「注意しても聞かない」「叱ると余計に荒れる」その理由は子どもの“性格”ではなく、脳の防衛反応にありました。暴言・無気力が悪化する脳の仕組みを解説します。
注意しても聞かないのは“性格”のせいじゃない
「注意すればするほど、反発が強くなる…」「やめなさい」と言っても、逆に荒れてしまう。
そんな経験はありませんか?
実はその反応、子どもの“性格”ではなく、脳の仕組みが関係しています。
「注意すればするほど、反発が強くなる…」「やめなさい」と言っても、逆に荒れる。
実はそれ、子どもの“性格”ではなく、脳の仕組みが関係しているんです。
「注意すればするほど逆効果」な理由
子どもに良かれと思って言っている言葉。
「なんでそんな言い方するの!」「早くしなさい!」「何回言ったらわかるの!」
ママだって本当は怒りたくない。ただ、ちゃんとしてほしいだけ。
けれど返ってくるのは「うるさい!」「わかってるって!」「もういいよ!」
そして、次第に「ダマレ」「シネ」「キエロ」…。耳をふさぎたくなるような言葉にまで発展していく。なぜ、こんなすれ違いが起きるのでしょうか。
脳は「強い言葉」を“危険信号”として受け取る
実はこの反応は、“脳の防衛反応”によるものです。
脳は「強い口調」「急かす言葉」を聞くと、自分を否定されたと感じ、「敵が来た」と判断します。
その瞬間、脳は“緊張モード”に切り替わり、クマやハチに遭遇したときと同じようなストレス状態に。
脳は、強い言葉を“危険”と感じる
実はその反応、“脳の防衛反応”なんです。
脳は、「強い口調」「急かしの言葉」を、自分を否定されたと感じます。
その瞬間、脳は“敵が来た”と判断し、身を守るモードに切り替わります。
クマやハチに遭遇した時と同じような緊張状態です。
逃げるか、攻撃するか 2つの脳反応
脳が危険を察知すると、次のどちらかの行動を取ります。
・逃げ出す(無気力になる)
・攻撃する(暴言・暴力が出る)
どちらも、危険から自分を守るための反応。つまり、子どもは“悪い子”なのではなく、怖がっている脳が反応しているのです。
脳が安心すると、行動は自然に変わる
人の脳は「安心できる」と感じたときに初めて、考える力・聞く力・自制心が働きはじめます。
だからこそ、ママがやるべきことは「もっと言うこと」ではなく、「安心を伝えること」。
叱るよりも、安心を与えるほうが、子どもの脳はずっと早く育ちます。
ママの声が、子どもの脳を育てる
「え?私、叱ってたつもりが脳を止めてたの?」そう気づいた時から、親子の関係は変わり始めます。
子どもの脳は、どんな状態からでも“育て直せる”。そして、それができるのは、世界でたったひとり。そう、あなただけです。
ひとりで抱え込まないで
暴言・暴力・無気力の子どもと向き合うのは、本当に大変なことです。だからこそ、同じように悩むママたちと学びながら、脳の仕組みから親子関係を立て直すことが大切です。
「発達科学コミュニケーション」では、そんなママたちが一歩ずつ変わり始めています。
次回は、
「子どもの脳を落ち着かせ、考える力を取り戻す方法」をお伝えしますね。