梅雨に入って、ジトジトし始めてくると、気持ちの余裕がなくなってくることないですか?
そんな時に、きょうだい喧嘩が始まると、ママは一瞬で疲れます。

「また始まった」
「どっちが先にやったの?」
「もういい加減にしなさい」
そう言いたくなること、ありますよね。
先日のスペシャルミーティングで、小学校1年生の男の子のママから、きょうだい喧嘩に関するご相談がありました。

6月に入ってから、行きしぶり、癇癪、暴言、吃音の波が大きくなっていたそうです。
それに伴って、弟くんとの小競り合いも増えていました。
弟くんも新しい環境で頑張っていて、まだ言葉でうまく伝えられないから手が出ることもある。
お兄ちゃんは、「手を出したら負けや」と口では言っている。
それなのに、最終的に兄も手が出てしまう。
ママは迷っていました。
・このまま見守っていいのか。
・止めに入った方がいいのか。
・一人ずつ話を聞いた方がいいのか。
きょうだい喧嘩の対応って、本当に難しいですよね。
なぜなら、ママは気づくと裁判官になってしまうからです。
・どっちが先にやったの?
・何を言ったの?
・どっちが悪いの?
・謝りなさい。
・もうやめなさい。
もちろん、危ない時は止める必要があります。
手が出る。物を投げる。相手を傷つける。そんな時は、見守る場面ではありません。
まず2人を引き離します。ここが大事です。
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その時点では、その場でどちらが悪いかを決めなくていいんです。
脳のコップがあふれている時、子どもは冷静に話ができません。
「だって、あっちが先にやった」
「自分は悪くない」
挙句の果てには、「ママのせい」
そんな言葉が出ることもあります。
その言葉を全部受け止めて、その場で正そうとすると、親子でさらにヒートアップします。
この時に見る場所は、正しさではありません。
今、この子の脳はどんな状態なのか。
感情の脳(扁桃体)が暴走して、理性の脳(前頭葉)が働きにくくなっていないか。
言葉で伝えられないストレスを、手や暴言で出していないか。
ここです。
きょうだい喧嘩は、どちらが悪いかを裁く時間ではありません。
感情を言葉にする力を育てる時間です。
手が出た時は、まず離れる。
手が出そうだね、って時点で離してもOK.
「落ち着いたら、話聞くからね。」
と、ママは子どもの感情に巻き込まれずに余裕の笑顔で対応する。
1人になって扁桃体が落ち着いてきたところで、一人ずつ話を聞きます。
その時もジャッジはしません。裁判官にならないように、
「嫌だったんだね」
「悔しかったんだね」
「本当はこうしたかったんだね」
そんなふうに、子どもの中にある感情に言葉をつけていきます。
すると少しずつ、子どもは覚えていきます。
叩かなくても、怒鳴らなくても、泣き叫ばなくても、気持ちは伝えられるんだ。
ママは、どちらかを一方的を責める人ではなく、
自分の気持ちを一緒に整理してくれる人なんだ。

そう感じられるようになると、きょうだい喧嘩の意味が変わります。
吃音も、癇癪も、こだわりも、きょうだい喧嘩も、表に出る姿は違います。
けれど、その奥には、脳のコップがいっぱいになり、うまく言葉にできず、行動で出している状態が隠れていることがあります。
だから私は、困りごとの名前だけを見ません。
この子の脳の状態はどうか。
今は止める時か。
見守る時か。
受け止める時か。
言葉を育てる時か。
そこを見ていきます。
今日、もしきょうだい喧嘩が起きたら、ママが裁判官になる前に、一つだけ思い出してください。
この喧嘩の中で、この子は何を言葉にできなかったんだろう。
その視点が入るだけで、怒る前に一呼吸おけることがあります。
きょうだい喧嘩は、ママを困らせるだけの時間ではありません。
感情を言葉にする力を育てる、親子の大切な練習時間に変えていくことができます。
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