ギフテッド(2E)男子がゴミ箱にゴミを捨てられるようになる方法

環境問題を考えられるのに、ごみをゴミ箱に捨てられない。そんなちぐはぐはギフテッド男子のゴミをゴミ箱に捨てられるようになるヒントをお伝えします。
 

1 ギフテッド男子のやりっぱなしにイライラしていませんか?

 
 
私は、ギフテッド男子のやりっぱなしにイライラしていました。
 
 
なぜなら、知識が豊富で大人のようなことを言い出すのに、ギフテッド男子は、今を置き去りにして、次に進むからです。
 
 
どういうことかというと、今やっていることを完了させずに、次のことを開始する…
 
 
この結果起こるのはやりっぱなしです。
 
 
鼻をかんだティッシュが捨てられない。
 
食べたおやつのゴミが捨てられない。
 
使ったおもちゃは、しまえない。
 
 
脱いだ服が脱ぎっぱなし。

数々のやりっぱなし…

 

 

悪気がないのは、知っているけど、難しいことを理解できちゃうこともすごいと思うけど、正直、このやりっぱなしに対応するのが大変なんですけど!

 

 

もうちょっと、自分のこと自分でやってくれませんか?って、思ってました。

 

 

 

 

2 南極の氷を心配するのに、ゴミを捨てられない。

 

 

我が家の長男、幼稚園の年長さんの時の夢は、環境を守る人でした。

 

 

この夢を語りだしたのには、理由があります。

 

 

この夢を語りだすきっかけは、綺麗な海を見たことやその海の中に住む生物(魚や珊瑚)の存在を知るところからスタートします。

 

 

小さな頃からお水が大好き、水の吹き出し口を狭くして、水を飛ばしてみたり、流れている水にはものを流す、砂場で遊んでいても水を運び、ダム建設が始まっていく息子。

 

そんなに水が好きなら、綺麗な海に連れていったら、どんな反応をするんだろう?と夏休みに南の島の海に連れて行きました。

 

 

もちろん、息子は、大きな海に大興奮!
シュノーケリングで夢中で魚たちを観察しました。

 

 

しかし、南の島には、台風が訪れます。
台風が近づき、海に入れない日には、水族館へ。

 

 

そこで、息子は、運命の出会いをします。

 

 

そう、それは「珊瑚との出会い」

本土の水族館には、あまり展示されていない、珊瑚の生態について。

 

 

前日の魚たちが住んでいる珊瑚が今、絶滅の危機に陥っているという事実をここで息子は、理解します。

 

 

魚たちの家を守らなきゃ!
ここから、息子の夢「環境を守る人になりたい。」が生まれてきました。

 

 

そして、時がたち、息子は小学校3年生になりました。
9歳の壁にぶつかり、学校でのトラブルが急増していた時です。

9歳の壁について、詳しくは、こちらをお読みください♪
小学生低学年必見!ギフテッド男子が9歳の壁を乗り越えるために必要な準備

 

 

海に興味を持っている息子が楽しめるのならと南極大陸の氷が溶けていることについてのセミナーに参加をしました。

 

 

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このセミナーに参加し、息子の環境問題に対する興味関心は、ピークを迎えます。地球の温度を上げないように、節電する!近くに行くときは、歩いていこうね。などなど地球環境を守ることについて、いろいろと意見をするようになりました。

 

 

その一方…
食べたおやつのゴミ、鼻をかんだティッシュは、その場に落ちている…

 

 

南極の氷のことまで、心配できるのに、ごみをゴミ箱に捨てられない息子がゴミを自分で捨てられるようになるまでをお伝えします。

 

 

 

 

3 できないことを指摘してもできるようにはなりません。

 
 
ゴミは、ゴミ箱に入れるというルールは理解できているのに、できない。
 
 
これを今のうちにできるようになっておかないと息子自身が大人になって、困る!
 
 
だから、私がなんとかしなければ!
 
 
とゴミが落ちているのを見ると息子にゴミを捨てなさいと息子に注意する日々が始まりました。
 
 
しかし、いくら注意をしても、ゴミが捨てられるようにはなりませんでした。
 
 
なぜかというと、このできないことを指摘するという従来の日本のしつけのスタイルがギフテッドである息子にあっていなかったからです。
 
 
なぜ、このしつけのスタイルがあっていないかと言うと指摘されて行動しても、ギフテッドの脳は、その行動を定着(習慣化)させようと発達しないからです。
 
 
 
 

4 良い行動は、強化する!

 

じゃあ、どうするかと言うと、できた時に褒めることです。
 
 
人は、何か行動を起こしたときに良い結果が得られるとその行動を強化しよう、増やそうという気持ちが働きます。
 
 
すると褒められた行動しようと思うことが増え、繰り返し行うことで定着(習慣化)されていきます。
 
 
褒めてあげたくても、ゴミ捨てられたことない?
 
 
はい!うちの息子もそうでした(笑)
 
 
そんな時は、おやつを食べ終わる少し前に、『お!ゴミ捨てようとしてるんだね。ありがとう♪』と行動の先取りをして褒めてしまうのです。
 
 
行動を先取りして、伝えることで、子ども自身を次の行動へさらっと促すことができます。
 
 
このときのポイントは、
 
促した行動ができたら、褒めて、その行動をさらに定着させていく、行動できなかったら、見て見ぬふりでさっとゴミを捨ててあげてくださいね。
 

 

 

執筆者:発達コミュニケーショントレーナー 神山彰子

 

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