2歳の吃音には治りにくいタイプの吃音があるのをご存知ですか?このタイプの吃音は様子を見ていても吃音が良くなるどころか悪化の一途をたどります。治りにくいタイプの吃音でもすぐに対応すると2週間で吃音が良くなったノウハウをお伝えします。
子どもの脳をポジティブにすると脳が発達するから吃音が良くなる
「2歳で吃音を発症したけど、まだ2歳だし、自然に治るかもしれないから、もう少し様子をみてみようかな」と思っているママはいませんか?吃音は7割は自然に治ると言われていますよね。実は、吃音には治りにくい吃音が存在するのです。
それには、吃音キッズの脳タイプが絡んでくるのですが、なんでもポジティブに捉えて行動するタイプの子と、物事をネガティブに捉えがちな子では、圧倒的に後者の方が吃音が治りにくいと言われています。
元々生まれ持った脳でそのようになっていることもありますが、実はママの日頃の声かけが子どもの脳をネガティブにさせてしまっていることがあるのです。
吃音キッズに「〇〇したら良くないよ」などと否定的に関わることが多いと、吃音キッズの脳はどんどんネガティブ脳になっていき、吃音に対しても少しどもっただけで「こんな話し方はダメだ」と自分を否定的に捉えがちになるのです。
そうなると吃音は悪化の一途をたどります。反対に、ママがいつも吃音キッズとポジティブに関わっていると子どもの脳がポジティブになり、ポジティブだと自信も育つので行動しやすくなります。
吃音は脳の中で起きています。つまり、脳の発達を加速させれば吃音は良くなります。ではどのようにして脳を発達させたら良いのかというと、行動した時に一番脳が発達するので、行動力を上げたらいいのです。
また、ポジティブな脳になると、多少どもってもいちいち気にしないので、吃音が良くなりやすい脳なのです。
吃音を良くするには旬がある
吃音を早く良くするには旬があります。それはいつなのかというと、「吃音を発症してすぐ」になります。
なぜかというと、2歳の吃音を発症したばかりの時期というのは、子ども自身が吃音を意識していることも少なく吃音に対するネガティブな記憶が圧倒的に少ないからです。
発症して1年、2年と様子をみている期間が長ければ長いほど、吃音に対するネガティブな記憶が溜まっていくので、治らないわけではないですが、治るのに時間がかかるようになります。
この吃音に対するネガティブな記憶ができるだけ少ないうちに、吃音を良くしてあげることで、こじらせることもなく、大人まで吃音を持ち越すこともなくなるのです。
我が家の娘は、実は吃音が良くなりにくいタイプ
我が家の当時2歳だった吃音のある娘は、実は吃音が良くなりにくいと言われるタイプの脳をしています。
理由は、繊細さを持ち合わせている点とネガティブな記憶を溜めやすいこと、完璧主義があるなど、脳の特性があるからです。
それらを持ち合わせていても、肯定的な関わりに変えるだけで、我が家の娘は2週間で吃音が良くなりました。
繊細だろうと、ネガティブ思考だろうと、完璧主義な一面があろうと、脳を発達させるコミュニケーションでポジティブ思考に変えて吃音を良くすることができるのです。
2歳の治りにくいタイプの吃音が2週間で良くなった方法5選
では、2歳の治りにくいタイプと言われている吃音が2週間で良くなるミラクルな方法とは一体なんでしょうか?一つずつお伝えしていきますね。
◆吃音を発症したらすぐに対応を開始する
先程も述べましたが、吃音に対するネガティブな記憶が少ないうちに対応を開始することが早く良くするための近道です。発症したらなるべく早く対応を開始しましょう。
◆子どもとの関わりは全て肯定的に関わる
子どもと話すときは「近くに寄って目線を合わせる」ことも威圧感を与えないための肯定テクニックです。子どもとの距離が遠いと、大きな声になりがちなので、近くに寄って話しかけるのがおすすめです。さらに、子どもとの会話は「笑顔」で「優しい声」で「ゆっくり話す」が鉄則です。
ゆったりとした時間を過ごしながら、「子どものしていること」や「できていること」を見たまま実況中継しましょう。
「起きてきたね」
「ごはん食べてるね」
「トイレに行ったね」
「お皿持ってきてくれてありがとう」
「何の絵を描いているの?^^」
これらの声かけも全て肯定です。肯定的に関わることで、子どもの脳がポジティブ脳になるから自信が育ちます。自信が育つと行動するので脳が発達し、脳が発達すると吃音も良くなるのです。
いかがでしたか?
「吃音が悪化する前に」
「様子をみてこじらせてしまう前に」
「大人まで持ち越してしまう前に」
すぐに対応を開始することを強くおすすめします。
執筆者:はせがわかすみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)