【事例】2学期初日に行けなくても、「なんかキャラ変わった?」と言われた夏休みのサポート。

朝起きられない
夏休み前から学校へ行けなくなった娘。2学期初日に登校できなくても、夏休みに宿題を手放し、肯定を増やし、家で「NO」を言える関わりを重ねたことで、2週間後には自分のタイミングで登校しました。不登校の夏休みに大切にした3つのサポートと親子の変化を紹介します。

 

1.学校へ行けなくなった娘に、夏休み「学校へ戻す準備」より大切にしたこと

 

今日は、

わが家の娘の夏休みのお話をします。

 

娘は夏休み前の6月頃から、

学校生活の中で感じていた不満や不安が

少しずつ積み重なり、

学校へ行けなくなりました。

 

朝、起きられない。

手足が冷たい。

背中がこわばる。

顔色も青白い。

 

起立性調節障害という診断は

つきませんでしたが、

自律神経のバランスを崩し、

心も体も動きにくい状態でした。

 

その姿を見たとき、

私の頭に浮かんだのは、

正直に言うと

「また、娘もか……」

という言葉でした。

 

息子が起立性調節障害になり、

学校へ行けなくなった日々が

一気によみがえったんです。

 

このまま不登校が続いたら。

勉強や内申点はどうなる?

兄と同じように、

長く動けなくなったら?

まだ起きていない未来まで、

一瞬で考えました。

 

それでも、息子との経験があったから、

今、娘に必要なのは

学校へ戻すための準備ではない。

 

もう一度、

自分の気持ちに気づき、

自分で考え、選び、動ける状態を

取り戻すこと

だと立ち止まれました。

 

そこで、その夏、

私は三つのことを決めました。

 

2.宿題を手放す・肯定する・NOを言えるようにする。夏休みに決めた3つのサポート

 

一つ目は、

 

夏休みの宿題を免除すること。

 

学校へ行けないのだから、

せめて課題だけでも。

内申点をこれ以上落としたくない。

親なら、そう思いますよね。

 

私も一瞬迷いました。

 

それでも今回は、

内申点をいったん横に置く

と決めました。

 

今の娘に必要なのは、

できないことを積み上げて

さらに自信を失うことではなく、

 

「やらなければならない」から離れ、

自分の「やってみたい」に

心を動かす余白を取り戻すことでした。

 

二つ目は、

 

最初は肯定だけにすること。

 

正しい方向へ導くことより先に、

「ここにいて大丈夫」

「そのままのあなたを見ているよ」

と伝わる関わりを優先しました。

 

眉間にしわを寄せない。

ため息をつかない。

答えを急いで求めない。

 

言葉だけでなく、

私の表情や声のトーンも含めて、

娘の不安をこれ以上大きくしないことを

意識しました。

 

表情が少しずつ緩んできたら、

娘の「好き」を入り口に、

小さく動ける機会を

つくっていきました。

 

名称未設定のデザイン (25).jpg

 

三つ目は、

 

家で「NO」を言う練習をすること。

 

娘はとても繊細で、

周りの気持ちをよく読み、

嫌なことがあっても我慢する。

 

誘われたら断らない。

しんどくても大丈夫な顔をする。

 

そんなふうに、

自分の気持ちを後回しにしてきた子

でした。

 

だから家では、

「今日は行きたくない」

「それは嫌」

「今は話したくない」

「私はこっちがいい」

と言っても、説得しない。

 

理由を急いで求めない。

不機嫌にならない。

「そう思ったんだね」

と受け止める。

 

家でNOを言っても

関係が壊れないとわかって初めて、

外でも周りに合わせすぎず、

自然な自分を出せるようになるからです。

 

私は、

宿題を終わらせることでも、

生活リズムを完璧に戻すことでも、

2学期初日に登校することでもなく、

娘が今、取り戻す必要のある力

にフォーカスしました。

 

休んで少し元気になってきたのに、次の一歩が出ない…
動けない理由と関わり方を小冊子で確認!
\画像をクリックして無料ダウンロード/

 

3.2学期初日は行けなくても、2週間後「なんかキャラ変わった?」と言われました

 

そして迎えた2学期。

娘は初日には、

学校へ行きませんでした。

 

以前の私なら、

「夏休みにあれだけ休んだのに」

「結局、間に合わなかった」

と落ち込んでいたと思います。

 

けれど私は、

初日に行けなかったことを

失敗だとは思いませんでした。

 

娘の中に、

自分の気持ちを感じる力。

嫌なことにNOを言う力。

好きなことに心を動かす力。

自分のタイミングで一歩を選ぶ力が、

少しずつ育っていることが

見えていたからです。

 

そして2週間後。

 

娘は自分のタイミングで

学校へ行きました。

 

そのとき、お友達から、

「なんか、キャラ変わった?」

と言われたそうです。

 

私はこの言葉を聞いたとき、

胸がいっぱいになりました。

 

何でもできる子になったわけでは

ありません。

 

きっと娘は、

以前より少しだけ、

周りに合わせることよりも、

自分の感覚を

大切にできるようになっていた。

 

嫌なときには嫌。

やりたいときにはやりたい。

無理なときには無理。

 

そんな自分を、

外でも出せるように

なり始めていたんです。

 

もし、2学期初日の登校だけを

ゴールにしていたら、

この変化には

気づけなかったかもしれません。

 

子どもの未来を変えるのは、

親に言われて動けた一日ではありません。

 

自分の気持ちに気づき、

自分で選び、

自分のタイミングで動いた経験です。

 

子どもが変わり始めるとき、

最初に見えるのは登校では

ないことの方が多いです。

 

会話が増える。

「嫌」と言える。

行きたい場所を話す。

好きなことに夢中になる。

自分から「やってみたい」と言う。

 

そんな小さな変化の先に、

子ども自身が選ぶ次の一歩があります。

タイトルとURLをコピーしました