吃音と発達障害ダブルパンチの子育て

脳を育てる

吃音だけではなく、

発達障害がある、または、

発達障害グレーゾーンの疑いがある

というお子さんの場合、

 

日々の子育てで

気遣いが絶えないということが

ありますよね。

 

・園や学校ではいい子なのに、

家ではわがまま、やりたい放題

なかなか言うことを聞いてくれない。

 

・ゲームや動画ばかりで

やるべきことは後回し

 

・マイペースで

時間通りに動いてくれないから

出かける時はいつもバタバタ

 

・あげくの果てには、

「ママがちゃんと言ってくれないから」

とママにせいにする。

 

よく聞く話ですが、

こんなお子さんの根底にあるもの…

それは「不安」なんです。

 

吃音と発達障害ダブルパンチの子は

早ければ5歳ぐらい、

遅くても小学校低学年頃には

自分は他の子とちょっと違うな、

と気づき始めます。

 

その結果、

みんなと同じようにしなきゃ、

先生に怒られないようにしなきゃ、

という不安から外で一生懸命

頑張っている子が多くいます。

 

子どもの脳は発達途上です。

外で何時間も頑張り続ける

というのはとっても大変なこと。

 

結局、家にいる時間は

もう頑張りが効かなくなって

しまいます。

 

だから、やりたい放題になったり、

わがままを言ったり、

なんでもママ任せで、

うまくいかなかったらママのせい、

にして安心しようとしてきます。

 

そんな子の子育てをしているママは

毎日、疲労困憊です。

 

そのうちお母さんの目も

お子さんのできていないこと、

してほしいのにしてくれないこと

ばかりに向けられるようになっていきます。

 

これ、仕方ないですよね。

お母さんも疲れてるんですもの。

 

ただ、これが負のスパイラルの始まり

なんです。

「ご飯たべて」

と指示だしして、子どもが食べ始めたけど

なんにも言わなくなっていませんか?

 

お母さんの中で、食事を用意したんだから

さっさと食べて!という気持ちがあると、

食べていることを肯定しようなんて

発想がなくなります。

 

次第に、

お母さんの口から発せられる言葉は、

 

「起きて!」

 

「顔洗って!」

 

「ご飯食べて!」

 

「着替えて!」

 

指示だしのオンパレード

 

すぐにしなければ怒られる。

したって褒めてももらえない。

親子の会話がどんどんすさんでいき、

お子さんが癇癪を起こしたり、

暴言を吐いてきたりするようになります。

 

 

子どもは発達途上ですが、

実は毎日少しずつ成長しています。

 

ついついお母さん目線で

ここが成長してくれればいいのに、

というところばかりに目がむき、

 

その他の小さな成長を見落とす

または、気づいていても

評価しなくなっていってしまいます

 

それってとっても

もったいないことですよね。

 

そんな吃音と発達障害

ダブルパンチのお子さんに

おすすめなのが

「野放し育児」です。

 

お子さんの好ましくない行動は

スルーします。野放しです。

 

その代わり、お子さんがしていること、

し始めたこと、

している最中、

できたことに注目し、肯定します。

 

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朝、起きた時から、どんなに動き出しが

にぶかろうと、やり始めたら、

 

「おはよう。起きれたね」

 

「顔洗ってるね」

 

「ご飯食べてるね」

 

「洋服決めたの」

 

などなど、し始めた瞬間から

肯定の声かけをしていきます。

 

朝、子どもがすることって

いくつありますか?

 

その度に肯定されていると、

子どもは少しずつ

自分がしていることいいんだな、

できてるんだな、

とできることを自覚し、

自信をつけていきます。

 

すると声かけしなくても

お子さんが自分から動き出す時が

やってきます!

 

お母さんの見方を、

 

肯定>否定

 

の不等式にして、

お母さんの声かけの9割を

肯定的なものに変えてみてください。

 

そのためには「野放し育児」

ちょっとよくないことはスルーする、

という力が必要です。

 

一旦、イライラするお子さんの

言動・行動はスルーして、

肯定的な注目を増やしてみて

くださいね。




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