特性(チェックリスト)を作成してみました。HSCというお子さんの素晴らしい特性を開花させるために、ぜひご家族が特性をしっかり理解し、一番の味方になって全てを受け入れてあげてほしいと願っています。
 
HSP
 
 
 

5.帰省中、HSPママが気疲れしない過ごし方

 
 
そんな「帰省ブルー」を長年感じていた私ですが、数年前から「帰省ブルー」を卒業することができました。帰省に対して、あまり気疲れをしなくなったのです。
 
 
その1つ目の理由は…
 
 
新型コロナウイルス感染症予防における行動規制のおかげで親戚の集まりがなくなったこと。
 
 
コロナ渦においても、夫の実家には必ず帰省をしていたのですが、親戚の集まりは自粛されていたため、義父母との関わりだけで済んだことで、随分穏やかに実家での生活を過ごすことができるようになりました。
 
 
大勢のお酒やたばこの匂いを嗅がなくてよくなっただけで、大きな肩の荷が下りた気分でした。
 
酒とたばこ
 
 
そして、これが一番重要!2つ目の理由は…
 
 
勇気を出して、義母と夫には、正直な私の気持ちを話したことです。
 
 
HSPという気質の話をし『匂いや環境の変化で体調が悪くなってしまうこと』を勇気を出して相談しました。
 
 
夫は長年私と一緒に生活しているため、HSPという言葉は理解していなくても、気質に関しては十分理解していたと思います。
 
 
しかし、帰省時、その気質が故に気疲れしている私に対する夫の配慮が全くなかったので「気疲れして本当に苦しい。よかったら、さりげなく助けてほしい」と正直に伝えました。
 
 
このことを話してからは、あえて「買い物に行ってきたら?」と実家にいなくてもいい時間を作ってくれたり、自分から動こうとしてくれるようになりました。
 
 
また、義母はとても理解がある方なので、私の話を温かく受け止めてくれました。
 
 
今年のお盆から親戚の集まりが再開したのですが…義母の提案で「子どもたちによくないから家ではタバコは吸わないで!」とおじさま方に『禁煙』を発令。
 
 
さりげない配慮をしてくれる義母には感謝してもしつくせません。
 
 
2人の協力者ができたことで、ずいぶん帰省をすることが楽になりました。
 
 
3世代家族
 
 
私のように「帰省ブルー」を感じているHSPのママは、怠惰でも甘えでもなく、生まれ持った気質の影響で、帰省に対して憂鬱な感情を持っています。
 
 
ひといちばい敏感に物事を感じるので、気疲れしても当然なんです。
 
 
帰省を嫌に感じることに対して、罪悪感なんて持たなくていいんですよ。
 
 
もし、ご主人やご親戚の中に1人でも心を許せる相手がいるようであれば、ぜひご自身がHSPであることや苦しく感じていることを相談してみたらいかがでしょうか?
 
 
5人に1人の割合でHSPは存在します。
 
 
あなたの家族や親戚の中にも、あなたと同じ悩みを抱えている人がいるかもしれませんよ。
 
 
そのような人がいれば、きっとあなたの苦しみもわかってもらえるはずです。
 
 
帰省に対して憂鬱に感じている理由の1つでも解消できたら、少しは帰省に対して前向きな感情を持つことができるかもしれませんよ。
 
 
今年の帰省が、HSPママにとって、心安らかな日々になることを願っています。
 
 
 
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