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小学校入学前が
一番輝いていた…
なんて言わせない。
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今日、
個別相談に来られたのは、
小学5年生の男の子のママでした。
その子は、
興味のあることには
とことん夢中になり、
自分で情報を集め、
知ったことを人に教えること
ができる子です。
本来なら、
「好き」を入り口にして、
ぐんぐん世界を広げていく力を
持っている子。
けれども、
小学2年生の頃から
書くことへの苦手さが
目立ちはじめ、
宿題をしなくなっていきました。
字を書く。
ノートにまとめる。
漢字を書く。
文章を書く。
学校の勉強は、
学年が上がるほど
「書くこと」から
逃げられなくなります。
だから、
ただ書くことが苦手だった
だけなのに、
だんだん宿題がつらくなり、
自信をなくし、
学校に行くことまで
苦しくなっていました。
私はそのママに、
こんな質問をしました。
「もし今の困りごとが
解消したら、
お子さんはどんなふうに
変わると思いますか?」
するとママは、
少し考えてから、
こう話してくださいました。
「入学前の息子に
戻ってくれたらうれしいです」
入学前の息子くんは、
友だちの中心にいて、
みんなに慕われて、
いつもキラキラしていたそうです。
その言葉を聞いたとき、
私は胸がぎゅっとなりました。
だって、
その子の輝きが
なくなったわけではないからです。
ただ、書くことが苦手。
たったそれだけの困りごとが、
宿題を苦しくし、
学校を苦しくし、
「自分はできない」
という気持ちを
積み重ねてしまっただけ
なのです。
ママもきっと、
ずっと見えていたのだと思います。
本当はこの子には力がある。
好きなことならこんなに調べられる。
人に教えられるくらい理解できる。
友だちにも慕われる魅力がある。
それなのに、
学校の勉強になると、
その力が発揮されない。
だからこそ、
もどかしい。
悔しい。
なんとかしてあげたい。
そんな想いで、
今日ここに
来られたのだと思います。
私は、
小学校入学前が一番輝いていた
なんて、
ママにも子どもにも
思ってほしくありません。
なぜなら、本当は、
その子の輝きは
消えていないからです。
書くことへの苦手さや、
宿題への拒否反応や、
学校でのつらさの奥に隠れ、
今は見えにくくなっているだけ
です。
だから必要なのは、
「もっと書かせること」
ではありません。
まずは、
勉強に向かう前に
固まってしまう脳をゆるめること。
「どうせできない」
「また怒られる」
「書けないから無理」
そんな状態から、
少しずつ
「やってみようかな」
「ここまでならできるかも」
と思える状態に
戻していくことです。
子どもの困りごとは、
その子の才能を消すものでは
ありません。
けれども、
困りごとに合わないかかわり
が続くと、
本来の力が見えにくく
なってしまいます。
もし、
お子さんのことを
昔はもっと明るかった。
昔はもっと自信がありそうだった。
昔はもっと楽しそうに学んでいた。
そんなふうに感じているなら、
それは、
過去を懐かしむためではなく、
今から取り戻すための
大切なサインです。
小学校入学前が一番輝いていた。
そんなふうに終わらせない。
書くことが苦手な子にも、
勉強で自信を
なくしている子にも、
もう一度、
その子らしく動き出す力は
あります。
そのために、
ママがもっと頑張って教える
のではなく、
まずはおうちでの
かかわりの順番を
少し変えていきましょう。
子どもの輝きは、
まだちゃんと残っています。
今はただ、
動き出す方法が
わからなくなっているだけです。


