気持ちが言えない発達障害・グレーゾーンの癇癪の対応に大事な2つのポイント

親子
毎日続く癇癪にママも限界!自分の気持ちが言えない発達障害・グレーゾーンの子どもの対応にお困りのママはいませんか?癇癪対応はママにとっても子どもにとっても辛い時間ですね。この記事では、ママが癇癪に巻き込まれずに子どもの気持ちを吐き出すことができるようになる、癇癪への対応をお伝えします。
 
 

1.「困った!」が言えない発達障害・グレーゾーンの子どもの対応に疲れたママへ

 
 
自分の気持ちがうまく伝えられず泣き出したり暴れ出したり癇癪につながる。
 
 
1度始まった癇癪はなかなか治らない発達障害・グレーゾーンの子ども。
 
 
癇癪になった時の対応に「もうお手上げ」「いい加減にして」「泣きたいのはこっちだよ」って困っているママはいませんか?
 
 
癇癪
 
 

2.どう対応するのが正解なか分からずときつく叱ることを続けていました

 
 
我が家の小学校4年生の息子は、ASD(自閉症スペクトラム症)発達障害・グレーゾーンの診断を受けています。
 
 
自分の気持ちを表現、言語化することが苦手で、いつもすぐに怒り出し、髪を引っ張る、服を引っ張るなど大騒ぎをしていました。
 
 
家でも学校でも癇癪が起こる。
 
 
私は、この状況になるとしんどくて、息子を怒らせないように、癇癪をおこさないように、といつも神経を尖らせていました。
 
 
ですが、ちょっとしたことから癇癪は始まり、一度始まるとなかなか治らず長時間泣き続ける。
 
 
一番困っていたことは、母子登校中の癇癪です。
 
 
私の服を引っ張ったり、背中によじ登ってきたり、 髪の毛を引っ張り泣き始め、「帰る」としか言わない。
 
 
「帰ります」と先生に伝えて学校を出た後、帰りの車の中で親子ケンカ…
 
 
息子の癇癪にいつも私が巻き込まれてしまい、心は怒りと、迷いでぐちゃぐちゃに
 
 
「もういい加減にしなさい!」ときつく叱る、そしてまた癇癪が続いていく。
 
 
そんな毎日を過ごしていました。
 
 
怒鳴る
 
 

3.自分の気持ちをうまく言えない発達障害・グレーゾーンの子ども

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもの中でも ASD(自閉症スペクトラム症)の子どもは
 
 
・ネガティブ思考
 
・自分の気持ちをうまく言えない
 
・情緒的なやりとりが苦手
 
 
このような特性があります。
 
 
この特性から、気持ちを伝えことができずに 癇癪へと繋がり、最終的には叱られてしまう。
 
 
叱られる経験が多く癇癪がたびたび起こってしまう
 
 
悪循環になってしまい、発達障害・グレーゾーンの子どもはさらに自分に自信がなくなっていきます。
 
 
ですので、この特性を理解した上で、適切なサポートをすることが必要になります。
 
 
サポート
 
 

\自分で考えて行動できるようになる/

 
 

4.自分の気持ちを伝えることができるようになるための2つの対応

 
 
自分の気持ちを伝えられない、困ったが言えない発達障害・グレーゾーンの子どもに自信を届けるのに必要な対応は2つ!
 
 

◆①日頃から、お子さんの気持ちを聞いて、肯定しよう

 
 
「うんうん」
 
 
「その考えいいね」
 
 
「そう思うんだね」
 
 
「なるほど〜」
 
 
「いいと思うよ〜」
 
 
話を聞いてもらえた、わかってくれた!という気持ちが育っていきます。
 
 

◆②気持ちを代弁して、話を聞いてくれたという体験を重ねていこう

 
 
癇癪がおこった時は、脳がヒートアップしている状態です。
 
 
癇癪中は、叱ることはNG
 
 
さらにヒートアップしてしまいます。
 
 
ママは少し距離をおいて、泣いて泣いて、少しだけ落ち着いたタイミングをみて、ママのところに駆け寄ってきたら、対応していきましょう。
 
 
「〇〇が嫌だったんだね」
 
 
「悔しかったのかな」
 
 
「泣いてもいいよ」
 
 
ママが巻き込まれないことが大きなポイントです。
 
 
「少し落ち着いてきたね」
 
 
「疲れちゃったね」
 
 
と背中をさすったり、抱っこしたりしながら、落ち着くタイミングを待ってみましょう。
 
 
「復活したね」
 
 
「元気になってよかった」と
 
 
癇癪から立ち直ったところを肯定することを忘れずに伝えてください。
 
 
「ママが話を聞いてくれた。」という気持ちで終えることが大事です。
 
 
ポイント
 
 

5.我が家で実践したところ、癇癪からの復活がスムーズになりました

 
 
我が家で一番困っていたこと
 
 
母子登校中の癇癪対応に2つのことを意識して実践しました。
 
 

①日頃から子どもの気持ちを聞いて、肯定した

 
 
癇癪が起こっていない時に、息子の発言に注目して
 
 
「そうなんだね」
 
 
「いいね」
 
 
「教えてくれてありがとう」
 
 
話を聞いて話をしてくれたことを肯定していきました。
 
 
癇癪が起こるんじゃないかと、不安になる私の気持ちが和らぎました。
 
 

②気持ちを代弁して、話を聞いてくれたという体験を重ねた

 
 
実際に、癇癪になった時の対応です。
 
 
癇癪もよく観察していると、ほんの少し落ち着く瞬間があります。
 
 
関わろうとした時、抱っこしたり背中をさすったりしながら
 
 
「嫌だったんだね」
 
 
「うんうん」
 
 
「そうかそうか」
 
 
と気持ちを全部出し
 
 
そしてこちら側は巻き込まれないことに意識をしました。
 
 
初めは「なんで無視するんだ」
 
 
「こんなに嫌な思いをしているのに誰も聞いてくれない」
 
 
と色々と文句を言っていた息子ですが、気持ちを代弁するようになってきて、癇癪からの切り替えの時間が大幅に減りました
 
 
「元気になったね、よかった」
 
 
「復活できたじゃん!」と
 
 
癇癪が治った時に、伝えることを続けました
 
 
長々と泣き続けていた癇癪は、気がつくとなくなっていたり
 
 
たまにどうしても癇癪へつながることがあっても、気持ちを私に伝えにきてくれて、思いを全部吐き出すと、自分で切り替えて次の行動に向かうようになりました。
 
 
私が、巻き込まれていたことで癇癪を増幅させていたことに気づくことができました。
 
 
いつも親子ケンカになっていた、学校からの帰り道は息子の思いを全部吐き出す時間に変わりました。
 
 
癇癪の奥にある、思い、悔しさを全部聞くことからスタートしてみてください。
 
 
この繰り返しで、徐々に癇癪の時間が短くなっていき、癇癪そのものも減っていきますよ。
 
 
癇癪の対応にお困りのママの参考になれば嬉しいです。
 
 
親子
 
 
執筆者:堀このみ
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
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