【完全ガイド】小学生の母子分離不安を克服!甘えじゃないサインと自立を促す親の対応

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『ママがいないとダメ!』小学生の登校しぶりやママ依存に悩んでいませんか?いつまで続くんだろう?と不安になりますよね。母子分離不安は甘えではなく成長のサインです。年齢別の特徴と、安心して自立を促す対応をまとめました。
 
朝の登校時に「一人じゃ無理!」と行きしぶったり、寝るときもママと一緒がいい…。
 
小学生になってもママべったりな子どもを見ると、親としては戸惑ってしまいますよね。
 
「これって母子分離不安?」「いつまで続くの?」と不安に感じるママも多いでしょう。
 
この記事では、母子分離不安の年齢別の特徴や、
発達科学コミュニケーションの受講生の体験談から見えた日常での困りごと
登校しぶりやママ依存を実際に克服した対応のポイントをまとめています。 
 
 

1.母子分離不安とは?~小学生になっても続くケースも~

 
 
「母子分離」とは言いますが、母親に限らず、子どもと親密な関係にある保護者と離れるときに子どもが強い不安を感じる状態を、一般的に「母子分離不安」といいます。
 
 
母子分離不安は多くの子どもが成長の中で通る道でもあり、その行動自体は決して珍しいものではありません。
 
 
発達心理の分野では、幼い子どもが「安心できる人」と離れるときに泣いたり嫌がったりするのは自然な姿とされています。
 
 
ただし、通常は年齢とともに少しずつ落ち着いていくものの、小学校に入っても続く場合があります。
 
 
特に「ママがいないとダメ」「常にそばにいてほしい」と強く求める子は、学校生活や友達との関係に影響が出ることもあります。
 
 
親としては「もう小学生なのに…」「甘やかしすぎかな?」と悩む一方で、子ども自身も「離れたいけど不安でできない」という葛藤を抱えているのが母子分離不安の特徴です。
 
 
「母子分離不安って具体的にはどんな子に多いの?」と気になった方は、こちらの記事でチェックリストをまとめています。
 
 
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2.年齢別の母子分離不安の特徴(幼児期~小学生)

 
 
母子分離不安は、成長の中で自然に表れることが多いものです。
 

◆乳幼児期(3~5歳)の特徴

 
保育園や幼稚園に通い始める3〜4歳のころ、「ママと離れるのがイヤ!」と大泣きする子は少なくありません。
 
 
今まで保護者とおうちで過ごすことが当たり前だった環境から、保育園や幼稚園という新しい環境に変わるのは、子どもにとって大きなストレスです。
 
 
たとえば
✔ 登園時に玄関で「ママがいい!」と泣いて離れられない
一人遊びが難しい
ママの姿が見えないと不安がる
といった様子が見られます。
 
 
幼児期の分離不安は一時的なものが多く、時間がたつと落ち着くケースが大半です。
 
 
ただし、極端に嫌がったり、それが長期化している場合は、専門家のサポートが必要なケースもあります。
 
 
では、小学生になっても母子分離不安が続く場合はどうでしょうか?
 
 

◆小学生以降の特徴

 
小学校に入っても母子分離不安が続く子もいます。
 
 
受講生の中にも
1年生になっても毎朝『ママも一緒に来て!』と泣かれて、母子登校が続きました。学校に行ってしまえばお友達と普通に過ごせるのに、登校の時だけ不安が強く出るんです。
といったケースは多くあります。
 
 
小学生になると、泣くだけではなく次のようなサインが見られることもあります。
 
✔ 登校時に「お腹がいたい」「頭が痛い」といった身体症状を訴える
✔ 「ママが死んじゃったらどうしよう」といった極端な心配を口にする
 
 
このように、母子分離不安は“ママと離れる場面”で強く表れるのが特徴です。
 
 
登校前や就寝前など、子どもにとって「安心できる人と離れなければならない瞬間」に不安が噴き出します。
 
 
年齢ごとに現れ方は違いますが、成長の中で自然に出てくるものです。
 
 
ただし高学年以降も依存傾向が強く続く場合や、それが長期間続いている場合はサポートが必要かもしれません。
 
 
母子分離不安
 
 
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3.登校しぶり・ママ依存…日常で出る母子分離不安のサイン

 
 
母子分離不安が強い子どもは、日常のあらゆる場面で「ママがいないと不安」と感じることがあります。
 
 
例えば実際に受講生が話してくれた体験談では
 
◆登校しぶりや母子登校
 
朝になると「ママと一緒じゃないと行けない」と泣いたり、体調不良を訴えたりします。
 
学校内にママも一緒にいると元気に過ごしているけれど、ママが帰ろうとすると「一人じゃ無理!」とパニックになって泣き出すケースも。
 
 
◆行事参加や友達関係への影響
 
運動会や発表会などの行事で、親がそばにいないと落ち着けなかったり友達と関わるのをためらったりすることがあります。
 
友だちとの関係がスムーズにいかないと、子どもも親もさらにストレスを感じてしまいます。
 
 
◆就寝時の分離不安
 
小学生でも「ママがいないと寝られない」という子も少なくありません。
 
寝る前に「ママがいなくなったらどうしよう」と泣き出したり夜中に何度も呼ばれる…ということもありました。
 
こうした場合は、少しずつ安心して一人で寝られるステップを踏むことが大切です。
 
実際に受講生が乗り越えたエピソードはこちらから読めます。
 
 
◆「ママママうるさーい!」と感じることも…
 
母子分離不安のある子は、日常のあちこちで「ママ!ママ!」が口ぐせになることも。
 
「ママ、見て!」「ママ、来て!」「ママが言って!」「ママがいい!」「ママと!」
 
最初は可愛らしく思えても、朝から晩まで呼ばれ続けると、正直ヘトヘトになりますよね。
 
ある受講生の体験談です。
家の中でも姿が見えなくなると探して泣いたりするんです。
トイレに行こうとしただけで『ママどこ行くの?』と聞かれ、後追いされて、ドアを開けたままじゃないとトイレにもいけません…。
家事も進まないし、いつでもママべったりなので、つい『もう、ママママうるさーい!』と怒鳴ってしまいました。
 
――そうやってつい言ってしまう親の気持ちも、痛いほどわかります。
 
それだけ子どもが「ママがいないと不安」だと感じている証拠なんです。
 
ただ、親も人間。
毎日ずっと呼ばれ続ければ、ストレスや疲れがたまるのは当然です。
 
そんなときは、安心感を守りながら子が少しずつ自立を促す対策を知っておくと、心がラクになりますよ。
 
 
子ども 泣き顔
 
 

4.母子分離不安が強い子どもへの親の対応ポイント

 
 
日常生活のささいな場面でも親に依存されると 「つい叱ってしまう…」「もっと自立させなきゃ」と焦る気持ちもありますが、まずは子どもの不安な気持ちに寄り添うことが大切です。 
 
 

◆NG対応:つい叱ってしまうケース

 
「もういい加減にしなさい!」と怒る
「甘えてばかりじゃダメ!」と突き放す
無理やり一人にさせる
 
こうした対応は、子どもにとって安心できる人から離される体験になり、逆に不安を強めてしまうことがあります。 
 
 

◆OK対応:安心を守りながら自立を促す

 
子どもが不安なときは落ち着いて受け止める
これならできそう!と思える小さなステップを提案
AとBどっちにする?と選択肢を出して決めてもらう
小さなことでも成功したら思いっきり褒める
 
 
ポイントは、安心を奪わず、少しずつ自分でできる経験を積ませることです。
これにより、親子関係を保ちながら子どもの自立も促せます。 
 
 
たとえば、小学校1年生でも、まだ「安心できる人と離れること」が難しく、一人で登校できない子もいます。
 
そんなとき、親が「自立させなきゃ」と焦って突き放すよりも、安心・安全の欲求を満たしてあげる声かけを心がけることが、母子分離不安解決の近道になります。
 
具体的にどんな言い方や対応をすると子どもが落ち着きやすいのかは、次の記事で詳しく紹介しています。
 
 
OK NG
 
 

5.小学生の母子分離不安を安心感を守りつつ克服する方法

 
母子分離不安は、子どもの成長の一過程として自然に見られることが多いものです。 
 
 
大切なのは、子どもの不安を無理に消そうとせず、安心感を与えながら少しずつ自立を促すことです。 
 
 

ポイント1:不安は成長の一部と考える 

 
「泣く」「後追いする」「登校を嫌がる」などは自然な行動で、年齢とともに落ち着く場合が多いです。 
子どもの気持ちを否定せず、受け止めてあげましょう。 
 
 

ポイント2:少しずつ「安心できる分離経験」を積む 

 
小さなステップで分離の成功体験を増やし、成功したら思いきり褒めることをくり返すと安心感を保ちながら自立が進みます。 
まずは、安心できる人がそばにいることを確認しながら挑戦するのがファーストステップです。 
 
 

ポイント3:困ったときは専門家や支援機関を頼る 

 
不安が強く、長期間続く場合は、専門家の相談も検討してみましょう。 
園や学校の先生、スクールカウンセラーに相談したり、必要に応じて心理士や発達支援の機関と連携するのも有効です。 
 
 

ポイント4:「母子分離不安はいつまで?」の目安 

 
母子分離不安は成長とともに落ち着いていくことが多いといわれていますが、感じ方や表れ方には大きな個人差があります。
 
あくまで一例として、次のような傾向が見られることがあります。
 
・幼児期:泣きや後追いが多く見られることがある
・小学校低学年:登校時や就寝時に不安を訴えるケースがよく聞かれる
・高学年以降:依存傾向が残る子もいますが、安心感を与えつつ段階的に自立体験を積むことで少しずつ変化していくこともある
 
 
受講生の経験からも、
「幼稚園のころは泣いてばかりだったけど、小学校に入ったら自然に落ち着いた
「高学年になってもまだ“ママと一緒じゃないとダメ”なときがある」
など、さまざまな声が寄せられています。
 
 
母子分離不安は「成長の中で自然に出てくるもの」と考え、無理に突き放さず、安心感と自立体験のバランスを意識することが解決への近道です。
 
 
ご家庭だけで対応しても状況が改善しない場合は、専門家のサポートが必要となることもあります。
 
 
一人で悩まず、学校のことなら先生やスクールカウンセラーに相談したり、同じ悩みを持つママたちとつながったりすることで、気持ちがぐっと楽になります。
 
 
まずは、できることから少しずつ学んで、親子で安心して過ごせる環境を整えていきましょう
 
 
小学生
 
 
 
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