「真似する」、「笑う」、「からかう」吃音キッズと小学校生活

吃音

 

 

統計上、児童100人に1人は

吃音があるというデータがあります。

 

ですが、吃音について

正しい知識と対応をしている

学校はまだまだ少ないのが

現状です。

 

今日は熱くならないように

気をつけながらみなさんにも

知っておいていただきたいことを

綴ります。

 

小学3年生のSくん

運動能力が優れていて

とっても優しい男の子です。

 

ただ、吃音があって繊細な面

あるので、

人前で何かする時にとっても

緊張してしまいます。

 

幼児期に発症した吃音が

徐々に悪化し始め、

小学3年生の頃には、

 

ブロック(難発)が増え、

口を引きつらせ、足を動かしながら

苦しそうに話す状態でした。

 

Sくんのお母さんは

必死に講座で学んだことを実践し、

 

お家ではブロックがなくなり、

音の繰り返しの連発や

引き伸ばしの伸発程度に

なっていました。

(吃音進展段階2が
 1に改善していた)

 

そんな矢先、ちょっとした誤解から

学校でのトラブルに巻き込まれ

吃音がまた悪化してしまいました。

 

トラブルは誤解であることが

わかったのですが、

彼はすっかり傷ついて

しまいました

 

そして、吃音の悪化により

学校で真似されたり、

からかわれることが増え、

学校にいけない日が出てきました。

 

それについて、

担任の先生は「逃げている」

とおっしゃられ、

 

途中からでもよいから

学校に連れてくるようにと

お母さんを諭されたそうです。

 

クラスで吃音をからかう子達が

いることを伝えても、

「誰かわかったら教えてください」

と、取り合ってもらえませんでした。



 

みなさんに知っておいて

いただきたい!!

 

吃音は気持ちや根性で

乗り越えようとして

乗り越えられるものでは

ないんです!

 

先生にも世の中の人

み〜〜んなに知って欲しい!

 

みんなの前でどもることが

怖くなってしまった子を

無理やり学校に連れて行っても

いいことはありません

 

そうなったらまずは子どもが

安心できるお家でゆっくり

気持ちの充電ができるように

過ごさせてあげてほしいです。

 

これは逃げではありません!



発コミュを習っている人は、

しっかり発コミュ対応をして、

自信の回復に努めてください

 

そして、

少しでも安心していけるように

迎え入れる準備を整えてほしいです。

 

子ども達は、

相手がひどく傷ついている

ということに気づかずに、

 

悪気なく、吃音の真似をしたり、

笑ったり、からかったりすることが

あります。

 

 

それはなぜか?

吃音について知らないからです。

 

・わざとどもってるわけではない。

・本人にも止められない。

・どもるのは出だしがほとんどだから
 そっと待っててくれれば
 話せるようになる。

・どもってもいいよ、という雰囲気が
 あるとどもりにくくなる。

 

ということを初めて知った時、

笑ったり、からかった自分を

責めてまた傷つく子が生まれてしまう

こともあるぐらいなんです。

 

 

なんでそんなことが起こるのか?

それは、

周囲の大人が手本となる

対応を見せていないから

私は考えています。

(厳しい言い方ですみません)

 

 

もし、先生が、

どもりながらも勇気を出して

発言しているS君の話を

笑顔で最後まで聞いてくれたら、

 

 

音読の時に出だしだけ

S君と一緒に読んでくれたら、

 

 

「S君の話し方はわざと

じゃないんだよ。

とめられないんだよ、

どもってもいいから話した方が

早くよくなるんだって。」

 

とサラリと吃音について

正しい情報をクラスのみんなに

伝えてくれたら、

 

きっと笑ったり、

からかったり

する子はいないと思います。

 

 

これまで小学校の先生に

吃音について生徒達に説明して

ほしいことを頼んで、

うまくいかなかったケースもあります。

 

「吃音の専門家ではないから
 できない」

 

「吃音は特別なものではないから
 特別扱いはしない」

 

とそもそも断られて

対応してもらえなかったり、

 

 

先生がからかった子をみんなの前で

厳しく叱責したことにより

いじめが悪化したということもありました。

 

ですので、先生方に

どのような対応をお願いするかは、

非常に慎重になっているところが

あります。

 

今回のS君についても

慎重に事を運んでいきたいと

考えていますが、

 

どうか吃音があるというだけで

傷つく子が増えないように、

 

吃音の子をからかってしまって

新たに傷つく子が生まれないように

 

たくさんの人に正しい

対応を知っていただきたいです。

 

私1人が叫んでも世の中は

変わりません。

 

吃音キッズを育てるママ達だからこそ、

吃音を克服させたママだからこそ、

語れることがあると思います。

 

まずは近くの人からでもいいので、

少しでも多くの方に

吃音というものはどういうものか

みなさんからも発信してみて

ください。

 

近い未来、

どもっている子が

自然と受け入れられる

世の中になり

 

どもることを気にせず、

大きくなって、

自然と吃音がなくなる

世界になるよう私も活動を

続けていきます。



タイトルとURLをコピーしました