登校しぶりをしているお子さんが、学校を休む選択をした日、お家でどうお過ごしですか?学校を休んだから…と勉強をさせたり、楽しいことを禁止していませんか?私も以前は、学校を休んだ日の過ごし方に悩んでいました。この記事では学校を休んだ日をチャンスだと捉え、親子で楽しみながら料理をすることで、おうちにいる時間をより脳を伸ばす時間に変えた我が家の記録をご紹介します。
1.登校しぶりをしている子どもが学校を休んだ…。今日はお家で何をして過ごそう?
登校しぶりがあるお子さんは特に、学校をお休みすることってよくありますよね。
皆さんのご家庭では、登校しぶりが原因で学校を休んだ時、ご家庭でどのように過ごされていますか?
「何をして過ごさせればいいのかな?」
「1日ゲームや動画ばかりは心配。」
「勉強もさせたほうがいい?」
本来なら他の子どもたちは学校に行っている時間。
学校を休んでいる日に外出させるのはなんか悪いことをしているみたいで、つい家に籠りがちになっていませんか?
そもそも、学校を休むことは『悪』なのでしょうか?
そんなことは決してありません!!
ピンチをチャンスに変えて!
学校を休んだ日は親子でめいっぱい楽しむ時間にしてしまいましょう。
本記事は、学校を休んだ日をチャンスに変える!家での過ごし方のご紹介をさせていただきます。
2.学校を休んだ日の過ごし方がわかりませんでした。
私の息子は小学校1年生の夏休み明けからひどい登校しぶりが始まりました。
しばらくは、私も学校に一緒についていく『母子登校』をしていたのですが、小学校4年生になった現在は校門まで送ることでどうにか学校に行くことができるようなりました。
楽しく通うことができていますが、日によっては、登校が難しい日、お休みを選択する日もあります。
そんな時にいつも悩んでいたのが、学校を休んだ日の過ごし方です。
はじめは、私自身も学校を休むことに罪悪感を感じており
「学校では、算数の時間だから算数の勉強しよう」
「学校をお休みしたんだから、ゲームはなしだよ」
などと、時間割通りに動かそうとしたり、ゲームを取り上げたりしました。
ですが、現実はうまくいかず、息子は動かず、ゲームや動画をみてダラダラと1日過ごすことが多くありました。
「ゲームばかりは発達によくないのではないか。」
「勉強が遅れたら困るな。」
と心配な面もあり、学校を休んだ日をどう過ごしたらいいのか、とても悩んでいました。
3.学校を休んだ日は親子でクッキングがおススメです!
ちょうど、そんな悩みを抱えながら、学び始めた発達科学コミュニケーション。
発達科学コミュニケーションでは、おうちでママができる発達支援の方法をたくさん学ぶことができました。
これまで私自身が学校を休ませることに対して、後ろめたさが消えなかったのですが
『子どもの脳の発達をおうちで伸ばす方法はいくらでもある』ということを知り、学校を休んだ日こそチャンスだ!と発想を転換することができるようになりました!
おうちで子どもの脳の発達を伸ばす方法は、ママの工夫一つで無限大に広がります。
その中でも我が家が一押しするのは『親子で料理に挑戦すること』です。
親子で料理に挑戦することで、子どもの脳をぐんぐん伸ばすことができるんですよ!
◆親子で料理に挑戦することで信頼関係が育つ!
親子で料理をしていると、自然と会話が生まれます。この会話を大切にしていきましょう。
段取りがうまくいかなくても、作り方を少々間違えても、大丈夫!
大切なのは『親子』で楽しみながら、協同作業をすることです。
子どもは料理をしながら、ママのお手本を見て真似てみたり、やったことない作業に挑戦したりして、脳をフルに動かします。
このような活動を親子ですることで、子どもの活気を取り戻したり、話を引き出したり、親子の信頼を築くことにつながります。
また「家族の夕飯を作ろう!」とか「パパにプレゼントしよう!」とか、『誰かのために作る』という設定を作ることで、思いやりの気持ちも育むことができます。
作った料理を食べてもらった後に「おいしかったよ!」「ありがとう!」などの声をかけられることで、子どもの自信にも繋がりますね!
◆五感を刺激することができる!
五感とは「視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚」の5つの感覚機能のことです。
料理はこの五感をフルに活用します。
食材を触ったり、匂いをかぐことで触覚と嗅覚を刺激します。また料理の過程で色彩や形状に触れることで視覚が刺激、味わいを楽しむことで味覚が養われます。
料理をしていると、ジュージューと焼く音、トントントンと包丁で野菜を切る音などの音が加わり、聴覚も刺激します。
この五感を総合的に経験することで、五感を生かした感覚の発達が促進されます。
◆段取り力がつく
料理は、準備からはじまり数々の工程があります。
初めは使うものを準備して、次に何をするのか考えながら、次の工程に進んでいきます。
この次を考えながら作業をするのは、体験した数がものをいいます。
体験した数が多ければ多いほど段取り力は磨かれていきます。
4.我が家では、学校をお休みした日は、昼ごはんを一緒に作るようにしています。
学校をお休みした日はお昼ご飯を一緒に作ろう!と提案し、料理を一緒に作る時間を作っています。
学校をお休みした日に料理をするようになって、成長した息子の様子を一部ご紹介させていただきます。
◆親子の信頼関係がぐーんとアップしました‼
学校をお休みした日に「勉強しなさい!」「今日はゲームなしです!」と言っていた頃は、親子関係がギクシャクしていたのですが…
お昼ご飯を一緒に作ることで、親子の会話が増えていくようになりました。
できたものを家族に食べてもらった時に、うれしい感想をもらうことで自信や「また作ろう!「という活力に繋がっています。
◆五感をフルに使っている!
息子が料理をしている様子を観察していると、フルに五感を使っているなぁと感じる場面がたくさん見られます。
「美味しそうな匂いがしてきたね」とクンクンと匂いを嗅いでみる様子や、お皿はどれにしようかな?と料理にあったお皿を探している様子をみることができ、聴覚、視覚が育つことを実感しました。
息子は、途中で味見をすることが楽しみなのですが、味覚を育ってきているようで「塩、ちょっと入れすぎたかも?」と調整する様子も見られるようになりました。
◆段取り力がついた!
作りたい料理を決めるところから自分で決めるようになり、「必要なものを冷蔵庫から出しておくとあとで楽だよね」と先の工程を考えて、行動することが増えました。
この段取り力は、料理をするときだけでなく、毎朝の靴下の準備、歯磨きをするときにコップに水を先に入れておくなどの生活習慣の中でも先を読んで行動する力が育っていることを感じています。
親子で楽しみながら、活動をすることで様々な変化、成長をみることができる『料理』は
ママにとっても楽しい時間です。
学校を休んだ日に後ろめたさを感じなくてもいい!
親子で何か一緒に楽しめることを見つけて、学校を休んだ日を成長のチャンスに変えてみましょう。
執筆者 堀このみ
発達科学コミュニケーション トレーナー