子どもとの外食は疲れると感じていませんか?
子どもとの外食は、自分は疲れるだけで楽しめない。
子どもが癇癪をおこし、周りに迷惑をかけてしまうのではないかと心配ばかりしてしまう。そんな風に感じている方はいませんか?
我が家の小学生の娘は外食が大好きです。
ところが、低学年の時まではお店へ行くと好きなものがないと怒り出し、料理が出てくるまで待てなくなり、じっと座っていることもできませんでした。
娘は偏食が多いため、私は自分が食べたいものではなく、娘が食べられそうなものを優先して注文します。
自分のご飯は後回し。
娘が残した冷めたご飯を急いで食べ、食べ終わると「早く帰ろう」と急かされる毎日でした。
「今日は大丈夫かな」
そんな気持ちで外食へ行くたびに緊張していました。
癇癪が始まると、お箸やスプーンを投げ、お皿をひっくり返すこともありました。
投げたスプーンが通路を歩く人の前まで飛んでしまったこともあります。
飲み物をこぼし、テーブルを拭き、周りの方へ何度も頭を下げる。
そのたびに、
「またか…」
と落ち込みました。

外食へ行くたびに周囲へ迷惑をかけてしまうのではないかと気になり、楽しむ余裕はまったくありませんでした。
そんことを繰り返す中で、「どうして外食がこんなにつらいんだろう」と考えるようになりました。
子どもとの外食は、本当は少し楽をしたくて行くはずなのに、帰るころには私の方がぐったりしていました。
私が外食で疲れる理由と子どもの癇癪の理由
外食へ行くたびに私が疲れていたのには理由がありました。
周りからどう思われるのかという不安
娘が癇癪を起こすたびに、
「周りから迷惑だと思われているかもしれない」
「ちゃんとしつけができていない親と思われたらどうしよう」
そんな気持ちでいっぱいになり、「早く静かにさせなくちゃ」と焦っていました。
過去の失敗からくる予期不安
「今日もまた外食で癇癪を起こしたらどうしよう」
と、家を出る前からまだ起きてもいないことを心配していました。
過去の失敗が頭に浮かび、外食へ行くだけで緊張していたのです。
つまり私は、子供の癇癪だけではなく、自分自身の不安にも巻き込まれていました。

では、どうして娘は外食で癇癪を起こしてしまうのでしょうか。実はそこにも理由がありました。
感情のコントロールが苦手で待つ事ができない
待たなくてはいけない状況がわかっていても、脳がまだ未発達な為、感情のコントロールができません。または、その状況を打開する方法が自分では思いつきません。
そのため自分の思い通りにならないと感情を抑えきれずに癇癪を起こしてしまうのです。
感覚過敏がある
感覚過敏があると、空腹という身体的な不調に過剰に反応しやすくなります。その結果、感情が不安定になり、イライラが強く出やすくなります。
お腹が空いた状態では感情に我慢ができず、ちょっとしたことで癇癪につながりやすくなってしまうのです。
偏食がある
こだわりが強いと、偏食になりやすく、食べられるものが限られることがあります。
わが家の娘は、動物を想像してしまうことからお肉や卵が食べられません。また、餡かけなどのトロトロした食感も苦手です。
毎日ラーメンやミニトマトばかり食べていた時期もありました。
こうした理由を知って、娘はわがままで癇癪を起こしているのではないと知ることができました。
娘を見る目が変わると、私の関わり方も少しずつ変わっていきました。
外食を楽しくするための3つの工夫
子どもの癇癪に振り回されず、外食を楽しめるようになるために私が実践した工夫は次の3つです。
できていることだけに注目する
できていることだけに注目し、できないことを見るのをやめました。
そうすることにより、子どもは自分が出来ていることに気づくことができ、私自身も子どもに対する気持ちが変わりました。
「じっと座って待ってるね」
「〇〇を全部食べているね」
「ちゃんと座って食べられてるね」
できている行動にだけ目を向け、言葉にして伝えました。
気持ちの代弁をする
癇癪には怒るより、気持ちを代弁して受け止めました。
なぜなら、そうすることによりお母さんはわかってくれている、受け止めてくれていると安心感に繋がるからです。
癇癪が始まりそうな時も叱るのではなく、
「お腹が空いちゃってイライラしちゃうんだね」
「早く料理が出てこなくて待ちきれないんだよね」
と気持ちを代弁しました。
事前準備
お店の予約や、すぐに食べられるものの準備をしておくことです。
なぜなら、事前準備をすることで癇癪が起こりにくい環境を整えることが出来るからです。

以前は、「せっかく外食なんだから、お腹を空かせてたくさん食べてほしい」と思っていました。ところが、その考えが癇癪につながりやすいことに気づきました。
今では、おにぎりなどすぐ食べられるものを用意し、到着前でも我慢できなければ少し食べてもらいます。
さらに、待ち時間が少ないお店を選んだり、予約をしたりして最初から安心できる環境を整えるようにしました。
低学年の子どもの癇癪に悩んでいませんか??▼▼▼
外食が楽しい時間に変わりました
すぐに結果が出たわけではありません。
けれど、一つひとつ続けていくうちに、
「今日は落ち着いて座れていたな」
「今日は最後まで穏やかに食べられたな」
そんな日が少しずつ増えていきました。
年齢を重ねたこともありますが、今では、待ち時間に怒り出すことも、食事中に癇癪を起こすこともなくなりました。
気づけば、私自身も外食中に周りばかり気にしなくなっていました。
「こうすべき」
「全部食べるべき」
という思い込みも、少しずつ手放せるようになりました。
私自身が考え方を変えたことによって
「どうやって乗り切ろう」と身構えていた外食が
「家族で楽しめる時間」と思えるようになりました。

関わり方や環境を整えることは甘やかしではなく、安心して過ごすための準備です。
子どもを変えようと頑張るよりも、自分自身の見方や準備を変えることが、心の余裕につながります。
外食で癇癪を起こす子どもによくある質問(Q&A)
A. 必ずしもしつけが原因ではありません。
外食では、待ち時間や空腹、人の多さ、慣れない環境などが重なり、感情のコントロールが難しくなることがあります。特に脳の発達途中の子どもや感覚過敏、偏食がある子は負担を感じやすく、癇癪として表れることがあります。
A. 事前に「待ちにくい状況」を減らすことが効果的です。
予約ができるお店を選んだり、待ち時間が短い時間帯を選んだり、おにぎりなど軽く食べられるものを準備して空腹を和らげることで、子どもの負担を減らし、癇癪を予防しやすくなります。
A. まずは叱るよりも、子どもの気持ちを言葉にして受け止めましょう。
「お腹が空いてイライラしちゃったね」「待つのがつらかったね」と気持ちを代弁することで、子どもは「わかってもらえた」と安心しやすくなります。そのうえで、落ち着いてから次にどうするかを一緒に考えることが大切です。
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<執筆者>
発達科学コミュニケーションアンバサダー
澤村祐依






