「また登園しぶりが始まったら…」2学期が近づくほど不安に
1学期、毎朝「幼稚園に行きたくない」と泣いたり、なかなか準備が進まなかったり…。
登園しぶりに悩んでいたママは、
「夏休み明けはちゃんと幼稚園に行けるかな?」
と、2学期が近づくにつれて心配になっていませんか?
夏休みに入ってからは元気に過ごしているわが子を見て、
「このまま2学期も行けるかもしれない」
と期待する気持ちもあるかもしれません。
ところが、夏休み明けは子どもにとって生活や環境が大きく変わるタイミングです。
だからこそ、登園しぶりが始まってから慌てるのではなく、夏休みの今から2学期に向けた準備をしておくことが大切です。
この記事では、夏休み明けに登園しぶりが起こりやすい子の特徴と、2学期に向け
「不安があっても一歩踏み出せる自信」
を育てるために、夏休み中にできる関わり方をご紹介します。

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「2学期は大丈夫」と思っていた娘が突然の不登園に
娘が幼稚園に通っていた頃、1学期は毎日のように登園しぶりをしていました。
朝になると、
「早くご飯食べて」
「まだ着替えてないの?」
「テレビ見てるからじゃない?消すよ」
そんな声かけで娘を急かし、なんとか幼稚園へ送り届ける毎日でした。
急かしてもマイペースな娘を見て、
「もっと頑張らせた方がいいのかな」
「寄り添いすぎなのかな」
と私も毎日迷っていました。
そんな1学期が終わり、夏休みに入ると娘にも少しずつ笑顔が戻ってきました。
ゆっくり過ごせる夏休みにホッとする一方で、2学期が近づくにつれて、
「幼稚園は早く始まってほしいけど、また登園しぶりで悩みたくない…」
という気持ちもありました。
それでも、元気に過ごす娘を見ていると、
「2学期は大丈夫かもしれない」
と、どこかで期待していたのです。
ところが、2学期が始まると再び登園しぶりが始まり、少し経った頃、娘は幼稚園へ行けなくなりました。
当時の私は、
「子どもは登園しぶりをするものだろう」
と軽く考えていたので、まさか不登園につながるとは思っていませんでした。
夏休み中は元気に過ごせていたのに、なぜ2学期になって登園できなくなってしまったのでしょうか。
実は娘には、環境が変わるときに不安が強くなりやすい特徴がありました。

夏休みは元気なのに?登園しぶりにつながる「環境不安」とは
お子さんにこんな様子はありませんか?
・初めての場所に慣れるまで時間がかかる
・予定が急に変わると不安になる
・進級やクラス替えなど、環境が変わることが苦手
このように、環境が変わることに人一倍不安を感じやすい子がいます。
これを「環境不安」といいます。
脳には危険や不安をいち早く察知する「扁桃体」という部分があります。
環境不安の子は、新しい場所や環境の変化などを「危険かもしれない」と感じやすく、不安が強くなりやすいのです。
夏休みが終わると、
「家を中心に過ごす生活」から「幼稚園での集団生活」へ、環境が大きく変わります。
そのため、夏休み中は元気に過ごしていても、
幼稚園が始まると不安が強くなり、登園しぶりにつながることがあるのです。
また、環境不安の子は、嫌だったことや怖かったことなど、ネガティブな記憶が残りやすい特徴があります。
・教室で先生が怒っていた
・友達とケンカした
・給食が食べられなかった
こうした1学期の「嫌だった」「怖かった」という経験が、
「幼稚園はイヤ」「幼稚園は不安な場所」という記憶につながっていくことがあります。

夏休みに入って元気に過ごせるようになったとしても、1学期の嫌だった記憶までなくなったわけではありません。
そこに、「家を中心に過ごす生活」から「幼稚園での集団生活」へ戻るという大きな環境の変化が重なることで、
夏休み明けに再び不安が強くなり、登園しぶりにつながることがあるのです。
私の娘も、環境が変わることへの不安に加えて、1学期に幼稚園で経験した嫌だった記憶が積み重なっていました。
それでも当時の私は、「行けばなんとかなる」と毎朝急かして幼稚園へ送り出していました。
その結果、娘にとって幼稚園はますます不安な場所になり、2学期には登園しぶりから不登園へとつながってしまったのです。
ですが、環境の変化に不安を感じやすい子が、一歩踏み出すために必要な力は、お家で育てていくことができます。
だから夏休みは、ただ2学期を待つのではなく、その力を育てる大切な時間にしてほしいのです。
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環境不安の子の自信を育てる「できた」の見つけ方
環境不安の子に必要なのは、不安をなくすことではありません。
「ちょっと不安だけど、自分ならできるかもしれない」と、一歩踏み出せる自信を育てることです。
そのために、夏休み中のお家でできることがあります。
安心できるお家で、「自分にもできた」という小さな成功体験をたくさん積み重ねることです。
その積み重ねが、「自分なら大丈夫」と思える自信につながっていきます。
その方法は、今できていることを見つけてあげることです。
・「いただきます」って言えたね
・靴が自分で履けたね
・この絵すごく上手だね
小さなことでも、今できていることを見つけて、
「できていることがこんなにあるよ」
と、教えてあげてほしいのです。
何度も繰り返していると、環境不安の子も
「私はたくさんできることがあるんだ」
と気付き、小さな成功体験をいくつも積み重ねることで、自信を育てることができるのです。
自信を育てると、不安があっても行動できる子になります。
夏休み明けの新しい環境にも、少しずつ一歩を踏み出せるようになりますよ。

我が家の環境不安の娘は、この対応を続けたおかげで長期休みの後も、登園しぶりすることがなくなりました。
現在小学2年生になりましたが、長期休み明けの心配をすることなく楽しく登校しています。
ママの声かけが、2学期に笑顔で「行ってきます」と一歩踏み出す土台になります。
夏休みは、その小さな「できた」を親子で増やしていく時間にしてみてくださいね。
夏休み明けの登園しぶりについてのよくある質問(Q&A)
A:時間だけでは改善しないこともあります。
環境不安が強い子は、新しい環境への不安が続くと、登園しぶりを繰り返してしまうことがあります。
夏休みのうちから安心を積み重ね、「できた」という成功体験を増やしていくことが、2学期を安心して迎える土台になります。
A:励ますこと自体は悪いことではありません。
ただし、不安が強いときは、励ましよりも先に気持ちを受け止めることが大切です。
「ドキドキするよね」と安心できる声かけをしてから励ますことで、子どもは前向きな気持ちになりやすくなります。
A:特別な体験を用意する必要はありません。
「靴を履けた」「ありがとうと言えた」など、毎日の小さな「できた」を見つけて伝えることが大切です。
その積み重ねが、「私はできる」という自信につながり、環境不安による登園しぶりを和らげる力になっていきます。
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<執筆者>
発達科学コミュニケーションアンバサダー
川澄みさ





