Day2!保育園では優等生、家では癇癪の4歳児。吃音が落ち着いた意外な理由

お家で吃音をよくする対応

前回から、

/
吃音がよくなる脳が育つ
ママと子どもの5日間チャレンジ!
\

がスタートしています^^

この5日間の記事を読むと、

「うちの子の吃音をよくするには、
どこから育てたらいい?」

というヒントが
見つかるかもしれません。

前回の記事も合わせて
お読みください。

******

さて、Day2の今日は、

保育園では優等生、
家では癇癪を起こしていた
4歳の男の子が、
親子の関わりを変えて

吃音が落ち着いていった
お話をご紹介します。

私が最初にこのママに
お会いした時、

吃音でもなく、
ことばの発達でもなく、

ママにとって
想定外のことを言ったので、

「えっ!そこを見るんですか?」

と驚かれたように、

今日は、言葉よりも
「ここから!」
がある子のお話をします。

*****

当時4歳だった息子くんのママ、
Hさん。

フルタイムで働き、
平日はワンオペ。

息子くんは1歳から保育園に通い、
平日は毎日平均11時間ほど
保育園で過ごしていました。

3歳になる少し前に
吃音が始まり、
1年経ってもよくならない。

そんな悩みを抱えて
私の個別相談に来られました。

事前アンケートを読んだ私は、
Hさんにこう伝えました。

「息子さんは、
過剰適応で脳がパンパンの状態に
なっている可能性があります。

まずは、周りに合わせ
すぎなくても
大丈夫だよ、
という経験を
増やして
いきましょう」

Hさんが驚かれたのは
ここでした。

「え????」

吃音の相談に来たのに、
最初に出てきたのが
「過剰適応」
だったからです。

ところが理由を説明すると、

「確かに……。

なるほど……。

まさに、その通りです!

うちの子に会ったことないのに、
私よりうちの子のことがわかるって、
どういうことですか?」

とおっしゃったんです。

実は、子どもの「過剰適応」は、
見過ごされてしまうことが多く、

さらに、吃音のある子には、
よく起きることなので、
私は注意深く見ているところなんです。

今回、私が、会ったこともない
息子くんの過剰適応に
気づくことができたのは、

Hさん自身が、
大切な情報をすでに
集めてくれていたからです。

アンケートには、

・保育園では優等生。
 お片付けも率先してやる。

・家では甘えん坊で、
 片付けたがらず、時々癇癪も起こす。

・自分が怒られていなくても、
 誰かが怒られていると怖がる。

・ママの表情をよく見ている。

・夫婦の会話もよく聞いている。

・初めての人に慣れるまで時間がかかる。

と書かれていました。

Hさんにとって息子くんは、
家ではわがままを言って
癇癪を起こす子。

だから、
過剰適応を起こすほど
「繊細な子」という
認識
は
なかったんです。

ところが、

保育園では優等生。
家ではまるで別人。

このようなギャップが
ある子は要注意なのです。

家で甘えん坊でわがまま
言ってるかもしれませんが、

ママの表情や
夫婦の会話に聞き耳を
立てていたり、

彼は4歳にしてすでに、
周囲の情報を無意識で集めてしまう

敏感センサー

をもったお子さんの可能性が
高く感じられました。

その結果、
保育園では周りの空気を読み、
お友達の様子を敏感にキャッチして、

大人の期待に応えようと
頑張りすぎているのでは?

そして家に帰る頃には、
もう脳の余裕がなくなっている
のではないか?

と考えたんです。

もちろん、
保育園でいい子だから
必ず過剰適応というわけでは
ありません。

Hさんに、その他の場面での
様子を注意深く聞いていくと、

いくつもの情報をつながって
その可能性が見えてきました。

ここで、
過剰適応と吃音の関係について、
繋げていきたいと思います。

 

吃音には波がありますよね。

昨日は落ち着いていたのに、
今日は急に増えている。

そんな経験をしている
ママ・パパも多いと思います。

私は、吃音の波は、
脳の負荷の大きさが
大切な手がかり
だと
捉えています。

外でずっと周りに合わせて、
自分の気持ちを抑えていたら、

家に帰ってきた時には
もうヘトヘト。

大人だって、
一日仕事で気を遣い続けたら、

帰ってからくらい
自由に過ごしたいですよね。

彼も、お家に帰ってきたら
自由になりたい!
と脳がSOSを出している状態だと
私とHさんは仮説を立てました。

ところが、
自由にさせてあげたいのは
山々ですが、

Hさんのご家庭は、
ママもフルタイムでワンオペ。

寝かしつけまで
親子に与えられた時間は
2時間半しかありませんでした。

夕方からは、
ご飯、お風呂、寝る準備。

ゆっくり話を聞いてあげたい
気持ちはあっても、
時間に追われる毎日です。

そこでHさんと一緒に、
まず帰宅後のタイムスケジュールを
見直しました。

そして発コミュを学びながら、

ママがやること、
やらないことを決めて、

お家での関わりを
シンプルにしていったんです。

まずは、お家で、
安心して自分を出せる経験を
積み重ねていきました。

安心が溜まってきた頃には、
保育園の先生とも連携し、

・人に合わせなくてもいい。
・自分の気持ちを話してもいい。
・やりたいことを伝えてもいい。

と、彼が感じられる経験を
増やしていきました。

それには、Hさん自身も、
変えないといけないところが
ありました。

Hさんご本人が、
頑張り屋さん過ぎたので、

・家事を完璧にできなくてもOK!
・平日の夕飯は、月・火・水・木・金
 固定メニューでOK!
・洗濯物は乾燥機に任せてOK!

と、理想の妻、理想の母を
一旦横に置く許可をすることに
しました。

不思議なもので、
自分に許可が出せると、

息子くんが本当はできるのに、
家では甘えてやらないことも、

「疲れてるんだね。
ママも、疲れてるからわかるよ。
お互い、お勤めご苦労様。」

と許せるようになったんです。

 

すると、息子くんに
少しずつ変化が起き始めました。

間違えても、

「ま、いっか」

と思えるようになったり、

お友達に
「おもちゃ貸して」と言われた時には、

「僕ももうちょっと遊びたいから、
 時計の数字が5になったらいいよ」

と、自分の気持ちを伝えて
交渉できるようになったんです!

以前だったら、
相手に合わせていた場面でも、

自分のペースを守ることを
選べるようになったんです。

そして、
小学校入学を控えた頃。

環境が大きく変わる時期にも
かかわらず、


息子くんの吃音は、逆に、

落ち着いていったんです!

もちろん、
この変化がすべて
過剰適応への関わりだけで
起きたとは言いません。

この間に、Hさん親子は
たくさんの成長がありました。

それらの相互作用なのですが、
私が注目したいのは、

吃音をよくしたくて来た親子が、
話し方とは違うところから
関わりを変えていったこと。

そして、
子どもが自分の気持ちを
表現するようになり、
吃音にも変化が見られたことです。

みなさんのお子さんが、
先生から、

「いい子ですね!」

と言われたら、
安心すると思いますが、

今も吃音があるなら、

人に気遣いができることが、
その子にとって大きな負荷に
なっているかもしれない。

人を優先して、
自分を出しきれていない
かもしれない。

その可能性がないか
よ〜く観察してみてください。

今日のチャレンジは、
一つだけ。

わが子の「外での姿」と
「家での姿」を
比べてみる。

です。

「園ではできるのに、
 家ではやらない」

「学校ではいい子なのに、
 家では怒りっぽい」

そんな違いはありませんか?

もしあったら、
「どうして家ではできないの?」
と考える代わりに、


「外では、どんなことを

 頑張っているんだろう?」

 

と考えてみてください。

 

いつもとは違うわが子の姿が
見えてくるかもしれません。

 

そして、その発見が
吃音をよくするために
次に育てたい力を考える
ヒントになることがあります。

 

 

明日のDay3では、
また違うタイプの親子から、

「えっ!そんなところも
吃音に関係するの?」

という発見を
お届けしますね!

 

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