ギフテッドの才能を潰してしまう原因とは?〜5つの環境を整えよう〜

 
 

ギフテッドの子どもたちは「特異な才能」 を持っている一方で、「環境や関わり方次第で、その才能が潰れてしまう」 ことがあります。どんなことが原因になるのか、一つずつ見ていきましょう。

 
 

1.ギフテッドの才能を潰す5つの環境

 

ギフテッドの子どもたちの才能を潰す環境は、5つあります。

 

 

① 「普通」を押しつける環境 

ギフテッドの子は、周りの子と違う考え方や興味を持っています。

 

 

けれども、学校や家庭で「みんなと同じにしなさい!」 

 

 

🗣「そんなこと考えなくていい!」
🗣「みんなと同じようにやりなさい!」
🗣「勝手に発言しないで!」

 

と言われ続けると…

 

 

 

本来の好奇心や発想力が抑えられてしまいます。

 

 

そして、「自分は変なのかな…」と自信をなくしてしまい、才能を伸ばすための挑戦ができなくなることがあります。

 

 

② 過度なプレッシャー(完璧を求めすぎる)がかかる環境

ギフテッドの子は、自分に厳しく、完璧を求めがち

 


そこに、

🗣「100点じゃないとダメ!」
🗣「君は特別なんだから、失敗しちゃダメだよ!」
🗣「もっと努力しなさい!」

 

 

親や先生がさらにプレッシャーをかけると…

失敗が怖くなり、挑戦しなくなる!

「うまくできないなら、やりたくない!」と完璧主義が悪化します!

 

 

③ 感情をコントロールする力が育たない環境

ギフテッドの子は、知的に優れていても感情のコントロールが難しい ことがあります。

 

 

非同期発達といい、知性の成長に感情面や社会面が追いつかないというものです。

 

 

詳しくは、こちらの記事を読んでくださいね。
ギフテッドの非同期発達って、何?

 

 

そこに、大人が…

🗣「泣くな!怒るな!」
🗣「そんなことでイライラしないの!」

と感情を押さえつけると自分の感情が間違ったものだと思ったり、「どうせわかってもらえない…」と心を閉ざす!ことにつながります。

 

 

そして、周りが気を遣う、そんな環境も良くありません。

 

 

なぜなら、感情をコントロールできるようになることが目的だからです。

 

 

社会に出て、イライラすることに出会わないことはないですよね。

 

 

④ 刺激が足りず、退屈してしまう環境 💤

ギフテッドの子は、脳を働かせていないとすぐに飽きます!

 

🗣「授業をちゃんと聞きなさい!」
🗣「本ばかり読んでないで、みんなと遊びなさい!」
🗣「難しいことは考えなくていい!」

 

と言ってしまうと学ぶ意欲を失ってしまうし、「こんなつまらないこと、やる意味ある?」とやる気をなくしてしまいます。

 

 

けれども、授業を難しくしなければいけないというわけではありません。

 

 

なぜなら、脳を暇にしなければいいだけだからです。

 

 

小学生・中学生の間は、落書きしている、休み時間や休みの日に何をするかを考えている、本を読んでいる、でも、OKです。我が家のギフテッド(2E)長男は、本を読みながら、授業を聞いて、内容を把握していました。

 

 

授業を聞く態度ももちろん大事ですが、小学生のうちはクラスの仲間と一緒に活動できるという経験することが大事です。

 

 

なぜなら、集団の中での苦手感を育てないことが大事だからです。

 

 

なので、学校では友達と楽しく過ごすことを目標として、お家で知的好奇心を刺激する!好きを究める体験ができる環境を用意して欲しいと思います。

 

 

⑤ 「ありのまま」を認められない環境 

ギフテッドの子は、周りと違うことで孤独や自己否定を感じることがあります

 

 

🗣「あなたは変わってるね。」
🗣「どうしてそんなにこだわるの?」
🗣「普通にできないの?」

と言われ続けると…

 

 

「自分はおかしいのかな?」と自信をなくしたり、「周りに合わせなきゃ…」と本来の才能を隠してしまいます!

 

 

 

 

2.環境を整えれば、ギフテッドの才能は開花する!

 

私の息子も、好奇心旺盛で、自分の興味があることにはとことんのめり込むタイプでした。

 

 

息子の好奇心の旺盛な姿に才能を感じる反面、みんなと違った行動をする息子に不安を感じでいました。

 



小学生になると「みんなと同じにしなさい」「授業中に勝手に発言しないで」と学校で言われることが増え、息子の問題行動が増えていきました。

 

 

問題行動が増えることで私自身も”普通でいて”と願うようになりました。

 

 

すると、言語理解力が高い息子は、こだわりが強くなっていき、周りとのミスコミュニケーションが起こすようになり、僕のことはわかってもらえないと考えるようになってしまいました。

 

 

そして、学校で本来の姿を出せなくなってしまったのです。

 

 

また、自己肯定感が低くなったことで完璧でいなければいけないと思い込むようになり、失敗を見せることや挑戦することも避けるようになりました。

 

 

「才能を伸ばすための環境が、逆に才能を潰してしまうことがある」 という現実に気づいたのは、その後のことでした。

 

 

しかし、私は「環境を整えれば、ギフテッドの才能は開花する!」と考え、息子にとって 「安心して学び、挑戦できる環境」 を作ることにしました。

 

 

その結果…

✅ 自分の好きなことを話せるようになった!

✅ 失敗を恐れずに挑戦できるようになった!

✅ 「どうせできない」と言わずに、自分で考えて行動できるようになった!

 

 

ギフテッドの才能を伸ばすには、「子どもが自分らしく成長できる環境」を整えることが大切なのだと、改めて実感しました。

 

 

 

 

3.環境を整えれば、才能が伸びるチャンスは無限大です!

 

環境が合わないまま過ごすと、ギフテッドの子どもたちは…

 

 

好奇心を抑えてしまい、学ぶ意欲をなくす

「どうせわかってもらえない」と自己表現しなくなる

完璧主義が悪化し、挑戦を避けるようになる

 

 

ということがあります。

 

 

しかし、 環境を整えれば、才能が伸びるチャンスは無限大です!

 

 

環境は 「気づいた時」から変えられる ものです!

 

 

ギフテッドの子どもたちが 「ありのままの自分」で成長し、才能を発揮できる未来 を作るために、今できることから始めていきましょう!

 

 

 

 

4.才能を伸ばせる環境を整えよう!

 

 

子どもの才能を伸ばす環境を整えるために、まずは、今の子どもの様子を観察し、子どもの気持ちを聞いていきましょう。

 

 

なぜなら、過去の経験によって、人は感じ方が変わります。一人一人必要な環境が違うからです。

 

 

「才能を伸ばせる環境」を作るために、まずは、親ができることから始めてください。

 

 

そして、その環境を作る方法を学校の先生に共有して欲しいと思います。

 

 

執筆者:発達科学コミュニケーショントレーナー 神山彰子

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