子育てがうまくいかない時、お母さんの内側ではいくつかの問題が起きています。
・一貫性のない親の態度
・条件付きの愛
・子どもをコントロールしたくなる気持ち
この3つが積み重なると子どもは徐々にお母さんを信じられなくなります。
多くの子どものお悩みはここに凝縮されていると感じています。
今日はこの中でも最も多い悩みである、子どもをコントロールしたくなる親の心理についてお話しします。
子どもをコントロールしたくなる親の気持ち
正しく導きたい。
すべて愛なのに、その愛が子どもの脳にとっては“圧”として伝わり、苦しさにつながってしまうことがあります。
子どもは親の所有物ではなく、ひとりの人として尊重される必要があります。
コントロール欲が出る時は境界線があいまいになっているサインです。
「これは私の課題? それとも子どもの課題?」
これが、課題の分離です。
それでも手放せない時は?
これは多くの親が通る道です。
そんな時は次の3つをゆっくり見つめてください。
自分を客観視して、自己投影に気づく
不安。焦り。過去の悲しみ。満たされなかった願い。
我が子が小学生時代にしていたミニバスに対しての私の関わり方がまさにそうでした。
プレイに口出しし、ダメ出しを続け、指摘ばかりする日々。
「子どもを強くしたい」と思いながら実は自分の叶わなかった思いを子どもに重ねていたのです。
これが“自己投影”。

期待を見直す
期待が強くなるほど、親は子どもを動かしたくなります。
けれどその期待は子どもにとって重荷になることがあります。
子どもは自分の力で伸びていく存在。
お母さんはその背中をそっと支える人です。
子どもを尊重する
子どもにはその子だけの個性があり脳の発達のスピードもまったく違います。
発達凸凹の子は特に苦手は目立っても強みは突出します。
できない所を直そうとするより、できる所を伸ばす方が発達を加速させます。
親自身を癒すことも大切
親が子どもをコントロールしたくなる理由は、過去の傷や満たされない思いが影響していることが本当に多いです。
親自身が自分を認め、優しく扱える人になった時、子どもも安心して育ちます。
子どもを認める前にまずはお母さん自身を認めること。
それが最初の一歩です。

子どもをコントロールしたくなった時は気づきのサイン
子どもの問題に見えるものは親自身の人生を立て直すきっかけになることも多いのです。
つまらなそうな大人を見て子どもは大人になりたいと思えません。
だけど、楽しそうな大人を見た子は自然にこう言います。
「大人っていいな」「早く大人になりたい」
私たち親が変わることが、子育てが変わるいちばんの近道です。



