子どもが気持ちを言葉にしないのは「感情がない」からじゃない。「言えない」背景に、親のよかれと思ってが影響しているかもしれません。責めるのではなく、今だからこそできる関わり方をお伝えします。反抗期こそ、親子の信頼を育て直す絶好のチャンスです。
「気持ちが言えない子」に、親はどう寄り添えばいいの?
「ちゃんと話してくれなきゃわからないよ」
「なんでそんな言い方するの?」
「本音で向き合ってほしいだけなのに…」
思春期のお子さんとの関係に、こんな“すれ違い”を感じていませんか?
実は気づいていないだけで、その“言えなさ”の奥には、「どうせ言ってもわかってもらえない」という、心のブレーキがあるのです。
そして、そのブレーキは、親の“正しさ”で子どもを導こうとしてきた姿勢から少しずつ積み重なってきたものかもしれません。
この記事では、「責める」のではなく、「見直す」。そして、今このタイミングだからこそできる「気持ちが言えない子」に、親はどう寄り添えばいいのか?親子関係の再スタートのヒントをお届けします。
気持ちを「言えない」子どもたちの本音
今、お子さんが気持ちをなかなか言葉にしない背景には、
・感情を感じ取る力が弱いこと
・どう表現すればいいか分からないこと
・話す=怒られる、否定されると刷り込まれていること
があります。
これは決して「感情がない」「やる気がない」わけではありません。
実際には、
・言葉より先に涙が出る
・黙ってスマホに逃げる
・急にキレて感情だけ爆発する
といった形で、気持ちが“別の出口”からあふれ出しています。
もしかしたら、ママ自身も「言えないまま大人になった」経験がありませんか?
・ガマンすることが正しい
・言わなくてもわかってほしい
・傷つけたくないから黙る
そんな風に、自分の気持ちをしまいこんで生きてきた方も多いのではないでしょうか。
ですが、親になって「子どもの気持ちがわからない」と悩んだとき、 本当は“自分の気持ちに気づけていない”ことも原因かもしれません。
だからこそ、子どもにだけ「気持ちを話して」と言うのではなく、 まずはママが“聴く姿勢”にシフトしてみることがとても大切なんです。
今日からできる! 気持ちが言えない子に届く関わり方3選
1. 「そっか」「そうなんだ」の受け止め
どんなに短くても、「あ、気持ち出してくれたな」と思った瞬間に、 正論ではなく受け止めの一言を。
2. 「それって〇〇ってことかな?」と代弁
うまく言えない子には、親が“言葉をプレゼント”してあげるつもりで代弁を。 正解かどうかではなく、理解しようとしている姿勢が大事です。
3. 「信じてるよ」だけを伝える
アドバイスではなく、“あなたの力を信じてる”というメッセージだけを。 子どもが「受け入れられてる」と感じることで、言葉は少しずつ育っていきます。
反抗期は、信頼を育て直せるチャンス
反抗期は、親子の距離が離れる時期ではありません。
本当は「信頼してもいいの?」と子どもが親を試している時期なのです。
言葉にならない感情を、言葉で包んであげられる親であるために。
今この時期にこそ、関係を“育て直す”第一歩を踏み出してみませんか?
あなたの関わり方で、気持ちはきっと言葉になります。
▼過干渉ってどうやって手放す?
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