「こんな時間に外に出ていいのかな」「周りにどう思われるだろう」日中、不登校の子どもと過ごしていると、外出をためらってしまうことがありますよね。ママが抱えがちな不安に、少し心が軽くなるヒントをお伝えします。
1.近所の目が気になっていませんか?
不登校中の子どもと過ごしていると、近所の目が気になってしまうことはありませんか。
近所の子どもたちが学校に行っている時間、我が子は家にいる現実に、ふと胸がざわつくことがあるかもしれません。
不登校初期の頃は、子どもも家から出たがらず、家で過ごすことが多いかと思います。
しかし、だんだんとパワーがたまり元気になってくると「どこかに行きたい」と言うようになることがあります。
そんな時、
「こんな時間に出かけて良いのかな?」
「他人になんて思われるだろう」
そんな気持ちになってしまい、なかなか気軽に外出ができないことがあるかもしれません。
この記事では、近所の目が気になってしまうママの心が、少しでも軽くなるようなお話をお伝えしたいと思います。

2.近所の目が気になって外出をためらっていた頃の私
私も息子が不登校になり、近所の目を気にしてしまうママの一人でした。
近所には、同じ学校に通う子どもも多く「不登校だということを、知られたくない」そんな気持ちをずっと抱えていました。
息子が少しずつ元気になってきて「どこかに行きたい」と言うようになっても、
「こんな時間に歩き回るなんて…」
「学校が終わる時間になってからにしよう」
そんな言葉を息子にかけてしまっていました。
本当は、せっかく元気になってきたからどこかに連れて行ってあげたい。
そんな気持ちも心の中にありました。
近所の目を気にする気持ちと、息子の笑顔を守りたい気持ち。
その間で揺れ動きながら、葛藤する毎日を過ごしていました。

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3.「子どもは学校へ行くもの」という価値観を変えた出会い
「近所の目が気になる」と感じていたのは、本当に周りの人のせいだったのでしょうか。
発達科学コミュニケーション(発コミュ)と出会い、私はひとつのことに気づきました。
それは、私自身の中に「子どもは学校に行くもの」という当たり前の価値観があったということです。
この価値観があるからこそ、学校に行っていない我が子の姿を見た時に
「このままでいいのだろうか」
「人からどう思われるだろうか」
と不安になっていたのです。
一方で、発コミュを学ぶ中で、学校以外にも子どもが成長していく道があることを知りました。
不登校を経験したあとに、自分らしく歩みだしている子どもたちがいることも知りました。
そうして少しずつ「学校へ行かなくても大丈夫」と思えるようになったとき、少しずつ私の当たり前はゆるんでいきました。
それでも、近所の目がまったく気にならなくなったわけではありません。
だからこそ私は「気にしないようにする」のではなく「気になっても安心して過ごせる形を整えること」に目を向けました。

4.不登校の息子と私のルーティン
ここからは、私と息子の「近所の目が気になっても安心して過ごせる工夫」をご紹介します。
私と息子は、無理のない範囲で午前中は家で過ごすことにしました。
外に出ない時間をあえて作ることで、私自身も気持ちが落ち着きました。
一緒に遊んだり、部屋の掃除をしたり、アニメを観たり…。
お互いが息苦しくならないように、それぞれの自由時間も大切にしていました。
息子がゲームをしている間、私は自分の好きなことをする。
そんな距離感を意識していました。
そして、息子が「出かけたい」と言ったときは、午後から出かけることにしました。
地域によって差はあると思いますが、私の住む地域の場合は、午後になると思っているよりも小学生が外に出ていても目立ちませんでした。
年間を通して国内外からの観光客も多く、動物園や大きな公園は違和感なく過ごせる場所でした。
また、実際に近所の人に会っても「学校は?」と聞かれることは一度もありませんでした。
思っていたよりも周囲の人は、小学生とママが一緒に出歩いていることをあまり気にしていないのかもしれないと感じることもありました。
息子が気まずくならないように、登下校の時間帯とかぶらない時間を意識して、家を出る・帰るようにしていました。
午前中は家で過ごす、午後は外出。
このルーティンで過ごすようになると、私と息子の毎日が少しずつ整っていきました。

5.外に出かけることで明るくなってきた息子
こうしてルーティンができてくると、少しずつ変化が見られるようになりました。
息子は「不登校だけど、家の中に引きこもる」という状態ではなくなり、表情も明るくなってきました。
自分から「次は〇〇に行ってみたい」と話すことも増え、興味の幅も少しずつ広がっていきました。
不登校になり一度は落ち込んでしまった行動量も、少しずつ上がってきたのです。
もし、不登校のお子さんが「どこかに行きたい」と言ったら、それは心が動き始めたサインかもしれません。
・不登校だから、家にいなければいけない気がする
・周りの目が気になって、外出しづらいと感じてしまう
そんな風に思っているママがいたら、私はこう伝えたいです。
思っているほど周囲の人は、自分たちのことを気にしていない場合もあります。
それでも気になってしまうときは、人目につきにくい時間帯や場所を選んで、少しずつ外の世界を楽しんでみてください。
それは、不登校の子どもの心を元気にするだけでなく、ママの心を軽くすることにもきっとつながっていきます。

執筆者:三谷 のぞみ
発達科学コミュニケーション アンバサダー




