やってる途中で止まる…”何が分からないのか分からない”子どものベストフォローの探し方

子どもが途中で止まってしまい、声をかけても動かない。「何が分らないのか分からない」と感じて困ったことはありませんか?実はやる気の問題ではなく理由があります。子どもが自分から動き出せるようになるベストフォローの探し方を教えちゃいます!
 
 

1.子どもが途中で止まる…何が分からないか分からない子にどう関わればいいの?

 
 
子どもがやり始めたのに途中で止まってしまい、
「どうしたの?」
「どこで止まっているの?」
と聞いても答えがかえってこない、そんな場面に困ったことはありませんか?
 
 
そんなもどかしさを感じていたら、この記事がヒントになるかもしれません。
 
 
息子に家でパソコンの練習をさせたことがありました。
 
 
「慣れるしかないからやってみよう」と言うと、最初は手を動かすけど途中で止まってしまいました。
 
 
手が止まっているのに、何も言わない。声をかけても反応がなくて、空気だけピリッとする。
 
 
さらに私が「どこで止まっているの?」「早く、始めて」と声をかけると、怒ってだれも寄せ付けないような態度に一変してしまったのです。
 
 
もちろん作業は完全停止。なんとかしてあげたいと思っただけなのに…。
 
 
  
 
 
他の子なら、数分で終わるやりとりが進まない。反応が返ってこないし、会話にならない…どう関わればいいのか見えない。
 
 
私は、この状態が一番苦しかったです。
 
 
実はこのときの息子は、なにが分からないのか分からない状態でフリーズしてしまっているだけでした。
 
 
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2.止まってしまう子をさらに止めてしまっていた私の関わり

 
 
発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学ぶ前の私は、こう考えていました。
 
 
「わからないなら、言えばいいのに。」
「聞けば進めるはず。」
 
 
単純に、困っているところを聞けば解決するのに、と思っていました。
 
 
「何がわからないか、分からない…」で止まってしまい何もアクションせずにいたら、誰もわかってくれないし教えてもくれない。これから先のことを考えると自分から聞けない息子に将来の不安を感じていました。
 
 
だから、どうにかして「わからない」以外の答えを引き出そうとしていました。
 
 
けれど実際には、その関わりは逆効果でした。
 
 
フリーズして止まっている時の息子は考えることが難しい状態で、その時にことばを求められると、さらに負荷がかかってしまいます。
 
 
助けようとしていたのに、結果的には息子を追い詰めてしまっていたのです。
 
 
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3.ADHDグレーゾーンの子どもがなにも言えなくなる本当の理由

 
 
発コミュを学んだことで、子どもが止まる理由が見えてきました。
 
 
止まっていたのは、やる気がないからではありません。
 
 
途中で「次にどうしたらいいか」が見えなくなっていたんです。
 
 
何かをしている途中で、そのまま固まってしまう。
 
 
そんな様子が見られるとき、頭の中では不安が強くなって動けなくなっている状態かも…。
 
 
不安が強くなると、脳の中の「不安を感じる部分(扁桃体)」が働きます。
 
 
扁桃体は、脳のお守り役。これ以上は危険だよ!という信号を発して、不安が増さないように守っているんです。
 
 
 
 
この信号は強くなりすぎるとパニックなどを起こしてしまうので、脳の別の部分がコントロールしています。
 
 
注意欠如・多動症(ADHD)グレーゾーンの子どもはこの部分の働きがうまくいかない状態になりやすいので、扁桃体が暴走しがち。
 
 
こうなると、聞かれても冷静に考えることはできません。
 
 
自分でも何が分からないのか分からない!と感じるので答えられないし、動くこともできなくなります。
 
 
脳としては自分を守っているけど、それは他の人にはなぜ止まっているのかわからないので、誤解を生みやすくなってしまいますよね。
 
 

4.子どもが動き出した”見える化” わが子に合うベストフォローの探し方

 
 
何が分からないか分からない状態の息子を動かすために私がやったのは、先がわかるようになる「見える化」の工夫です。
 
 
ポイントは、「次にやることを見てわかる形にする」こと。
 
 
その1つの方法としてとくに息子に効果があったのは、やることと、できたことがひと目でわかる「スタンプを活用した見える化」でした。
 
 
ADHDグレーゾーンの子は、目から情報が入る方が脳に伝わりやすい場合があります。
 
 
また「見える」ことでどこまでやっているという「先」が見えるので安心感も生まれます。
 
 
息子にやったのは、タイピングの練習のとき、ひとつの記事が打てたらスタンプを1つ押すこと。
 
 
これで「やること」と「できたこと」が一目で確認できるうになりました
 
 
さらに、やりたい!の気持ちを後押しするために、スタンプが5個貯まるごとに、息子の好きなことができるごほうびを用意しました。
 
 
息子はこのスタンプを始めてから、それまで止まっていた場面でも少しずつ自分から手を動かし始めるようになりました。
 
 
パソコンが嫌いだから、このスタンプのゴールにいくまでは3ヶ月はかかるかなと思っていましたが、なんと1ヶ月でゴール!
 
 
ご褒美の達成感もあるからか、イヤイヤではなく生き生きと取り組んでいました。
 
 
このスタンプでの見える化作戦で、今では止まることなくパソコンに取り組めるようになっています。
 
 
 
 
息子はやる気がないのではなく、どう進めたらいいかが見えなくなっていただけでした。
 
 
ことばで引き出すのではなく、次にやることを「見えるようにする」というフォローが合っていました。
 
 
「どうしたら動けるんだろう」そう思って声をかけているのにうまくいかないときは、関わり方が少し合っていないだけかもしれません。
 
 
止まっているのは不安で動けなくなっているだけかもしれない、そう考えることができれば、あとはわが子へのフォローの形を探すだけです。
 
 
 
 

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執筆者:コメダ リエ
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーションアンバサダー)
 
 

「見える化すれば動く」とわかっても、毎回うまくいくわけではありませんよね。止まる子どもには、関わり方の”順番”があります。その組み立て方などのADHDグレーゾーン子育ての情報をメルマガでお伝えしています。

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