外ではいい子なんだけど…。家では、暴れる・暴言を吐く・泣きわめく・暴力を振るう…。そんな子どもの様子にどうしたらいいか悩んでいるママはいませんか?本記事では、子どもが暴れる時にやってほしい対応・やってほしくない対応をご紹介します。
1.外ではいい子なのに、家で暴れる子どもの様子に悩んでいませんか?
✓家と外での子どもの様子が全く違う
✓家に帰ってきたら、イライラしていて癇癪を起こし暴れることが多い
✓先生からは、よく「学校(園)では問題はありません。いい子です」と言われる
✓特に母親への当たりが強く、家で暴言・暴力がひどい
このような子どもの様子に、どうしたらいいか悩んでいるママはいませんか?
学校では一生懸命がんばっているみたいだし、少しくらい甘やかせてあげる方がいいのかな…。
そう思って様子を見るものの、子どもの癇癪はエスカレート。
「本当にこのまま甘やかしていいの?」
「私が甘やかしているから、状況が悪化しているのかな?」
どう対応したらいいのか、迷ってしまいますよね。
2.突然、家で暴れるようになった娘の話
私の娘は、小学校3年生です。
幼い頃から超がつくほどの真面目ぶりで、家でも保育園でも『いい子』で過ごしてきました。
先生からも親戚からも、「〇〇ちゃんは真面目でいい子だね!」といつも褒めていただいて、私も安心して子育てができていたのです。
しかし、小学校に入学してから、娘の様子が激変‼
・家で宿題をしているとイライラして、宿題用紙をぐちゃぐちゃにしてしまう。
・弟に対して暴力を振るう。
・学校から帰ってきたら、常にイライラしていて、私に暴言を吐く。
このような様子が見られるようになりました。
学校の先生に相談してみましたが
「学校ではとても頑張りやさんで、いろんなことを意欲的に取り組んでくれるクラスのリーダーです」
「学校では何も問題ありません」
と言われ、家の様子とのギャップに戸惑ってしまいました。
私は当時、この娘の状況に大変困っており、どう対応したらいいかわからずに悩んでいました。
主人からは「甘やかしてはいけない。ダメなことはダメだとしつけるべきだ」と言われ
・宿題でイライラしている時は、何度も何度もできるまでやり直しをさせる。
・弟に対して暴言や暴力を振るった時には、本人が謝るまで厳しく注意をする。
・学校から帰ってきて、イライラしているようであれば「ただいまは笑顔で言うべき!」とイライラしていること自体を否定するような声かけをする。
など厳しく対応することもありましたし、育児本などを見ると「がんばっている証拠だから十分甘やかせましょう」と書かれているので
・娘の機嫌をとるために、娘の言いなりになる
・イライラしている時や暴れている時は、ほしいものを与えて安心させる
などの対応を試したりもしました。
結局、私の子育て軸はブレブレで…娘の状況はどんどん悪化していきました。
3.なぜ、外ではいい子なのに、家だけで暴れるの?
なぜ私の娘は、家で暴れるようになったのでしょうか?
考えられる理由は3つあります。
①これまで学校や園で一生懸命がんばってきてキャパオーバーになってしまった
私の娘は、とにかく真面目な性格で、園でも学校でもとても頑張っていました。
・先生のお手伝いをよくしてくれる
・泣いているお友達がいたら、助けてくれる
・クラスのリーダーとしてお手本を見せてくれる
・自分がしたいことも人に譲ってあげられる
保育園の連絡帳には毎日こんな言葉がかかれていました。
娘なりに学校や保育園という社会の中で、必死にがんばってきたことが伺えます。
時には、自分の気持ちをぐっと抑えて『いい子』を演じていたこともあったのかもしれません。
その我慢の積み重ねが小学生になってから、一気に爆発し、家で暴れてしまうという行動に繋がったことが想定されます。
②家庭が安全基地になっていなかった
家庭は子どもにとって一番の安全基地です。
危機を感じた時に、親にSOSを発するのは、子どもの本能です。
家庭という安全基地で安心を感じられることで、また次への行動や意欲へと繋がるのです。
しかし、本来、安全基地である家庭が安心できる場になれていないと、子どもは心を癒す場を持つことができずに、更に不安定な状況になってしまいます。
我が家の場合、家庭内で子どもへの対応がバラバラで、子どもが発しているSOSを温かく受け入れることができていませんでした。
厳しいしつけ、否定的な言葉
娘は家庭で安心を得ることができずに、どんどん荒れていったのだと思います。
4.外ではいい子なのに、家で暴れる子どもにどう対応したらいい?
それでは『外ではいい子、家で暴れる子供』にどう対応していけばよいのでしょうか?
◆家庭が安全基地になるように徹する!
家で暴れるのは、学校で頑張っている証拠!
それなのに家でも頑張らせたり、否定的な言葉を投げかけられるようであれば、子どもの気持ちは休まりません。
子どもにとって、家庭が心身ともに休まる場所にするためには、子どもの行動を肯定する声かけをすることがとても効果的です。
「ありがとう」「大好きだよ」など、ありのままの子どもを肯定する言葉を意識的に使っていきましょう。
また、できていな行動は一旦スルーして、ママが当たり前だと思っている『今できていること』に注目してあげましょう。
「お風呂入ったね!」「ごはん食べてるね!」など些細なことを細かく褒めてあげると、子どもも自信を取り戻すことができます。
特に子どもが家で暴れる・癇癪を起こす・イライラしている時は、これでもか!というくらい肯定の声かけをしてあげてください。
◆好ましくない行動には注目しない
家で癇癪を起こして暴れだした時、つい叱ってしまったり、逆になだめようとしてしまったりするのは、癇癪を助長してしまいます。
「癇癪を起こせば、ママが構ってくれる」という欲求に応えることになってしまうからです。
そのため、子どもが癇癪で暴れるという状況に注目しないことが大切です。
目を合わさず気づいてないフリをするのがコツ。
洗い物をしたり、片付けをしたり、日常的にママがやっていることをやり続けるとよいでしょう。
また、どうしても注目しそうな場合は、子どもの安全を確保して、他の部屋へ行き、距離を取ってもいいと思います。
我が家では、この対応を徹底して3ヶ月行った結果、娘の家での癇癪は劇的に減っていきました。
また、嬉しいことに、これまで弱音を吐かなかった娘が
「ママ、学校で嫌なことがあったの」
「私はこれが本当は嫌なんだよね」
などと自分の本当の気持ちを家族に教えてくれるようになったのです。
私や主人も
「そうだったの。嫌だったんだね〜。そんなこともあるよね。」
「パパも本当は会社でこんな嫌なことがあったんだよ」
などと子どもと一緒に本音を語り合い、親子のコミュニケーションを深めていっています。
家族同士で、たまに本音を漏らすことで、イライラしている雰囲気がなくなり、家族みんな穏やかに生活できるようになりました。
外ではいい子が家で暴れたり癇癪を起こすのは、子どもからのSOSです。
もし、このような状況で悩んでいるママがいたら、ひとまず安全基地に徹してあげてください!
家庭が安全基地になると、子どもは必ず変わっていきます。
子どもの力を信じて、見守ってあげましょう。