今日の個別相談で、
とってもスラスラと冷静に
ご自分の心の中の葛藤を
お話されるママさんに
出会いました。
その会話の中で、
私の古くなった記憶が
突然フラッシュバックする
体験をしたんです!
言語聴覚士の娘が
吃音を発症した時、
その母親がまずしたことは
・・・・・・
うろたえた
・・・・・
でした。
なんにもできなかった!
なんにもしようとしなかった!
まず何をしたかというと、
当時、持っていた数少ない知識を
使って必死に責任逃れする行動を
していました。
・7〜8割は自然治癒する
・女子の治癒率は男子よりも高い
・今、具体的にできることはない
・なるべくストレスをかけずに
経過観察するしかない
夫や家族に説明しつつ、
母親の私は言語聴覚士だけど
この年齢の子に今できることはないよ、
と周囲から集められる期待を
正当な理由ではねのけようと
していました。
今日のママさんがさらりと
言ったのは、
「あわよくば自然治癒しないかな〜、
と今まであまり向き合わない
ようにしてきた」
というセリフが、
当時の私にドンピシャ
に当てはまったんです。
もともと卒論で吃音を
研究するほどだったのに
娘が発症したら、
しばらくは吃音について
調べようなんて思えませんでした。
吃音について調べると、
「3年経過した子は治らない」
「一生付き合うことになる」
など聞きたくない情報が
目に入ってきます。
当時の私はあわよくば
自然治癒してほしい!
と心の底から願っていたから
吃音なんて気にしない、
向き合わない、
調べない、
追求しない、
と頑なになっていたんだと
思います。
私が吃音について
調べられるようになったのは、
発症して1年以上経過してからです。
私自身が受け入れるのに
すごく時間がかかっていた
ということを
初めて振り返る経験となりました。
(T様、ありがとうございます)
私のところに相談に
こられるママさんの中には、
「発症して10日!」
なんて方もいます。
今のママさんたちの行動力に
本当に感嘆します。
当時の私なんかより
よっぽど行動力がある!!
当時の私はダメダメ
でしたけど、
時間を戻すことはできないので、
そこから学んだこと、
できることがあることを
吃音キッズママにお届けして
私たち親子のように
迷走する時間をなくしてほしい!
と思っています。
対応を変えると、
吃音の症状はス〜っと
落ち着いていきます。
どもる頻度を減らすことで、
親子で吃音に悩む時間を減らします。
その間に脳の土台を発達させる
関わりを増やし、
脳全体を発達させ、
脳の言葉の領域を発達させていきます。
そうやって吃音を克服した子は、
どもらなくなるだけではなく、
自分のよいところを語れて、
自分に自信があって、
自分のやりたいことを素直に表現し、
自己実現する子になっていきます!
そこを目指してママさんたちと
子どもの成長を応援していきたいと
思っています。
気持ちを新たにすることが
できた日となりました。
みなさんとの出会いに感謝です。