不登校の子どもが少し落ち着いてきた気がして「このまま休ませていていいの?」と迷っていませんか?この記事では、不登校回復期と停滞期の違いを脳の仕組みからわかりやすく解説し、今の状態を見極めるポイントと気をつけたい対応の仕方をお伝えします。
1.このまま様子見でいいの?多くの不登校家庭が抱える迷い
しばらく学校を休んでいる子どもに、「朝のぐずりや生活リズムが少し落ち着いてきたけど、このままでいいのかな」と感じることはありませんか。
不登校だけでなく、登校しぶりが続いている場合でも、同じように迷いを感じることはあると思います。
そんなときに「もう十分休んだはずなのに、なかなか変化が見えない」と感じている方もいるかもしれません。

そろそろ不登校の状態から抜け出してもいいのでは?と思う反面、無理に動かしても良いのか判断できなくて、引き続き見守るという選択を続けている方もいると思います。
「今は不登校回復期なのかもしれない」と感じている方もいるのではないでしょうか。
そして多くの場合は、
・今はエネルギーがないだけかもしれない
・時間が解決してくれるかもしれない
・成長すれば自然と戻るかもしれない
そう考えながら、「様子を見る」という選択を続けてしまうのです。
実は、この考え方の中に、不登校が長引いてしまう原因が隠れていることがあります。
2.不登校が回復しない本当の理由
子どもが不登校から回復しない背景には、子どもの意思ではなく「脳の状態」が大きく関係しています。
たとえば、
・一度休んでみたら楽だった
・同じように過ごす日が続く方が安心だと感じた
・外に出ることへのハードルが上がった
といったことを子どもが感じたとき、この積み重ねによって「動かないこと」が自然と選ばれる状態になっていきます。
また、不登校からの回復期に見える状態でも、実際には脳がまだ「防御モード」になっているケースがあります。

不安や緊張、自己否定などが続くと、脳は自分を守るために「挑戦すること」よりも「回避すること」を優先する状態になります。
回避する行動が続くと、それ自体が「安全な行動」として学習されていくので、気を付けたいところです。
一度「やらない方が楽だ」と感じると、その選択が自然になっていくからです。
つまり、不登校回復期に見えていても、実際には回避する行動が強化され、回復しにくい状態が続いていることがあるのです。
3.このまま様子を見るとどうなる?気づかないうちに進む停滞
「今は不登校回復期かもしれない」と思いながら様子を見続けていると、時間だけが過ぎていきます。
その結果として、
・ 行動範囲が広がらない
・ 自己否定が強いまま変わらない
・ 家族間の衝突が増える
といった状態が続いてしまうことも少なくありません。
これらは急激に悪化するわけではなく、気づかないうちに少しずつ進んでいきます。

だからこそ、「回復期だと思っていたけれど、実は停滞していた」ということにもつながりやすくなります。
回復と停滞は似ているようで、まったく違う状態です。
この見極めができないまま関わり続けると、長期化する可能性が高いです。
4.今の状態は回復?停滞?不登校回復期の見極め方と関わり方
「不登校回復期」とは、子どもの中で少しずつエネルギーが戻り、行動や気持ちに変化が出始める段階のことを指します。
今のお子さんの状態は、本当に回復期に入っている状態でしょうか?
まず、見極めのポイントです。
本当に回復のステージに入っている場合は、次のような変化が少しずつ見られます。
・表情が少しずつ柔らぐ
・家の中での行動量が増える
・小さな挑戦が自然に出てくる
こうした「変化」が出てきているかどうかが、一つの目安になります。

もし、こうした変化があまり見られない場合は回復期ではなく、まだ停滞している状態かもしれません。
その場合、「様子を見る」だけでは次への行動は起こしにくい状態です。
回復期へ向けてやることは、
・できていることを言葉にする声かけ
・達成できる小さな行動
を積み重ねていくことです。
たとえば、
「朝起きてきたんだね」
「ご飯たくさん食べたね」
「本読んでるんだね」
と、見たままを言葉にすることで、「ママは不登校の自分でも好意的に見てくれている」と子どもに知らせることができます。
このように肯定され続けることで、不安感が和らぎ、自分の行動に自信がつくようになります。
すると、「やってみようかな」と少しずつ行動が増えていきます。
安心だけでは、脳は「挑戦モード」に戻りません。
こうした関わりが加わることで、はじめて少しずつ動き出していきますよ。
執筆者:山本みつき
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーショントレーナー)
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーショントレーナー)
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