「不安が強い子」が朝、動けない理由|行くと言ったのに行けないのは甘えじゃない

登校する男の子
不安が強い子の行き渋りに悩んでいませんか?「昨日は行くと言ったのに、朝になると泣いて動けない…」当時小2だった息子の実体験をもとに、“不安で動けない脳”の仕組みと、安心を増やす関わり方をお伝えします。
 
 

1.不安が強い子は朝になると動けない

 
 
朝になると急に泣き出す。
 
 
黙り込む。
 
 
「やっぱり学校行かない…」と言う。
 
 
前日の夜には、「明日は行く」と言っていたのに、朝になると全く動けなくなる
 
 
そんな姿を見ると、
 
  • 「ただの甘え?」
  • 「行きたくないだけ?」 
  • 「気持ちの問題では?」
 
と思ってしまうこともありますよね。
 
 
私自身も、息子の行き渋りが続いていた頃はそう感じることがありました。
 
 
しかし、実際には、“サボりたい”のではなく、“不安が強すぎて動けない”状態になっています。
 
 
頭では「行かなきゃ」と思っていても、脳が危険を感じることで、体が止まってしまうのです。
 
 
不安が強い子どもは、「行きたくない」のではなく、「不安で動けない」ことがあるということを知っておいてください。
 
 
悩んでいる男の子
 
 

2.不安が強い息子も朝になると動けなかった

 
 
当時8歳だった息子も、不安が強いタイプでした。
 
 
前日の夜には、「明日は行く」と言っていても、朝になると表情が暗く変わるんです。
 
 
  • 朝になると動かない
  • 黙り込む
  • トイレが近くなったり長くなる
  • 少しの声かけでもイライラする
 
 
そして最後には、「やっぱり無理…」と息子は涙目で私に訴えていました。
 
 
学校生活においての
 
  • 予定変更
  • 慣れない活動
  • 苦手な活動
 
などや、“先が読めないこと”への不安も強かったです
 
 
私は最初、
 
「行けば大丈夫だよ」
「考えすぎじゃない?」
 
と励ましていました。
 
 
しかし、実際の息子は、“行きたくない”というより、“不安で頭がいっぱいになって動けない”状態だったのだと思います。
 
 
さらに息子は、「できなかった」と感じることへのショックも大きいタイプでした。
 
 
だからこそ、
 
「また失敗するかもしれない」
「嫌な思いをするかもしれない」
 
という予期不安も強くなっていたのだと思います。
 
 
しゃがんで泣く子供
 
 

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3.不安が強い子は“先の不安”を感じやすい

 
 
不安が強い子どもは、“まだ起きていないこと”を先回りして考えやすい特徴があります。
 
 
例えば、
 
  • 授業で分からなかったらどうしよう
  • 先生に当てられたら嫌だな
  • 友達とうまく話せなかったら…
  • 給食を残したくない
  • 今日は何をするんだろう
 
など、さまざまな不安を頭の中で想像しています。
 
 
特に朝は、脳もまだエネルギー不足の状態です。
 
 
そこへ「学校」という緊張・刺激が入ることで、不安が一気に強くなることがあります。
 
 
脳は、不安や恐怖を感じる時に“扁桃体”という部分が強く働くと言われています。
 
 
扁桃体は危険を察知する役割があり、不安が強い時には、
 
  • 「怖い」
  • 「避けたい」
  • 「逃げたい」
 
という防御反応が起こりやすくなります。
 
 
すると頭では「行こう」と思っていても、体が動かなくなることがあるのです。
 
 
これは“わがまま”というより、脳の防御反応に近い状態なのです。
 
 
脳と考えている人形
 
 

4.不安が強い息子が少しずつ動けるようになったきっかけ

 
 
不安が強い息子が変わり始めたのは、私が『行かせること』より、『安心を増やすこと』を意識し始めてからでした。
 
 
 例えば当時の私は、
 
  • 「早くして」
  • 「遅刻するよ」
  • 「昨日は行くって言ったよね」
 
と、“動かそう”とする声かけをしていました。
 
 
ですが、不安が強くなっている時の息子には、 その言葉がさらにプレッシャーになっていたのだと思います。
 
 
逆に、

 

  • 「不安なんだね」
  • 「今日は何が気になってる?」
  • 「学校まで行ってから決めてもいいよ」
 
など、安心できる会話』を意識すると、少し表情が和らぐことがありました。
 
 
具体的には、
 
  • 放課後だけ行く
  • 車で学校まで行ってみる
  • 家でしっかり休ませる
  • 不安な気持ちを言葉にする
  • 行けなくても責めない
 
そんな小さな積み重ねをしていきました。
 
 
その中でも息子に特に効果的だったのが、見通しをつけること』でした。
 
 
息子は特に「何をするか分からない」が強い不安につながるタイプでした。
 
 
そこで私は、息子が時間割りで気になっていることがある場合には、前日に先生へ電話をして授業内容を聞き、
 
「明日は漢字のプリントみたいだよ」
「図工は絵を描くらしいよ」
 
など、できるだけ具体的に伝えるようにしたんです。
 
 
すると、
 
“何が起きるか分からない怖さ”が減り朝の不安が少し和らぐ日が出てきました。
 
 
見通しが持てることで、「これなら大丈夫かも」という安心につながることがあります。
 
 
もちろん、すぐに全部うまくいったわけではありません。
 
 
行ける日もあれば、難しい日もある。
 
 
ですが、「今日はここまでできた」という経験が、少しずつ息子の安心につながっていきました。
 
 
OKと手で合図を送る女性
 
 

5.「動けない理由」が分かると関わり方が変わる

 
 
不安が強い子どもは、
 
  • わがまま
  • 甘え
  • 怠け
 
に見えてしまうことがあります。
 
 
ですが、実際には、  
 
「本当は行きたい」
「頑張りたい」
 
そんな気持ちを持っている子も少なくありません。
 
 
その上で、不安が強すぎて動けなくなっている。
 
 
だからこそ大切なのは、「どうやって行かせるか」だけではなく、“なぜ動けないのか”を理解することなのだと思います。
 
 
子どもの脳が安心を感じられるようになると、少しずつ「やってみよう」が戻ってくることがあります。
 
 
朝、動けない姿の奥には、「怠け」ではなく、「不安でいっぱいの脳」が隠れているのかもしれません。
 
 
ママが『行かせること』より、安心を増やすこと』を意識し始めると不安が強い子も少しずつ動き出すことに繋がっていきますよ。
 
 
登校する男の子
 
 

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執筆者:たるみ あや
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
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