吃音×登園しぶりのある子どもの好奇心を大切にできていますか?子どもは好奇心がとても旺盛ですよね!ママが子どもの好奇心を大切にすることで起こる変化についてお伝えします。
子どもの好奇心を大切にできていますか?
大人になるにつれて、好奇心は徐々に少なくなっていってしまいますよね。
それに対して子どもの好奇心は、すごく旺盛です。
「知らないことを知りたい」「なんでなの?」「やってみたい」というように色々なことに興味津々で目を輝かせていますよね!
しかし、好奇心はママにとって不都合な時があります。

子どもが「水たまりでチャプチャプしている」ときに「洋服が汚れるからやめて!」と言ってしまうことはありませんか?
ママからしたら片付けなど後のことを考えると「やめてほしい」となるのは自然なことかもしれません。
「○○はなんで○○なの?」と質問される「なぜなぜ期」の好奇心旺盛な子どもからの質問攻めに、疲れて受け流すということはありませんか?
実は子どもの好奇心を否定してしまうこと、受け流すことはとてももったいないのです!
好奇心が大事な理由
人は「やってみたい」などという好奇心を持ち、それが原動力となって行動につながるのです。
そして新しいことを知る、未知の体験をすることで幸福感が生まれます。
好奇心には脳を成長させる力があり、新しいことを学ぶ中で、脳のネットワークが伸びて発達していきます。

好奇心は、誰かに言われたからではなく、心の底から湧き上がる自分から進んで何かをやりたいという気持ちなので、楽しい、長く続けられるなどのメリットがあります。
好奇心から、失敗を恐れないでチャレンジする気持ちがうまれ、行動することで成長することが出来るのです!
そこから自信が生まれて、たとえ失敗したとしても「自分は成長できる」という気持ちを持って、次のチャレンジにつなげていけます。
吃音×登園しぶりのある息子の好奇心を潰すママでした
私には吃音×登園しぶりのある息子がいます。
息子が、好奇心から「テレビで見たお菓子の家を作ってみたい」といったときに「難しいからまだ○○くんにはできないんじゃない」といってすぐに否定したり、「どろ団子をつくってみたい」と言われれば「お洋服が汚れちゃうからやめよう」、虫を捕まえた息子に「ママ見て!」といわれると「えっ、ママ虫嫌いだから」と言ってしまうママでした。

否定された息子は、「ふーん」と残念そうな顔をしていました。
そんなある日、息子が「ママはいつも、ダメって言う」「保育園だって行きたくないけど頑張ってるのに、楽しいことができない」といって大泣きしたことがありました。
その言葉をきいて、自分を振り返ってみると、私は本当に面倒くさがりで、自分勝手で子どものやりたい気持ちを否定して、潰してしまっていたということに気が付きました。
息子に「ごめんね」と謝りながら、好奇心を大切にさせていこうと思いました。
好奇心を大切にするといい変化があった!
それから気持ちを入れ替えて、子どもの好奇心を大切にしていくと決めました。
「やりたい」という思いを受け入れて「やってみよう」と言うと、息子は大喜びでした。
やりたいことの一つだった「どろ団子」を作り、洋服は真っ黒になりましたが「楽しい!ドロドロだけど気持ちいい」と自由に遊びました。
「ママにも触らせて」というと「ママも触るの?」とびっくりした顔でニコニコしている息子の笑顔がまぶしかったです。
どろ団子を作る中で、上手くできないことを「どうしたら、きれいに丸められる?」「なかなか難しいな」と子どもが試行錯誤しながら考えて追及している姿を見ました。
できないことがあったときに、「もう嫌だ」と投げやりになる事があったのですが、好奇心からやりたいということには「次はこうしてみよう」「さっきよりは、良くなった」など楽しく考えてやってくれるんだとわかり、その姿はキラキラと輝いていました。
何日もかかって納得のいくものが出来て、「できた」という大きな達成感を感じることが出来ました。

すると「次はこれやりたい」「次はあれやりたい」というように新たな挑戦をたくさんしたい気持ちが出てきて、行動に移すことができました。
上手にできたこと、できなかったことにも向き合って、どうしたらいいのかを考える力がついてきました。
「やってみたい」気持ちを大切にすることで、自信がついて積極的に行動ができる子になったのです。
それは、吃音と登園しぶりに対しても変化を与えてくれました。
保育園に行くのを嫌がり、自信のなさから園で自分の想いを、なかなか口に出すということができなかった時期がありました。
しかし、好奇心を大切にするようになると、少しどもりながらも友達に話しかけるという変化があり、だんだんそれが当たり前になっていって、今では積極的に話すことができます。
楽しかったこと、友達に教えたいことがあるから「話したい!」という気持ちが「上手く話せないかもしれない」という気持ちよりも大きくなって「吃音のことなんて気にしない」という気持ちを持つことができたからです。
その気持ちの変化で自信がついて、登園しぶりも自然となくなっていきました。
好奇心を大切にしていくことで、子どもの行動力がアップして、考える力や達成感を味わうことができます。
「子どものやりたいこと」をさせてあげることは、少し大変なこともあるかもしれませんが、「この好奇心を大切にできたら、子どもにどんな変化が起こるだろう?」というワクワク感を持って、ママも一緒に楽しめたらいいですね!
執筆者:広瀬つばき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)