学校で嫌だった話をしない娘が、自分から話せるようになったホームカウンセリング

ハグして楽しそうな親子
学校で嫌だった話をしない娘。無理に聞き出すのではなく、話せる状態を育てる関わりを続けたことで、自分から気持ちを話してくれるようになった記録です。
 
 

1.学校の話を聞きたいけれど…

 
 
子どもの学校での様子を知りたい。
 
楽しかったって笑顔で話す姿を見たい。
 
なにか困っていることはないか知りたい。
 
 
そんな思いで、「今日はどうだった?」と我が子に聞くけれど、
 
「楽しかったよ。」
「まあまあ。」
 
そんな一言で会話が終わってしまい、なかなか学校の様子がわからないなぁと感じているママはいませんか?
 
 
楽しかったことは話せても、嫌だったことや困ったことになると話してくれない子もいます。
 
 
「何かあったのかな?」
「困っているなら話してほしい」
 
 
そう思っても、無理に聞き出していいのか迷いますよね。
 
 
この記事では、学校で嫌だった話をしない子どもに、無理に聞き出すのではなく、安心して話せる状態を育てる関わり方を、わが家の体験を通してお伝えします。
 
 
考える女性
 
 

2.思い出したくないと言って、嫌だった話をしてくれない娘

 
 
私の小学4年生の娘は、学校の話をしてくれないわけではありませんでした。
 
 
今日あった楽しかったこと、おもしろかったこと、おなかを抱えて笑った話、給食がおいしかった話など、よくおしゃべりをする子でした。
 
 
ただ、嫌な気持ちになった話はしてくれませんでした。
 
 
先生が怒った話。
友だちに嫌なことを言われた話。
勉強がわからない話…。
 
 
娘は、「嫌だった話は思い出したくないから話したくない」
そう言って話してくれませんでした。
 
 
私は、「そっか、じゃあいいよ」と、それ以上聞きませんでした。
 
 
触れない方がいいのだろう。
 
思い出させない方が優しさだろう。
 
そう思っていたのです。
 
 
けれど、学校で嫌なことがあっても家では話さないままでは、娘の消化できない思いは静かにたまっていきました。
 
 
そして思いは積み重なってしまい、ある日突然爆発して、教室へ行けなくなってしまいました。
 
 
ランドセルと泣く小学生
 
 

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3.嫌だった出来事は、感情も一緒に記憶されている!

 
 
嫌だった出来事は、そのときに感じた恐怖や悔しさ、恥ずかしさなどの感情も一緒に脳の中で記憶されています。
 
 
それを話すということは、その感情をもう一度取り出すことになり、思い出してつらくなることがあります。
 
 
「思い出したくない」という言葉は、話したくないから拒んでいるというよりも、そのときの自分を守るためのサインだったのだと思います。
 
 
そう考えた私は、嫌だったことを無理に聞き出すのではなく、まずは娘が「話しても大丈夫」と思える状態を育てることにしました。
 
 
記憶の文字と人形
 
 

4.話せる状態を育てるために、ホームカウンセリング!

 
 
そこで私は、発達科学コミュニケーション(発コミュ)で学んだ、ホームカウンセリングをして、話せる状態を育てることにしました。
 
 
それは、何かを聞き出す時間ではありません。
 
 
問題を解決する時間でもありません。
 
 
ただ、娘の気持ちをそのまま置いていい時間を作ることでした。
 
 
以前の私は娘の話に対して、「こうしたらいいんじゃない?」とアドバイスをしたり、「それは違うんじゃない?」と正そうとしたり、「気にしなくて大丈夫だよ!」と励ましたりしていました。
 
 
そうではなくて、ただ「そうなんだ~。」「そう思うんだね。」と娘の気持ちを受け止めます。
 
 
さらに、もっと話せそうな様子のときには 「それから?」 とそっと続きを待ちました。
 
 
無理に深掘りはせず、話したい分だけでいいという空気を大切にしました。
 
 
そうしているうちに、
 
「あのね、実はね。自分は怒られていなくても、誰かが怒鳴られていると怖くて嫌なんだ。」
「静かにしなくちゃいけない授業中にうるさくされるのがすごく嫌なの。」
 
と、嫌だった話も少しずつ出てくるようになったのです。
 
 
以前は触れられなかった話題に自分から戻ってきたとき、心の安心が広がっているのだと感じました。
 
 
それが、安心が育っているサインだったのだと思います。
 
 
手のひらにいっぱいのハート
 
 

5.安心して話せるようになり、嫌な出来事を消化できるようになった娘

 
 
こうして家でいろいろなことを話せるようになった娘。
 
 
先日、事件が起きました。
 
 
娘が以前から怖いと感じている先生が、娘のクラスに対して怒鳴ったそうです。
 
 
娘は帰ってくるなり、その話をしてくれました。
 
 
事の詳細を丁寧に語ってくれた上で、 保健室に逃げ込みたかったけど、言い出せる雰囲気じゃなかったから我慢したこと。
 
先生が言っていることが理不尽だと思うこと。
 
自分だったらこうすればいいのにと思うこと。
 
そのことを教頭先生や保健の先生に話したこと。
 
たくさん話してくれました。
 
 
話し終わると娘は、「あ~すっきりした!おやつ食べよっと。」 と言って、おやつを食べ始めました。
 
 
話したことで、気持ちを自分の中で整理できたのだと思います。
 
 
生きていれば、嫌な出来事はなくなりません。
 
 
けれど、安心して話せる場所があれば、嫌だった気持ちを言葉にして自分なりに消化していく力は育っていくのだと実感しました。
 
 
繊細さや不安の強さは、弱さではありません。
 
 
それを支える安心があれば、きっと前を向いて歩いていけます。
 
 
嫌だったことを、無理に聞き出す必要はありません。
 
 
まずは普段の会話の中で、「そうなんだ。」「そう思ったんだね。」と、そのまま受け止めることから。
 
 
「話しても大丈夫」と思える時間を、少しずつ増やしてみてください。
 
 
ハグして楽しそうな親子
 
 
 
 
 
執筆者:くろかわ えり
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
この記事について

この記事は、発達科学コミュニケーション マスタートレーナー・いたがきひまりの指導のもとで活動する、発達科学コミュニケーショントレーナーによる実践記事です。
「ASDグレーゾーン子育て」をテーマに、子どもに合った家庭での関わり方を、具体的な場面からお伝えしています。

サイト運営:いたがきひまり
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