完璧主義なギフテッド男子は、やる気がなくなりやすくなっています。やる気がないと才能を伸ばすチャンスを逃します。そこで、ご褒美を使ってやる気をアップさせちゃう裏技を紹介します。
1 小学生ギフテッド男子にご褒美って、あげていいの?
みなさん、お子さんにご褒美あげてますか?
ご褒美がないとできないって、どうなのよ?って、思ってないですか?
もちろん、ご褒美がなくても先を見通してがんばれるのが理想ですよね。
けれども、ギフテッドの子どもたちは、先を考えて今やらなくちゃ!いけないが苦手なんです。
私も以前は 『今、勉強しないと将来大変よ!』 『やりたい仕事ができないよ!』
なんて言って、将来のことを見通して子どもをやる気にさせようとしてました。
でも、実はこの方法逆効果なんです。この言葉は全く子どもに響いてませんでした。
なぜなら、ギフテッドの子たちは小学校の頃は、見通しを立てることが苦手だからです。
ギフテッド男子は、8歳~12歳の間、他の子に比べて脳の一部の発達が遅いと言われています。
詳しくは、こちらをお読みください。
つまり、脳が未熟なので「将来大変になるよ!」と言われても、見通しを立てることが苦手なギフテッド男子たちには響かないのです。
しかも、人間は遠い未来のことなら冷静に賢い選択はできても、近い将来のことはすぐに得られる満足を大切にしてしまうんです。
では、逆の発想をしてみましょう。
遠い将来を想像して、がんばることはできなくてもそこに小さなご褒美があったら?
今を生きているギフテッド男子たちはご褒美にとびつきませんか?
飛びつきますよね!そして行動し始めますよね。
そうです。今を生きているギフテッド男子たちは、ご褒美に向かって頑張れるんです。お子さんのやる気を起こして、動き出すためのエンジンをかけてあげる。
エンジンがかかれば、自然と行動量が増えます。この行動量を増やすことが脳の発達を加速させるコツなんです。
2 脳を発達させるためのご褒美の設定には、注意が必要です!
では、ただご褒美をあげればいいのでしょうか?
ご褒美をあげるだけでは、ご褒美を上手に使えているとは言えません。
ご褒美を使ってやる気を起こし行動量を増やすには、もうひとつコツがいります。
それは、ご褒美の設定の仕方です。
みなさん、どのようにご褒美を設定してますか? 『100点取ったら、○○あげる!』なんて方法取ってませんか?
これ、実はあまり効果的な方法ではありません。
お子さんは100点の取り方を知っていますか?どんなにがんばっても、方法を間違えていたら100点は取れませんよね。
頑張ったのに、ご褒美をもらえなかったらお子さんは自信を失います。自信がないとやる気は起きません。
そこで、ご褒美を設定するときには、やり方が分かっているもので、子どもの努力が評価に反映されるものを設定してください。
たとえば、 「漢字練習何回かけたら、○○をあげるよ。」 「算数の問題ここまで解けたら、おやつ食べよう。」 など、何をするのかをはっきり伝えてください。
これができるようになったら…などの子どもの努力が評価に反映されないような設定はNGです。
ご褒美もおやつなどの物でもいいし、どこに行こうなどの特別な体験でもいいと思います。お子さんの好きなもので設定してくださいね。
3 子どもをさらにやる気にさせるご褒美設定
ここまでで、ご褒美の設定の仕方は分かっていただけたと思います。
そこで、もうひとつ!子どもをさらにやる気にさせるご褒美の設定の仕方をお教えします。
お子さんが小さいうちなら、ご褒美も飴1つやおやつ1個でもご褒美になります。でも学年が上がるにつれて、テンションがあがるご褒美を用意するのも大変になりますよね。
そこで、有効なのはポイント法です。
みなさんもポイントカード好きじゃないですか?
子どもたちもポイント大好きです。あれが欲しいというモチベーションにポイントがたまっていくという喜びもついてきますし、目標に向かって頑張る力も育ちます。
では、やり方を説明しますね。
① やるべきミッションを考える。
ここでの注意は、お子さんに取り組んでほしいことをスモールステップで取り入れてください。そのなかには必ず簡単にできることを入れること。ミッションをこなすことが目的ではありません。
あくまでも、お子さんのやる気を引き出し、行動量を増やし、脳を発達させるためのご褒美です。
② ミッションをやる時間と順番を設定する。
ミッションをやる時間と順番を決めてください。順番は、はじめに好きなことや簡単なことにして、スタートのハードルを下げましょう。また、やる順番と時間が決まっていることで習慣化しやすくなります。
③ ミッションを確認できる表を作り、見えるところに貼っておく。
いつでもお子さんが確認できるようにしましょう。また、好きなキャラクターのシールなどが貼ってあるとさらにお子さんのテンションが上がります。できたところには〇を付けます。×は付けません。
④ ご褒美を何にするか子どもと決める。
大小様々なご褒美があるといいと思います。小さなご褒美で自信ができたら、大きなご褒美に向かってチャレンジするようになりますよ。
⑤ 1週間ごとにポイントの計算を行う。
1週間でこんなにできたという成功体験をプレゼントしましょう。「こんなにできたね!」とほめてあげてください。
お子さんが大きい場合は、ポイントの計算方法を少し複雑にすると計算の練習にもなりますよ。
さあ、どうですか? ご褒美あげたくなりました?ガミガミ言ってお子さんのやる気をダウンさせるのか。ご褒美を使って、お子さんのやる気を育てて脳の発達を加速させるのか。あなたなら、どっちを選びますか?
ぜひ、ご褒美を上手く使って、お子さんの脳の発達を加速させてあげてくださいね。
執筆者:神山彰子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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