人との距離感がわからない子どもに叱る前に知っておきたい親子のコミュニケーション

人との距離感がわからない子どもに、叱るべきか諭すべきか…対応に迷っていませんか?実は大切なのは教え方ではなく、まず子どもの“状態”に気づくことです。発達凸凹のある子の距離感を育てるための親子のコミュニケーションについて解説します!
 
 

1.子どもの人との距離感が近い!理由は発達の凸凹かも

 
 
子どもの人と関わっているときの距離感が気になることはありませんか?
 
 
近すぎて相手が戸惑ってしまったり、嫌がられる。
または逆に距離を取りすぎていたり、うまく関われなかったり…。
 
 
わが子の人との関わりが、うまくいっていないのでは?と感じると、親としては心配になりますよね。
 
 
こういうとき、
「近すぎるよ!」
「もう少し離れて」
「しつこいよ」
と、距離や関わり方について注意する。
 
 
 
 
あるいは、
「話さないとわからないよ」
「ちゃんと考えて」
「ただ離れても伝わらないよ」
と、諭したりしていませんか?
 
 
こんな風に何度も伝えているのに子どもがなかなか変わらないことに、焦りを感じているお母さんもいるのではないでしょうか。
 
 
叱るべきか、優しく伝えるべきか迷いながら、その場その場の感覚で対応してしまい、あとから「これで良かったのかな?」と不安になることもありますよね。
 
 
何度も会っているお友達でもうまく関われない、トラブルばかり起こす、本人が怒って帰ってくることが多いなどが見られる場合、それは脳の発達に凸凹があるからかもしれません。
 
 
一般的に発達凸凹の子どもは、人との距離感がわからないことが多いと言われています。
 
 
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2.人との距離感がわからないときに使うのは脳の実行機能

 
 
子どもが距離感を掴むのが苦手そう、付き合いがうまくないかもと感じるとき、気を付けたいポイントがあります。
 
 
それはお母さんの意識が「距離感をどう教えるか」に向いていることが多いということです。
 
 
実は、それより前に「子どもが人との距離感がわからない状態にあるかもしれない」ということに気付いているかの方が大事なんです。
 
 
 
 
人との距離感は、例えば言葉で「こうすればいいよ」と教えてすぐにできるようになるものではありませんよね。
 
 
相手の表情や反応を見ながら、自分の行動を調整する力、これは脳のはたらきの一つである実行機能とも関係していて、ゆっくり育っていくものです。
 
 
とくにその中でも注意欠如・多動症(ADHD)グレーゾーンの子どもは
・近づきすぎてしまう
・自分の感覚で関わってしまう
・相手の不快感に気づきにくい
といった形で、距離感のズレが出やすくなります。
 
 
だからこそ、「もっと離れて」などと正そうとしても、本人にはなにがいけないのかが伝わりにくいので、うまくいかないことが多いのです。
 
 
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3.過去、気付いていなかった子どもそれぞれの距離の感覚の違い

 
 
わが家のADHDグレーゾーンの息子は、良く言えばとてもフレンドリーで、誰にでも話しかけるタイプです。
 
 
初めての人でも物怖じせず関われるので、知らない方から「息子さんと話せて楽しかった」と声をかけていただいたこともあります。
そんなところは、わが子ながらすごいなと感じていました。
 
 
ところが、小学校の高学年になると目に見えて問題が増えるようになりました。
 
 
・ボディタッチが多い
・話すときの距離が近い
・しつこいと思われるほど関わってしまう
などがあり、その結果息子は友達と少しずつ距離を置かれているのかも…?と感じることが増えていきました。
 
 
母としては、甘えてくるような近い距離感がうれしい気持ちがあるのも本音。けれども、このまま大人になっていって大丈夫かな…?という不安も生まれていました。
 
 
 
 
一方で、自閉症スペクトラム(ASD)+ADHDグレーゾーンの娘は、人と距離を置きたがるタイプです。
 
 
感覚が過敏なこともあり、匂いや相手のクセなどに敏感に反応して拒否感を示すこともあります。
 
 
隣の子の給食の食べ方が嫌だった、音が嫌だった、近くの席の子が言ってる言葉が気になるなど、距離の近い子の行動や言動に反応してしまいます。
 
 
「そんなこと気にしていたら生きていけないよ!」と思うレベルのことでも本人には気になるそうなんです。
 
 
家では、兄の距離の詰め方に対してかんしゃくを起こすこともあり、兄がなにに対してのかんしゃくかわからずイラついてヒートアップ。きょうだい間でぶつかることが多くありました。
 
 
近すぎても、離れすぎても、どちらも人との関わりに難しさが出てくる。子どもによって距離の感じ方が違う。距離感はこれが正解!というものはないと気づきました。
 
 
そうは言っても、相手が嫌がる距離だったり、誤解を生む距離感はどうにかしてあげたいと感じますよね。
 
 

4.距離感が苦手な子におすすめ!感覚を育てる親子のコミュニケーション

 
 
人との距離感がわからない子どもに、なるべくほかの人が違和感や不快感を持たないようにするためには、どうすればいいのでしょうか。
 
 
大切なのは、距離感を「教えて守らせる」ことではなく、その子の状態に合わせて「育てていく」ことです。
 
 
そのためにまずできるのは、きょうだいや親子の関わりの中でコミュニケーションとして練習すること。
 
 
例えば、
「このくらい近いとどう感じる?」
「どう言われたらイヤじゃないかな?」
そんな風に、お母さんが間に入って言葉にしていきます。
 
 
子どもは自分の感覚で動いていることが多いので、その感覚を言葉にしてあげることで、少しずつ理解が進んでいきます。
 
 
・どの距離だと相手が嫌がるのか
・距離のことを伝えたい時、どう言えば相手に伝わるのか
・今この瞬間の距離だと相手にどう伝わるか
といったところを、コミュニケーションの中で少しずつ経験として積み重ねていくことが大切です。
 
 
 
 
距離感は、正解を教えて守らせようとするものではなく、経験の中で育っていくものです。
 
 
お母さんができることは、経験させること、その経験が子どもにとってどんなものになっているかをフィードバックして子どもたちに定着させること。
 
 
あるいは、「うまくいかなかった」という記憶にならないように、「今この子はどんな状態なのか」を見てあげることも大切です。
 
 
その視点が持てるようになると、叱るかどうかで迷っていた思考が自然と変わり、迷わず対応することができるようになります。
 
 
そして、コミュニケーションで練習してうまくいくことが続くと、子どもの脳の発達はスピードアップしていきます。
 
 
人との距離感がわからないと思っていた子の周りに、人が自然と集まる。そんな未来をつくることができるんです。
 
 
まずは今日から1つだけ、子どもとの会話の中で「この距離だとどう感じる?」と聞いてみてください。
 
 
正解を覚えさせるのではなく、感じ方を言葉にする。それが、距離感を調整する力を育てる第一歩になりますので、まずはここから始めてみてくださいね!
 
 
 
 

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執筆者:しまざきあいか
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーションアンバサダー)
 
 
発達凸凹の子どもたちのトラブルの原因はほとんどがミスコミュニケーションです。伝えられていれば問題にならなかった、ということがすごく多いです。お家でお母さんがコミュニケーションの練習をしてあげられる、それが発達科学コミュニケーションのすごいところ。まずは無料のメルマガから始めませんか?
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