言うことを聞かない子どもが動き出す!今日からできる簡単声かけ術

片付けをする男の子
「ちゃんとして!」「早くして!」と毎日同じことを伝えているのに、なかなか動いてくれない…。そんなお悩みはありませんか?実は、子どもが動けないのには理由があります。ASDグレーゾーンの子どもにも伝わりやすい、今日からできる簡単な声かけのコツをご紹介します。
 
 

1.「どうすれば子どもが〇〇できるようになるの⁈」と悩むママへ

 
 
子育てをしていると、「ちゃんとして!」「早くして!」「何回言ったら分かるの?」そんな言葉を、毎日のように口にしてしまうことはありませんか?
 
 
本当は怒りたいわけじゃない。
 
 
自分で片付けられるようになってほしい
ご飯をこぼさず食べられるようになってほしい
お友達に優しくできる子になってほしい
自ら進んで勉強する子になってほしい
 
ママがそう思うのは当然のこと。
 
 
だってそれは、我が子のことを愛しているから、心配しているから、そして期待しているからです。
 
 
ですが、いつだって思い通りにいかないのが子育て!
 
 
「どうして言うことを聞いてくれないの?」 とイライラしたり、不安になったりしてしまうこともあるのではないでしょうか。
 
 
特に自閉スペクトラム症(ASD)グレーゾーンの子どもは、ママの思いをそのまま受け取ることが難しい場合があります。
 
 
だからこそ、「もっと伝えなきゃ」ではなく、「伝え方」を少し変えることが大切です。
 
 
今回は、「どうしたら子どもが動きやすくなるの?」そんなママのお悩みにお答えしていきます!
 
 
悩んでいる女性
 
 

2.「ちゃんとして!」と注意ばかりだった私…

 
 
我が家にはASDグレーゾーンの4歳の息子がいます。
 
 
小さいうちは「まだ小さいからね」で済ませていたことが、幼稚園の年中になり、小学校入学が見えてくると「まだできないけど大丈夫なの?」という不安に変わり始めました。
 
 
周りの子どもたちは年齢とともにできることが増えていくということもあり、気づけば不安と焦りでいっぱいの状態になってしまっていました
 
 
これもできない、あれもできない… 息子のできないところばかりが目に付くので、自然と注意や指示出しが増えます
 
 
「〇〇しちゃダメでしょ!」
「ちゃんと〇〇して!」
 
怖い顔で、怖い声で、こんな声かけばかりしていました。
 
 
当然、上手く伝わるはずもなく、息子は泣いたり怒ったりするだけで、何もできるようになりません
 
 
それどころか、やる気すらなくなっていく様子に、より一層イライラしたり焦ったりしていました。
 
 
「怒りたくないけど怒らないとやらないし、いや、怒ってもやらないし、どうすればいいの⁈」と私もお手上げ状態でした。
 
 
泣いている男の子
 
 

「どうしてこうなるの?」が分かると、
子どもへの見方がガラッと変わります。

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3.毎日同じことを注意しているのに、子どもが言うことを聞かない理由

 
 
なぜ、毎日のように同じことを伝えているのに、子どもには届かないのでしょうか。
 
 
子どもはまだ脳が発達の途中です。
 
 
大人にとっては当たり前にできることでも、「何をどうすればいいのか」を整理したり、行動に移したりすることは簡単ではありません。
 
 
特に発達障害・グレーゾーンの子どもは、その傾向がより強く見られる場合があります。
 
 
だからこそ、「できない」と捉えるのではなく、「どう伝えたら動きやすくなるかな?」という視点で関わることが大切です。
 
 
例えば、こんな声かけをしていませんか?
 
 
「〇〇しちゃダメ!」が伝わりにくい理由
 
「やってはいけない」ということは伝わっても、「じゃあ、どうすればいいの?」という行動まではイメージしにくいものです。
 
 
そのため、何をしたらいいかわからず困ってしまったり、同じ行動を繰り返してしまったりすることがあります。
 
 
「ちゃんと〇〇して!」が伝わりにくい理由
 
「ちゃんと」と言われても、子どもにとっては何をどこまでできればいいのかが分からないことがあります。
 
 
「そんなことできるなら、とっくにやっているよ!」 そんな気持ちになってしまう子も少なくありません。
 
 
怖い声や表情が先に伝わってしまうことも
 
焦りやイライラから、つい強い口調になってしまうこともありますよね。
 
 
けれど子どもは、言葉の内容よりも先に「怒っている」「怖い」という雰囲気を受け取ることがあります
 
 
すると、不安な気持ちが大きくなり、伝えたい内容が頭に入りにくくなってしまうこともあるのです。
 
 
だからこそ、「何をしないでほしいか」ではなく、「どうしてほしいか」を具体的に、穏やかな表情や声で伝えることが、子どもの「やってみよう!」につながっていきます。
 
 
話をするママと男の子
 
 

4.子どもが素直にサッと動く!今日からできる声かけ術

 
 
では、子どもが「やりなさい!」と言われなくても、思わず動きたくなるにはどうしたらいいのでしょうか。
 
 
答えはとてもシンプルです。
 
 
「今できる行動」を具体的に伝えること
 
これだけです!
 
 
例えば、おもちゃを片付けてほしいとき。
 
 
「早く片付けて!」 ではなく、「まずは〇〇をカゴの中に入れてみよう!」 こんなふうに、最初の一歩を伝えてあげると、子どもは「これならできそう!」と動きやすくなります。
 
 
もちろん、できるだけ笑顔で、穏やかな声で伝えることも大切です。
 
 
では、「早く着替えてほしいな」と思ったときはどうでしょう?
 
 
「早く着替えなさい!」 ではなく、「まずはパジャマのズボンを脱いでみようか!」 と、一つだけ伝えてあげます。
 
 
大人から見ると当たり前に思えることでも、子どもにとっては 「何から始めればいいの?」 が分からず止まっていることも少なくありません。
 
 
だからこそ、最初の一歩を一緒に見つけてあげるだけで、驚くほど動きやすくなることがあります。
 
 
我が家の息子は負けず嫌いなので、「ママと競争しよう!」という声かけがとても有効でした。
 
 
先に車を全部このカゴに入れた方が勝ちね!」
先にパジャマのズボンを脱いで、こっちのズボンを履いた方が勝ちだよ!」
 
こんなふうにゲーム感覚にすると、喜んで動いてくれました。
 
 
もちろん、合う方法は子どもによって違います。
 
 
競争が好きな子もいれば、「一緒にやろう」の方が安心して動ける子もいます。
 
 
ぜひ、お子さんが思わずやってみようかな」と思える伝え方を探してみてくださいね。
 
 
そして、一歩でも動けたら、その瞬間を逃さず、「車をカゴに入れられたね!」「ズボン脱げたね!」と、できた行動をそのまま言葉にして伝えてあげてください
 
 
小さな「できた」の積み重ねが、「僕にもできた!」という自信につながり、次の行動への意欲を育てていきます。
 
 
女性がOKの手をして笑っている様子
 
 

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執筆者:中谷 そら
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
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