何を聞いても、わかんない!と感想が出て来なくて作文が書けないADHDグレーゾーンキッズにどうやって作文を書かせようか悩んでいませんか?そんな時にはお母さんがレポーターになるといいですよ!
1.作文に書くための感想が出て来ないADHDグレーゾーンの息子
お子さんの宿題に作文が出たときに、全然書けない!と困っていませんか?
我が家の注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの息子は作文が苦手です。
どのくらい苦手かというと、作文の宿題が出た日には毎回終わるのが夜12時近くになってしまうほどです。
作文に取り組み始めても5分とかからず「何を書けばいいかわからない!」と投げ出してしまいます。
例えば『運動会』のような分かりやすいテーマでも、「書くことないんだけど。」と言っていました。
親からすれば運動会なんて書くこと盛りだくさんじゃない⁈と思うのですが、「別になにも思わなかった」と言って書き始めることすらできない息子…。
80M走一位だったじゃん?と話を振っても、『うん。』で終わってしまい、それについての感想が出て来ないんです。
本人が思うことがないと言うので、こちらもそれ以上どうしていいかわからず困り果てていました。
このように、ADHDグレーゾーンのお子さんが作文をどう書けば良いかわからず、何も手を付けられなくて困っていませんか?
なぜ手を付けられないのか、ADHDグレーゾーンのお子さんには理由があります。
2.ADHDグレーゾーンの子どもに苦手が多い情報を整理する力
脳の中には、情報の整理をする働きを持つ前頭葉という部分があります。
ADHDグレーゾーンの子どもはこの前頭葉の働きに苦手を持っていることが多いです。
ここに苦手があると入ってきた情報を整理することや、出来事を思い出して整理することが苦手です。
作文を書くときには、まず何を書くかとか、書くことをどういう順番で書こうか、といった情報を整理する必要がありますよね。
この整理ができなくて、「作文書けない!苦手!」と感じるADHDグレーゾーンの子どもは多いです。
また、情報の整理が苦手なために、その情報がうまく繋がらないということも起きます。
『運動会で走った』という実際にやったことと、そこに起きるはずのやってみてどう思ったかの感情が、『運動会』という情報の中で繋がらないのです。
つまり、ADHDグレーゾーンの息子の中では「どう思った?と聞かれたって、今運動会の話でしょ⁇お母さんなに言ってんの?」という気持ちでいたのかもしれないということです。
これでは作文が進まないのも仕方ないですよね。
このようにADHDグレーゾーンのお子さんは、脳の特性ゆえに情報を整理することが難しく、何を考えて答えればいいのかが分かっていないことが多いです。
本人が一生懸命考えても、脳の中で情報がうまく繋がらないのでこちらが聞いている答えが出て来ない状態なのです。
では、情報の整理が苦手で、話が繋がりにくいADHDグレーゾーンのお子さんが作文を書くためには、お母さんはどうしてあげればいいのでしょうか。
3.整理するのが苦手なお子さんにはお母さんがレポーターになる!
情報の整理が苦手で作文が書けないADHDグレーゾーンのお子さんには、お母さんが質問をしてあげることで情報を整理していくと取り組みやすくなります。
お母さんはレポーターになった気持ちで具体的な質問を、一つずつしてあげてください!
お母さんレポーターが質問していく形だと、お子さんも一人でやるよりやる気も出て取り組みやすくなります。
「運動会なにやったっけ?」
「80M速かったよねー!何着だったっけ?」
「1位!頑張ったよねー!1位になれてどう思った?」
といった具合に、お母さんの感想も交えながら具体的な質問で誘導してあげると、こういうことを答えればいいのか!とお子さんも答えやすくなります。
「80M速かったよねー!何着だったっけ?」
「1位!頑張ったよねー!1位になれてどう思った?」
といった具合に、お母さんの感想も交えながら具体的な質問で誘導してあげると、こういうことを答えればいいのか!とお子さんも答えやすくなります。
出て来た答えはそのままにせずメモを取るなどして残るようにしてくださいね。
メモはお子さん自身が書ければそれが一番ですが、難しそうなときはお母さんが書いてあげてください。
質問が終わったときにメモを見直して、こういう答えが出て来たよ、と確認することが大事です。
このように一つずつ質問することで、こんな順番に考えればいいんだよ、こういうことを考えればいいんだよという感覚を覚えさせてあげてください。
そのうち慣れて来ると段々と自分で考えることができるようになっていきますので、お子さんが慣れるまでは付き合ってあげてくださいね!
そもそも作文に取り組む気持ちになれない!というお子さんには書いてみようかなと思わせる方法を紹介しています。
こちらの記事も併せてチェック!作文が苦手なADHDグレーゾーンキッズが自分から作文に挑戦するようになる!お母さんの意識改革法
執筆者:しまざきあいか
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
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