「親が変わると子どもが変わる」
この言葉を信じて頑張ってきたのに、夜になると判断に迷い、苦しくなる。
それはあなたが間違っているからではなく、“立ち位置の誤解”が起きているだけかもしれません。
『親が変わると子どもが変わる』が、なぜこんなにつらく感じるのか
「親が変わると子どもが変わる」
私も、今ではこの言葉をよく使います。
それは、ちゃんとプロセスを踏んだ先で見ると、本当にそうだと分かるからです。
ただ、この言葉がつらくなるのは、プロセスが省かれたまま「親が変わらなきゃいけない」という形で受け取ってしまったとき。
本来この言葉は、親が無理をして頑張る話でも、自分を追い込む話でもありません。
親が子どもを変えようとする立ち位置を降り、判断を休ませ、関係を安全な場所に戻していく。
その積み重ねの結果として、子どもが少しずつ自分の力を使い始める。
それを、あとから振り返ったときに「親が変わったから、子どもが変わったように見えた」そう感じるだけなんです。
今、もしこの言葉を聞いてつらさを感じているとしたら、それは「変われていない」からではありません。まだ途中にいるだけなのだと思います。
夜になると判断に迷ってしまう親に起きていること
昼間はなんとかやり過ごせている。
子どもとも会話できている。
それなのに、夜になると急に不安が押し寄せてくる。
「このままでいいのかな」
「また明日、荒れたらどうしよう」
夜に判断が揺れやすくなるのは、あなたの意志が弱いからではありません。
夜は疲労がたまり、脳が“正解探し”に戻りやすい時間帯だからです。
判断に迷う夜に、いったん立ち止まるための記事はこちらです。

親が変わろうとするほど、苦しくなってしまう理由
真面目なママほど、「正しく関わろう」「間違えないようにしよう」とします。
ですが、その姿勢は、知らず知らずのうちに自分を監視し続ける状態を生みます。
・今の声かけは合っていた?
・さっきの対応、まずかった?
・もっといいやり方があったかも
この状態は、子どもを変えようとする前に、親が消耗していく構造です。
そして親が疲れ切ると、子どもの脳も安心できる場所を失います。
発達科学コミュニケーションで考える「親が変わる」の本当の意味
発達科学コミュニケーションで言う「親が変わる」とは、
・感情をなくすこと
・完璧な対応ができるようになること
・いつも落ち着いていられること
ではありません。
親が変わる、とは子どもを変えようとする立ち位置を降りること。
つまり、子どもの人生のハンドルを親が握り続けるのをやめる、ということです。
親が立ち戻るのは、
・支配もしない
・放置もしない
・評価もしない
ただ、事実を見て関係を守る位置。
この位置に戻ると、子どもの脳はようやく「自分で考えてもいい」と感じ始めます。
戻れていないのではなく、戻る途中に出るサイン
「昨日は落ち着いていたのに、今日は不安」
「判断を休ませたはずなのに、また迷っている」
そんな自分を見て、「私は戻れていない」と思ってしまうかもしれません。
ですが、それは、失敗ではありません。
それは、脳が“新しい安全”を学習している途中に出る反応です。
戻れていないのではなく、ちゃんと戻ろうとしている証拠。
不安が出たら、「また戻れていない」と責めるのではなく、「今、戻る途中なんだ」と言葉をかけてください。
「親が変わると子どもが変わる」
この言葉を、自分を責めるために使わないでください。
正確に言い換えるなら、こうです。
親が整うと、子どもが自分で動ける余地が生まれる。
あなたはもう、その余地をつくり始めています。
迷う夜があったら、またここに戻ってきてください。
戻る場所があること自体が、親子関係を支えます。

