小学生の不登校で家から出られない…子どもが自分から動き出した声かけのコツ

小学生の不登校で家から出られない…子どもが自分から動き出した声かけのコツ
小学生の不登校で、どう声をかけても子どもが動けない、そんな悩みを抱えるママへ。発達科学コミュニケーションを使い、否定せず小さな行動を言葉にする関わり方に変えたことで、娘がスクールカウンセラー面談からフリースクールへ通えるようになった実例と不登校の子への声かけに迷う時に見直したい視点をお伝えします。
 
 

1.子どもの不登校で「何を言っても動かない」と苦しいママへ

 
 
小学生の子どもが不登校になり、家から出ることさえ難しくなっている
 
 
「このままで大丈夫なのかな」
「学校は無理でも、せめてどこか安心できる場所につながってほしい」
 
 
そう思って声をかけるのに、うまくいかない。
 
 
励ましてもダメ。
 
 
理由を聞いても黙る。
 
 
少し背中を押すと、もっと強く拒否される。
 
 
そんなふうに、動いてほしいのに、どう声をかけても逆効果に感じるとき、ママは本当に苦しいですよね。
 
 
私も、娘の不登校の中で同じ壁にぶつかりました。
 
 
どうにか外につながってほしい。
 
 
でも、動かそうとするほど娘は苦しそうになる
 
 
この記事では、そんな時期の私が見直した「不登校の子への声かけ」と、スクールカウンセラー面談からフリースクール通学につながった実例をお伝えします。
 
 
ランドセルと泣く小学生
 
 

2.年長から始まった登園拒否は小1で完全不登校になった

 
 
娘は年長の1月から登園拒否が始まりました。
 
 
卒園式や小学校の入学式には出席できましたが、小学1年生の5月から完全に不登校になりました。
 
 
毎朝、私は「今日は行けるかもしれない」と期待していました。
 
 
でも現実は、泣いて動けない、家から出られない、声をかけると余計にしんどそうになる
 
その繰り返し。
 
 
「どうにかしなきゃ」
「このまま家にいるだけで大丈夫なの?」
 
 
そんな不安から、私は何度も必死に娘に声をかけました。
 
 
「どうして行けないの?」
「少しだけ頑張ってみよう」
「とりあえず行ってみない?」
 
 
けれどその必死さが、娘にはプレッシャーになっていたんだと思います。  
 
 
せめて外に出てほしい。
 
誰かとつながってほしい。
 
 
そんな親として自然な願いすら、当時の娘には重たく感じられていたのかもしれません。
 
 
涙目の女の子
 
 

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3.子どもが学校に行けない本当の理由とは?

 
 
子どもが小学生で不登校になる理由は一つではありません。
 
 
友達との関係、学習の遅れ、環境の変化、敏感さや不安の強さ…。
 
 
我が家の場合も「なぜ学校に行けないのか」明確な原因が分からず、対応は空回り。
 
 
今振り返ると、娘にとって一番の苦しさは「行けない自分を否定されること」でした。
 
 
私の「どうして行けないの?」「頑張って行こうよ」という声かけは、娘には「行けない私はダメなんだ」と伝わってしまったのです。
 
 
実はこのような関わりは、多くのご家庭でも起こりやすいことです。
 
 
子どもが動けないときほど「なんとかしてあげたい」という気持ちから、原因を聞いたり、励ましたりしてしまいますよね。
 
 
ですがその関わりが、子どもにとっては「できていない自分」に注目されている状態になり、さらに動きにくさを強めてしまうことがあります。
 
 
だからこそ必要なのは、できていないことを変えようとする関わりではなく、小さくても「できている行動」に目を向けていくことでした。
 
 
ポイント
 
 

4.否定せず小さな行動を言葉にする、発達科学コミュニケーションの声かけ実践法

 
 
そこで私が変えたのは、娘を動かそうとする声かけではなく、すでにできている行動を言葉にする発達科学コミュニケーション(発コミュ) の関わりでした。
 
 
意識したのは、この3つです。
 
 

① 理由を追及しない

 
「どうして行けないの?」を繰り返さないようにしました
 
 
動けない子にとっては、理由をうまく説明すること自体が負担になることがあります。
 
 
まずは、説明させることより、しんどさの中にいる子をそのまま受け止めることを優先しました。
 
 

② 行けた・行けないではなく、途中の行動を見る

 
スクールカウンセラーの面談に向かう途中で、「やっぱり行かない」と自転車を降りることもありました。
 
 
以前の私は、そこで「また行けなかった」と捉えていました。
 
 
でも関わりを変えてからは、「自転車に乗って行ってみたね」「途中まで向かったね」「行こうとしていたね」と、結果ではなく一歩目を言葉にしました
 
 

③ 楽しそうだった瞬間を具体的に伝える

 
面談に参加できた日は、「先生と話せていたね」「あの時、楽しそうに笑っていたね」「先生も嬉しそうだったね」 と、良かった場面を具体的に伝えました。 
 
 
褒めるというよりできた事実をそのまま言葉にするイメージです。
 
 
ここで大事だったのは、「もっとできるようにしよう」とすぐに次を求めないことでした。
 
 
親はつい、できたら次へ進めたくなります。
 
 
でも、まず必要なのは、子どもの中に、自分はできていない子ではなく、やればできるという感覚を育てることでした。
 
 
いいねの指をして笑っている女性
 
 

5.フリースクールで笑顔を取り戻した娘の変化

 
 
こうした声かけを続けるうちに、娘は週1回のスクールカウンセラー面談に安定して通えるようになりました。
 
 
さらに、ある日フリースクールを見学した際、ゲームを楽しむ子どもたちの姿に興味を示し、自分から「ここに通ってみたい」と言ったのです。
 
 
その後、娘は週4日フリースクールに通えるようになりました。
 
 
家に閉じこもっていた生活から一変し、自分の居場所を見つけて笑顔を取り戻したのです。
 
 
大切なのは特別な方法ではなく、ほんの小さな声かけの積み重ねです。
 
 
「できない」を責めず、「できたこと」を喜び合う
 
 
その繰り返しが、子どもの自信と素直さを引き出していきました。
 
 
そして気づけば、「行かせよう」と頑張らなくても、子どもが自分で「やってみよう」と動き出す瞬間が増えていきました。
 
 
もし今、あなたが「何を言っても動かない」「このままずっと家から出られなかったらどうしよう」と苦しんでいるなら、まず見直してほしいのは、子どもを動かす言葉ではなく、子どもが今できていることに気づく関わり方です。
 
 
不登校の子が動き出す一歩は、励ましや説得ではなく、否定されない安心の中で、小さな行動を認められることから始まることがあります。
 
 
学校に戻ることだけがゴールではありません。
 
 
まずは、家の外に目が向くこと
人とつながること
「やってみようかな」と思えること
 
 
その小さな変化を支える声かけが、子どもの次の一歩につながっていきます。
 
 
ハグして楽しそうな親子
 
 

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執筆者: かさい さち
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
 
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