学校に行きたくないと言われ、不登校を受け入れたものの、実際に家でダラダラと過ごす子どもの姿を見て、イライラしてしまう、そんなママはいませんか?この記事を読むことで、ママのイライラがなくなることはもちろん、子どもの行動力が驚くほどアップします。
1.学校に行かず、ダラダラ過ごす子どもに毎日イライラしてませんか?
子どもが学校に行けなくなったことを、最初は心配していたけれど…
ようやく心を入れ替えて学校に行かないことを受け入れられるようになった。
しかし、学校に行かず自由にさせていたら一日中ダラダラと過ごしている。
そんな様子の子どもに対して、イライラしてしまうことってありませんか?
「せめて学校へ行くスケジュールと同じ時間に起きたら?」
「朝ご飯くらい食べたら?」
「起きたなら着替えくらいしたらどう?」
何もしない子どもを見て、イライラを募らせてしまう、または口に出しては言えないけど、負のオーラを出してしまう。
これでは、子どもはもちろん、ママにとっても辛い状況になってしまいます。
2.不登校を受け入れたものの、子どもの辛さを考えず、家が居心地の悪い場所へ
私は母子登校を1年経験しました。
息子と学校生活を過ごす中で、
・今の教育のあり方
・先生の大変さ
・息子の学校に対する不信感
・学校への違和感
を一緒に感じてきました。
だから、繊細気質の息子が学校へ行かない選択をした時に
「そう思うんだね。わかった。」と受け入れることができました。
ただ実際のところ、不登校になり、ずっと家にいて何もしない息子の姿が視界に入ってくることで、一言言いたくなる自分もいて、ずっとモヤモヤしていました。
朝起きてもソファに寝そべり、何もせず、テレビを観てるだけ。
私は次第にイライラが募り、我慢することができずに態度に出してしまいました。
我が家にはきょうだいもいるので、弟は学校、妹は保育園とそれぞれの支度をしてるのに、一番上の兄だけ何もしない。
下のきょうだいまで同じようになって欲しくないという思いから、きょうだい二人を必死におだてながら行かせる対応をしている自分もいました。
そのような自分の焦りやイライラが下のきょうだいにも伝わり、家庭内の雰囲気は悪くなるばかり。
本人が一番つらいはずなのに、家が安心できる場所ではなくなっているという最悪な状況。
頭ではそれではいけないと思いつつも、自分の感情が先に出てしまい、親子共々疲弊していました。
3.まずは今の子どもの状況にさせている原因を考える必要がありました
そもそも、息子がなぜ何もしたくなくなってしまったのか?
息子の状態から考えていくことが必要でした。
本人の気持ちとして、自分は行けなくなったけど、弟は一人で学校に行っている。
弟と比べて、自分はできてないという他者との比較の中での自己肯定感の低下。
また、息子は繊細気質なので、家の中の雰囲気が悪くなってることも敏感に感じ取ってたと思います。
その環境下で自分の行動力や気力も次第に失われていったのでした。
4.できていることにのみ注目し、ほめることが大切です!
このままではいけないと、私が実践したこと。
それは「できていることにのみ注目し、ほめること」です。
これを徹底しました。
私は自分がイライラしてしまう原因として、子どものできていないことばかりに目を向けていたことに気づきました。
それからは、子どもの「できていること」にのみ注目し、それを見たまま伝える「実況中継」を取り入れました。
例えば
・起こされずにひとりで起きてきた。→「ひとりで起きたね」
・起きてすぐ着替えた。→「起きてすぐ着替えたね」
・朝ご飯を食べている →「ご飯食べているんだね」など
できて当たり前。
それを口にするのもどうなんだろう?という気もするのですが、ここがポイントなのです。
その行動をママはちゃんと見ているよ。気づいているよ。という意味で、できている行動を声にしました。
実は
・ずっとソファで寝てるだけではなく、タイミングを見て着替えていた。
・パジャマをちゃんとカゴに入れていた。
・頼まずに自分で飲み物を入れていた。など
見方を変えるだけで、実はできていたことってたくさんあったのです。
「できて当たり前」という考え方をなくしたら、できてないことが気にならなくなりました。
5.子どもは本来の自分を取り戻し、明るい親子関係になれました!
この方法を続けたところ、子どもは次第に本来の自分を取り戻しました。
起きてから行く場所は「ソファ」でなく、着替えに行く行動に変わりました。
「今日は〇〇が食べたい気分」と自らキッチンに立ち、朝食でクレープやサンドイッチを作ってくれることも出てきて、驚くほど行動力が上がりました。
さらに、自分を見てくれてるという安心感も感じてくれているのか、以前より自分の話をしてくれるようになり、親子関係が格段によくなりました。
言うまでもなく、子どもの「できてない」には目をつむるため、私がイライラすることはほぼなくなりました。
実践して新たな発見もありました。
できてることに注目すると、自分は「案外子どもを思い込みで見ていたのかもしれない」と自分の思考のクセに気づくことができたのも、大きな収穫でした。
「朝からテレビが観たいな」とソファへ直行!の時もたまにありますが、それは自分だってそんな気分もあるので全く気になりません。
「今日は朝からテレビの気分なんだね!」と声をかけるのみ。
「そういう気分の時ってあるよね!」とそこから楽しい会話に繋がります。
私がこれだけ変われた方法、お悩みのママにはぜひ実践していただき、明るい親子関係を取り戻してくださいね!
執筆者:いいだ まや
発達科学コミュニケーション トレーナー