お出かけのたびに子どもの機嫌に振り回されて、ぐったりしていませんか?それはわがままや性格の問題ではないかもしれません。この記事ではお出かけを嫌がる理由と安心して楽しむ工夫をお伝えします。
1.「もう帰りたい!」せっかくのお出かけが楽しめなかったわが家
目的地について10分。
「もう帰りたい」「疲れた」とぐずりだす。
そんな子どもに「また始まった」「せっかく来たのに」とため息をついたことはありませんか?
わが家は、お出かけのたびに人混みを嫌がりすぐに帰りたがるので、いつしか家で過ごすことが増えました。
ママ友の楽しそうな話を聞くたびに、「どうせうちは無理だから」と落ち込んだり、 話についていけずにさみしい思いをしたこともあります。
その頃の私は、子どもを神経質、わがままだと思いイライラしてしまうこともよくありました。
この記事では、子どもが人混みを嫌がる理由と、お出かけが少し楽になる工夫をわかりやすくお伝えします。

2.「なぜ楽しめないの?」子どもにイライラしていた私
私は2人の小学生男子のママです。
長男は、人が多い騒がしい場所が小さなころから苦手で「みんなが見ている」「うるさい」「もう帰る!」と言って外出先でもすぐに帰りたがり、人が少ない近所の公園でさえ、数人遊んでいるだけでも「帰る」と言って公園の中に入れませんでした。
子どもが行ってみたいと言った野球観戦でも、球場に着くと「隣りの人との距離が近い」「音がうるさくて嫌」と言い、我慢できずに2回表で帰宅したこともあります。
当時の私は
「どうしてこんなにお出かけを嫌がるんだろう」
「このままではどこも行けなくなってしまうんじゃないか」
「少しずつ慣れさせれば大丈夫になるはず」
と何とか外へ連れ出していました。
けれど、長男は、終始不機嫌で私は気をつかいすぎてぐったり。
しまいには次男にちょっかいを出し、きょうだい喧嘩がはじまる始末。
家族みんなが不機嫌になり、私も怒ってしまう。
「来なければよかった」「どうしてみんなみたいに楽しめないの?」と自己嫌悪になる。
そんな悪循環を繰り返していました。

3.なぜ?お出かけ中に不機嫌になる子どもには理由があった
お出かけ中の長男の様子は、わがままではなく感覚過敏の特性が影響している可能性がある事を発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学んで初めて知りました。
自閉スペクトラム症(ASD)グレーゾーンの子どもたちの中には、光のまぶしさや人混み、大きな音などを私たちが想像する以上に強い刺激として感じる子がいます。
これは、感覚を整理して受け取る脳の働きが未熟で、入ってきた刺激をうまく整理できず、強く受け取りやすいことも関係しています。
特にお出かけ先では、人の多さや音、光、周囲との距離など、家の中とは違う刺激が次々に入ってきます。
自分でその刺激から離れることも難しいため、知らないうちに疲れやストレスが積み重なってしまうことがあります。
長男もお出かけのたびに、人が多い場所や騒がしい場所ではたくさんの刺激を受け続けていました。
だから「もう帰りたい」と言ったり、不機嫌になったり、きょうだい喧嘩がはじまったりしていたのは、決してわがままではなく、ストレスが限界に達していたサインだったのかもしれません。

4.「帰りたい」が減った、わが家がお出かけで変えたこと
では、感覚過敏がある子どもが安心してお出かけを楽しむためには、どのように関わればいいのでしょうか。
わが家では、こんな工夫をするようになりました。
- 人が少ない時間帯を選ぶ
- 不機嫌になり始めたら、休憩して気持ちを落ち着かせる
- 子どもの様子を見ながら、無理をさせない
- 帰宅後は、好きなことをしてゆっくり過ごす時間をつくる
以前の私は、「せっかくお出かけしたのに」「どうして普通に楽しめないんだろう」と悩んでいました。
でも、特性を知ってからは、「この子は今、たくさんの刺激を受けて疲れているんだ」と考えられるようになりました。
すると、子どもに合わせてお出かけの計画を立てられるようになり その結果、親子で笑顔で過ごせる時間が少しずつ増え、「また行きたいね」と思える時も増えてきました。
もちろん、今でも毎回うまくいくわけではありません。
けれど、ママが特性を知って関わり方を少し変えることで、ストレスだったお出かけも少しずつ変わっていきます。

執筆者:もりやまおりえ
発達科学コミュニケーション アンバサダー





